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引っ越しは、ある日突然、やってくる

年の節目にやってきた変化

2024年2月4日は立春。東洋系の占いでは1年の始まりとされ、運の切り替え点となる。今年最初の投稿記事「2024年を占う」で、「2024年、自分的には転換の年と思っている」と述べたが、これは仕事に関して思っていたことで、まさか、プライベート面で大きな変化が起きるとは思ってもいなかった。

実は、突然、引っ越すことが決まったのだ。

きっかけは家賃の値上げ要請

きっかけは、大家さんからの家賃値上げ要請。名古屋では家賃の値上げというのは、ほとんどない。というか、今まで値上げの経験をしたことがない。更新料も要求されたことがない。そんな土地柄なので、かなり驚きのお話だった。ちなみに大家さんは県外の方である。

値上げ理由として、周囲の相場資料が添付されていたが、疑問点が多々あった。家賃交渉するか、それとも引っ越しするか、どうしたらよいのか悩んだ結果、とりあえず、今の家を借りた時にお世話になった不動産屋に相談に行くことにした。

不動産屋は、いろいろ親切に応対してくれた。そして、「今ならこういう物件がありますよ」と、奥から賃貸物件の資料を出してきてくれた。なかなか良さそうな部屋だったので、翌日朝一番で下見の予約をした。

その部屋は、約1か月前にかなりがっつりリフォームが施された物件で、室内はまるで新築のようだった。そして、今の住まいの問題点が一気に解決する部屋だった。夫も同様の感想だったので、家賃交渉はせず、引っ越しすることを決めた。

今の住まいの不満は、キッチン・風呂・トイレの水回りが、昭和な感じで、いろいろ不具合があることにある。そんなことは入居前にわかっていることじゃないかと言われたら確かにそうなのだが、実は、この家の引っ越しも、ある日突然決まって、選択肢があまりなかったのである。

気軽に聞いただけなのに

当時は分譲マンションの持ち家に暮らしていた。年末のある日、管理していた不動産のチラシで、売却見積もりをとるとQUOカードがもらえるというキャンペーンがあった。夫がQUOカードもらえるならと、とってもとっても軽い気持ちで見積依頼をした。すると、あれよあれよという間に売り先が決まり、3月には退去せざるを得ない状況となってしまったのである。

家を移るつもりで見積依頼をしたわけではないので、引っ越し先についてはノープランだった。どの場所のどんな物件に住むのがいいのか、全くイメージが湧かなかった。しかも、当時、我が家には、愛猫・チャ太郎がいた。

ご存じのように、ネコと一緒に暮らせる賃貸物件は、選択肢がぐっと絞られる。そして、それまで旅行などで家を空ける時には、近所の友人にネコシッターをお願いしていた。でも、引っ越したら、誰にチャ太郎をお願いすればいいのか。途方に暮れた。

たまたまの再会に導かれ

どうしたものかと悩んでいた時、あるイベントで久しぶりに出会った夫の知り合いが、その人が住んでいる分譲マンションで、賃貸の案内が出されているよと教えてくれた。そのマンションはペット可で、その人もネコを飼っているという。

それでは、ということで、その物件を管理している不動産屋に連絡して下見をしてみた。リフォームしたばかりというその部屋を悪くはないなと思ったものの、決め手に欠けたので返事を保留して、年明けに家の近所の不動産屋で物件探しをすることにした。

年明けに下見に回った日はとても寒く、どの物件も凍えるほど冷たかった。1日物件巡りをしたが納得いく部屋も見つからず、不動産屋を離れて夫とカフェでお茶をしていた時、昨年見た知り合いの紹介物件をもう一度見てみないかと夫に提案された。管理していた不動産屋に連絡してみると、まだ契約されていないという。

その日の夕方、予約が取れたので、再度、下見に行った。その物件は、その日回ったどの物件とも違って、寒いどころか温かささえ感じた。そして、明るかった。それが決め手となって引っ越したのが、今住んでいる家である。

そして、次へ

引っ越した年の夏は、蚊も飛ばないほどの猛暑だったが、エアコンをつけなくてもぐっすり眠ることが出来た。その後もどんなに世間が熱帯夜だと騒いでいても、寝苦しかったことなど一度もない。もちろん、冬も温かい。室温に関しては、実に快適な部屋だった。

そして、この部屋の最大特典は、チャ太郎をお願い出来るネコシッターがいたことである。

この部屋を紹介してくれた夫の知り合いから、お互いにネコを飼っているということで、留守の時は互いにネコシッターをしようという申し出があった。同じマンションに住み、長年のつきあいがある人にお願い出来るなんて、とてもありがたい話だ。もちろん、喜んでOKした。

その人のネコとチャ太郎と会わせてみたり、お互いのネコの面倒をみあったり、このマンションではステキなネコライフを過ごさせてもらった。いい思い出だ。

水回りが古いことに少しストレスは感じるものの、東山線という本数の多い地下鉄の駅に近く、室温も快適なこの物件を、夫も私もとても気に入っていた。家賃の値上げ要請さえなければ、たぶん、ずっとここに住んでいたと思う。

でも、昨春チャ太郎が亡くなり、この家も役割を終えたと思っているのだろう。この急な引っ越し話が決まったのは、次へのステップを促されているのだと思う。

トップのイメージ写真は、窓辺近くにある椅子で眠るチャ太郎。爪を研がれてボロボロなのだが、この家に持ってきた。彼がお気に入りだった椅子である。




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