消えないということ

すっかり日が落ちるのが早くなってしまった

でも澄んだ空気が肺にそのまま入ってくる
あの感じは嫌いじゃないしむしろ好きで

吐く息の白さは少し心をしんみりさせるけど
人は忙しなく行き交うし街の灯りは消えない

残りあと少しの学生生活、最後の冬
前期に滞った行事や実習をひたすらに
やっつける日々でのんびりなんかしていられない

大人になるってなんなんだろうね
強く、謙虚であること、我慢すること

それはいつか大爆発して自分だけじゃなくて
近くにいる人も巻き込んで事故してしまう

私が私で居られる場所があるということ

もう私は誰からも消されないということ
私も誰かを消さないということ





私は私として消えないということ。