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⑥株式会社60が目指す未来

ちょうど2年前の2018年10月12日に株式会社60(以下、60)は法人として立ち上がりました。この2人(廣瀬大輔、冨士武徳)の想いによって。60の誕生は、以下の2つの投稿に書き下ろしていますが、ここでは60のこれからの未来の話に触れておきます。

前編(①)に書いている通り3年前の4月29日に2人が語り合い、60設立のきっかけとなった話。それは、廣瀬社長の「おばあちゃんのお葬式の話」でした。その時の廣瀬社長の想い、そして私が今まで葬儀という世界観、業界に感じていたことがものの見事にマッチングする瞬間であったことを今でも鮮明に覚えています。

私はすぐさまに使い古したノートを広げ、廣瀬社長の想いを書き下ろしていく。書きながら、話し合いながら、想像をしては書いていくと、気がつけばそのノートの見開き1ページが真っ黒になるほどの想いを二人で書き殴っていました。

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私は「どうして、高齢者にとっての介護、医療、葬儀の業界ばかりに注目が集まっているのだろう。」「どうして、高齢者が楽しい!って思える業界がもっと盛り上がらないのだろう。」と違和感がありました。

もっと自分たちが高齢になった時にも喜ばしく、楽しく最期を迎える日まで活きる生き方で生きていきたい。そして最期を迎える日までに残す子孫や友人、生きている間に関わった人たちに自分の口から感謝の想いなどたくさんのことを伝えたいなと。そんなことから廣瀬社長と私の想いは団結し、60が立ち上がりました。

60overからの“楽しいインフラ”づくり

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今や世の中の60歳は、超絶元気マンマンです。ひと昔とは異なり、まだまだ現役で仕事をしている方々も多く、若者と変わらずに一緒に呑みに出ていたり、ゴルフなんかもバリバリ上手にこなすし、長距離を走るシティランナーだっています。とにかく背筋を伸ばして、毎日笑顔を振りまいている高齢者がますます増えています。日本では世界に比べて人生100年時代と長寿国としても、さまざまな分野で注目を浴びています。

そこで私たちのビジョンを、「60overからの“楽しいインフラ”づくり」として掲げることにしました。世間では「終活」がトレンドのように言われ、業界では終活関係のニュースや展示会などを見聞する機会が出てきていますが、私は、どうもこの「終活」という言葉が気に食わない。

大切な言葉であることは重々承知ですが、「終」という言葉に高齢者へのデリケートさの配慮を全く感じないのです。ここでは、その言葉の意味合いの話をし始めると私の話が止まらないこともあり、ここではこれくらにしておき、本題に戻ります。

とにかく60歳以上にはもちろん、介護、医療、葬儀などを考えていく必要性があることは理解はしているが、もっともっと、楽しめる、喜べる文化やサービスコンテンツなんかがあってもいいんじゃないの?なんなら、必要なんじゃないの?ということです。

私たちはその「楽しいこと!」に特化し、60歳以上にまつわるサービスをどんどんインフラのようにつくっていこう!ということになったわけです。これが、60の私たち自身が目指す姿です。

人生100年時代に、ただただ”生きる”のではなく”活きる”驚きと感動を。

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そこで60は、企業理念・ミッションとして「人生100年時代を生きるのではなく、活きることで、社会を豊かにする」ことを掲げています。

近年では、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」としてSDGsの地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」という目標がありますが、60でも企業活動の中で普遍的に追い求める先に「高齢者がより活動的になることで社会がより豊かになることへの貢献」を据えています。

また、本理念実現に向けたマイルストーンとなる2030年までの長期ビジョン「SDGsの取り組み」においては、サステイナブルな社会の実現として「ダイバーシティー・インクルージョン」を定め、そのSDGsの取り組みを軸に企業価値向上と共創力の強化につなげることで、事業を通じた社会課題解決の可能性を追求し続けいくことにも挑戦し続けています。

60を超えてからの「生きる」と言えば、最期へ向けての言葉の逆接のようにも捉えてしまう私は、どうしても「活きる」という言葉を使っていきたいという想いがあるわけです。60歳からはまだまだ、人生半期。セカンドライフの始まりなわけです。「活きる」ことがどれほど大切なことか。

60が大切にしている3つの価値観について

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私たちがかかげるミッション、ビジョンを叶えるためにチームとして大切にしている価値観があります。それは、「共創」「尊重」「挑戦」です。

「 共 創 」:ステークホルダーとの3Win
「 尊 重 」:個性ある斬新なアイデアやユニークさを尊重し、
       違いを認めていく風土
「 挑 戦 」:変化対応ではなく、自ら変化を生み出す挑戦

それぞれには私たちの想いがあります。

「共創」には、ビジネスにおいての「競争」をしない。いわゆるマーケティングやブランディングなどでも良くレッドオーシャン、差別化、戦略、戦術などという思考のフレームワークが使われることが多いですが、私たちは新しい文化を創造する上で、逆に「競争」はあっては文化を創ることができないと思っています。また、そのような欺き、蹴落とし、忖度、偏見などが起こり得るような考え、やり方などは取り入れないし、採用しない。誰かが損をするようなことがあっては継続的なビジネス機会にはならないわけです。だからこそ、60に関わることに3Winとした「共に創る=共創(きょうそう)」という考え方を取り入れています。

「尊重」には、その共創する上で必要なスタンスです。人種、年齢、性別、境遇など関わらずに相手を同じ人として、尊重すること。そのためには己を知ることから始まります。人は決して、エゴを変えることはできません。エゴは変えられなくとも、許容を鍛えることはできます。まずは己を知ることで相手を受けれられる器が見えてくる。自身に足りない許容を知り、鍛え上げること。そんな鍛錬から自身の器は広がり、相手を受け入れられる器が大きくなり、ようやく「尊重」というスタンスが持てるようになります。

「挑戦」には、自か他。ということが肝心な意味合いがあります。私たちが掲げている挑戦は、他や外からの影響による変化対応とした挑戦ではありません。自であり内からの影響による、まさに「自らの変化」を生み出すための挑戦をし続けることを価値としています。戦うべきは、他人や外的ではなく、いつだって自分との戦いということです。

すべての幸せはインクルードされる向こう側にある

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私たちは、「ダイバーシティー・インクルージョン」を掲げています。私たちの60のステークホルダーと共に豊かな社会の実現に向けて重視しているのが「インクルージョン(包摂)」という考え方であり、視点です。上記でも取り上げたSGDsの目標にある「誰も置き去りにしない」というインクルージョン理念に対して、すべてのステークホルダーの利益、幸福度を向上させるために私たちの3つのバリュー(共創・尊重・挑戦)を調和し、積極的に貢献し、すべての人がインクルードされるように豊かな社会作りを目指していきます。

なぜ、60はインクルードを目指すのか?

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私(冨士)や廣瀬社長、そして今年より参画いただいている役員・株主の方々もそれぞれが女性が活躍する業界での仕事を経験してきました。私は、デザイン業界。廣瀬社長は、ブライダル業界。

その中で社会における女性の活躍は顕著であり、ビジネスにおける女性の役割では、たくさんのことを支えられてきた経験実績があります。今後は、女性の活躍を機に女性役員の迎い入れ、それだけではなく、人種、年齢、性別、境遇など関わらずに誰しもが成果をあげやすい会社にしていくことを望んでいます。男性だけでの社会では叶えられなかったまだ見ぬ世界への未来への道へと進んでいきたいと考えています。

今後の「60」の未来に向けた事業とは

2019年10月よりセカンドライフのゲートとして「みんなの還暦式®︎」の事業をスタートしました。還暦式™️事業に関しても今年2020年10月より全国の会場や式場との提携が始まり、B2B事業として還暦式™️の全国展開へと進めていきます。また2020年10月の同月よりB2C事業として出張フォトGIFTとして「dayBirth」サービスリリースをしていきます。

また観光・旅行、ECサイト、ウェブマガジン、飲食、運動と健康、教育、金融・投資事業として2030年までに各業界へ事業展開を目指しています。

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『  60overの楽しいインフラづくり  』 として
私たちは着実に、確実に邁進していきます。



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