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香港のテレビCM 80年代編

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香港で放送されていた80年代のテレビCMです。 なお、一部の動画の年代は推定です。
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2023年11月の記事一覧

東芝C3電視機(灰塵篇) 1987年

東芝のテレビCMですが、このキャラクターはまんまブルースブラザーズですね。
日本ではブルースブラザーズの一般公開は1981年でしたが、香港では米本国とほとんど同じ時期(1980年)に公開されています。
東芝製品の1987年のCMは、テレビに限らず全面的にこのキャラクターで押していました。テレビにワイパーかけるって発想が面白いです。7年も経ってからのキャラクター起用ではありますが、映画のインパクトは
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m&m's朱古力(水上樂園) 1987年

m&mのCMです。私は昭和生まれなのでどちらかというと「マーブルチョコレート」のほうに親近感があります。どうでもいいですね。「お口で溶けて手に溶けない」のキャッチフレーズは日本と同じです。
ビニールプールに入りながらチョコレートを食べるシチュエーションってまずないと思いますが、このCMはオーシャンパークのアトラクション「水上樂園」のチケットを当てよう!というものなので、無理やりでもプールを前面に出
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南華早報classified post (祕書篇) 1988年

サウスチャイナ・モーニング・ポストのCMですが、意外にユーモラスですね。
仕事をしない秘書をいつまでも雇うより、南華早報の求人広告で有能なワーカーを探そう!というものですが、タイプライターをバチバチ叩いているのは20世紀だなあ、という感じがします。なぜか最後に出てくるロボットはR2-D2とC3-POみたい。すごい唐突感。

卡樂B(♫松樹下瞓覺輕輕鬆) 1986年

サッポロポテトも歴史長いですねー。今では「つぶつぶベジタブル」というサブネームがついています。
ハンモックでのんびりしているお父さん、サッポロポテトを食べようと手を出したら子熊が…。CMのシチュエーションがなんとなく日本で考えられたっぽいですが、商品名が「卡樂B薯條」であることから香港で作られたCMと分かります。昔のカルビーのCMは、日本のCMをそのまま持ってきてセリフだけ広東語にするパターンが多
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本田魄力honda ballade 1981年

ホンダ・バラードのCM。
バラードはシビックの兄弟車ですが、イメージがちょっと地味であまり売れた車ではなかったですね。唯一売れたのはCR-Xですが、あれはセダンとは別物と考えるべきでしょう。
流れているBGMは、この時代(70年代末から80年代初めくらい)のシビックのCMと共通のものです。落ち着いた曲ですが、もう少し後になるとポップな編曲に代わります。
市場規模の狭い香港で、シビックとバラードの両
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mandarina duck(唯一鍾情) 1988年

mandarina duckというブランドのCMです。主にバッグやファッション小物を作っているそうですが日本での知名度は低く、私も全然知りませんでした。
イタリアンブランドなのに、CMはどうも米国ロケのようですね。それとも米国向けに流れていたCMを、そのまま香港に持ってきたんでしょうか。ちょっと謎。
ただ、香港人にとってアヒルは食べ物なので、抱っこして撫でるシチュエーションはあまりピンと来ないんじ
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瑞興百貨(週末特別大減價) 1982年

動かないCM!80年代なのに。と言っても週末土日だけの大セールなので、そんなにお金はかけられなかった?ナレーションは変な抑揚もなく、広東語初学者のリスニング練習にも向いてそうです。
瑞興百貨は戦前からあった歴史あるデパートでしたが、90年代からは日系デパートに押されて業績が悪化し、投資会社に買収されるも中国返還後のアジア金融危機であえなく廃業となりました。

離練靶場(政府宣傳) 1987年

今回は香港政府のPR広告。
実弾演習をしている場所に近づくな!という当たり前のCMなのですが、かつてはもっとコワいCMでした。不発弾を手に取った男性が血まみれで倒れるという…。noteのマガジン「香港のテレビCM 70年代編」で紹介したのですが、残念なことに動画が削除されてしまいました。
さすがに80年代も後半になると、そんなスプラッターのような表現はされなくなっていますね。
しかし、演習場を柵な
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十進制好易計(litre英文版) 1980's

今回は英語の政府PR広告。
見ての通りメートル法の推進CMです。当時香港は英国植民地ですから、液体の単位はオンス、ガロンの併用が続き、なかなか統一されませんでした。しかもオンス、ガロンは英米でちょっとずつ量が違うし、さらに中国由来の「升」もありましたからカオスです。
市場で野菜を買うのに天秤棒で「半斤」買ったり、車のスピードメーターがマイルとキロメートル併記されていたのも覚えています。
でもこのア
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龍珠玩具系列  1987年

説明の必要はないと思われるドラゴンボール。
ビニール人形とビニールの如意棒はいいとして、「カンタンメン」って食玩?と思ったらプラモデルでした。カンタンメンのメーカーはバンダイなのですが、人形と如意棒もバンダイなのでしょうか?
日本だったらそれぞれ単体で宣伝すると思うのですが、香港の輸入業者?か代理店?がドラゴンボール玩具をまとめて売り出したのですね。業者の所在地は電話の市外局番が0なので新界のどこ
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能得利黑加侖子糖 1987年

先日ブラックカラントジュースのCMを紹介したばかりですが、香港人のブラックカラント好きがうかがえるCMをもう一つ。
英Rowntree社製造のグミ状のキャンディ(グミよりちょっと固い)で、今では各種フルーツ味があるのですがこのブラックカラント味が元祖です。あまりエキセントリックな表現のない平凡なCMですが、私が子供のころ(70年代末)に食べていたのはちょうどこのパッケージデザインなので懐かしい。
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