割れたアクリルボックスの裾を切り詰めて使えるようにした話
某フリマサイトでアクリルボックスを購入した。UVカットコーティングがされているものだ。定価約1万7千円弱の商品がたったの5千円。
良い買い物をしたなあと喜んだのも束の間、到着したアクリルボックスは、底面の四隅が無残にも割れ壊れていた……。
※ここまであらすじ
状況
到着直後の状態です。
この写真を某フリマサイト運営に送付したところ、その日中に返金されました。配送事故として処理されたみたいです。
取り出してみた全体像です。最初は1つしか気づかなかったけど、3箇所割れてる……。
ちなみに元の商品は此方です。W500mm、H400mm、D400mmのUVカットアクリルボックス。
このサイズのアクリルボックスは捨てるにも一苦労なので、どうにか使いたい……。
幸い割れているのは底面に接する部分だけなので、使えない部分だけ切り取ってしまえばそのまま使えそう。
調べたところ、プラ用カッターでアクリル板を切ることができるようでした。既に組み立てられている箱の状態なので、綺麗に切れるか不安でしたが、やるだけやってみることにしました。
必要な道具
早速、アクリルボックスを切るために必要な道具を揃えました。
用意したのは、以下の4点です。
①プラ板用カッター
②金属製定規
③ボールペン
④マスキングテープ
プラ板用カッターだけ、手持ちになかったので購入しました。
ヒートカッターだともっと簡単に切れるそうなんですが、熱で切る物なので切り口がぐにゃぐにゃになったり、うっかり不必要な部分まで切ってしまいそうだなあと思ったので、一般的なプラ板用カッターにしました。
金属製定規は、プラスチック製定規だとカッターを当てるときにうっかり削ってしまう恐れがあるのと、直線で切るので、ボックスのサイズより長いものが良いと思ったので実家から拝借してきました。
定規を回収するついでに食べに行ったラーメンは美味しかったです。
実際に切っていく!
さて、裁断編です。
まずは割れた部分ギリギリ、何mmのところを切るか印をつけていきます。私は315mmにしました。
本体には書きたくなかったので、まずはぐるっと1周マスキングテープを貼り付けてから、定規で切るための目安線を書いていきます。
基本的にはマスキングテープを貼っていても切るのに問題はなかったのですが、2枚重なっているところだけはカッターが引っかかってしまったので、やめておいたほうが無難かと思います。
アクリルはとても弱い材質のようで、金属製定規を滑らすようにして書いていたら、定規に削られてアクリルに傷がついてしまいました。
定規を移動する際は横着せず浮かせて移動させましょう。
1周線を引けたら、金属製定規を当ててカッターでアクリルを削っていきます。最初の1回が重要です。アクリルに傷が入れば、次からはそこをなぞるだけなんですが、つまりその最初の傷が肝心です。
マスキングテープごと削れるので安心して線の上をガリガリしてください。
それで、基準となる傷をつけ終わったところが此方です。基準線さえつけば、あとは定規を当てなくても勝手にカッターが線の上をなぞってくれます。
同じ線の上を何度も何度もカッターを滑らせます。削るたびにガラスの引っ掻きをマイルドにしたような音がしてそこそこ不快です。
多少深く掘れたら、要らない方のマスキングテープを剥がしておくと、確認しやすくなります。
プラスチックカッターはカッターの先でプラスチックを削ります。アクリルのクズが大量に出ますので掃除することを考えて場所を選んでください。私は片付けが大変でした……。
通常のアクリル板でしたらまあまあな深さの傷がついたところで折って切るそうなんですが、私が切ったのはアクリル「ボックス」のためそれぞれの面が支え合っていて簡単には折れません。
なので、カッターが貫通するまでガリガリと削りました。目安としては、裏側に指を添わせてザラザラとしたコバの感触がするくらいです。
そこまで削ると、あとは手で押すだけで割ることができるようになります。4面同じように削って、最後に気をつけて引っ張ると……。
分解!出来ました!
切り口は少しガタガタしているので、カッターの背で削っていきます。
ヤスリがけをするのが1番綺麗になると思いますが、切り口によく触れる使い方をするわけではないので、今回はここで終了です!
綺麗に切れました!
終わり!
というわけでアクリルボックスをプラスチック用カッターで切り詰めた話でした!
切る前に調べてみても、板の状態の加工が主で、ボックスになったものを加工している記事がなかったのですが、割と簡単に加工できました!
かかった費用:プラ板用カッター、592円
切り取ったアクリル板がそのままではゴミ袋に入らなかったのでバーナーで熱して折り曲げたのですが、酷い臭いが発生して気分が悪くなってしまったので、皆さんはどうか気を付けてください。
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