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好きな本には傷をつける

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本を読むのは得意じゃない


静かな場所は不安になるし、
かといって騒がしい場所では集中力が続かない

同じ行を何度も読んだり、
読んだ行を前後して訳が分からなくなるから

本を読むのは得意じゃないけど好き

私だけのお気に入りに私しか分からないその一部の良さを記憶するために

見つけた時のわくわくを殺さないように



いつか忘れるかもしれないことを

ひとつふたつでも多く思い出せるように


右下の端っこに残していく

あわよくばそれを、誰かに貸したい
それを通して私を知ってよ

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