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漢字の書き順に驚く

6月28日に体験レッスンから始めた筆ペン教室通い。あっという間に約4か月が経った。

教室では形を真似るだけなので、もう少し文字の勉強しようと思い、硬筆書写技能検定の学習書籍をいくつか購入してみた。硬筆書写検定とは文部科学省後援の検定試験のことで、合格級は履歴書の「資格」欄に記載することが出来る公的性がある。ちなみに各書道団体・教室が発行する段位は「特技」欄に記載することが出来る。

実は毛筆の書写技能検定もあるのだが、私が今習得したいのは筆ペンであり、大筆の毛筆よりも硬筆の方が学習内容が近い気がしたので、敢えて硬筆の書籍で学ぶことにした。

とりあえず、手始めに選んだのが硬筆書写検定3級対応と書かれている「漢字の上手な書き方練習帳」である。ちなみに3級は「中学生・高校生程度」のレベルとされている。実技と理論とあるが、理論は「漢字の部分の名称/常用漢字の楷書の筆順/草書を文中で読む/漢字の字体」とあったので、特に問題はないだろうと軽い気持ちでページを開いた。

ところが、である。本文2ページめの第1章表1-1「誤った筆順の例」で示された6文字のうち、2文字も間違えた筆順で覚えていたことに気がつかされた。

実は筆順には自信があった。「左」と「右」のように筆順が違うと知っているが、書きやすいので1画目をどちらも横線から書くということはしていたが、筆順を知らないわけではない。まったく違う書き順を覚えていた漢字があるということは、かなり衝撃的だった。

ちなみにその6つの漢字は「可・成・必・馬・皮・方」である。そのうち何を間違えたかというと「成」と「馬」。どちらも私は横画から書き始めていた。

書き順に自信があったために、自分が間違っていることを認めるのに少し時間がかかった。しかし、せっかくの機会なので正しい書き順を覚えようと、この本の半分以上を占める常用漢字表を元に学び始めた。ところが、ふと思い立って検索してみたら、昭和世代と平成世代では、書き順が異なる漢字が多々あるらしい。いや、どうも世代でもなさそうだ。「上」という書き順は私は平成世代と同じく縦から書く。更に「馬」を昭和世代は横、縦、横、横、縦を書くとあったが、私は横、縦、縦、横、横の順で覚えていた。

私に漢字を教えてくれた先生がたは、たぶんこの世にいないと思うから確かめようもないが、彼らが知っていた書き順を「正」として教えられていたのだろう。昭和って緩やかな時代だったなと改めて思う。

いつの時代のどの先生が話してくれたか忘れたが、書き順というのは実はたくさんあって、ひとつに定まらないと聞いた。だから、大人になってしまった今、書き順にこだわる必要はほとんどない。ないのだが、筆ペンを習っていると筆順というのは形に大きく関わるので、とりあえず、「漢字の上手な書き方練習帳」にある2,100文字以上の常用漢字の書き順を、すべて確認するつもりではある。

何事につけ、学ぶことに気づきは多い。


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