一百一文字物語25

星の綺麗な夜に何度かあなたを思い出そうとしたのです。

厚い本を丁寧に閉じながら、その人は言った。

どう返事をするか迷って、少し曖昧に感謝を伝えた。

私にも、自分が星屑だったのか暗闇だったのか、もう記憶が無い。

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