仕事についてのあれこれ

ミスが多くて本当に嫌になる。

それは昔からで、自分でよく分かっている。ケアレスミスやエクセルで微妙にずれた行を数式で引っ張っていたり、単純な計算を間違えたり。シート一枚抜かしてたり。細かい作業が本当に苦手だ。ミスを見つけると本当にこの世の終わりなんじゃないかと思うほど落ち込む。友達に「ミス日本」というあだ名をつけられたくらい、ポカポカとミスをする。

自分が恐ろしくミスが多いので、今まではアシスタントさんに必ずチェックしてもらうように態勢を組んでいたし、自分ほどじゃなくても人はミスをすると理解していたから、自分だけでなくチームでも同じようにダブルチェックできる態勢をとっていた。そのおかげか、チーム的には事故なく進められることが多かった。凡人以下のミス日本としては大きな利益はあげられないけれど、損失は出さないぞ、利益は守るぞ、という心意気で仕事を積み重ねて、それなりの実績は積んできたつもりだ。

非正規だったり正社員だったりを移ろいながら、転職を何度かして、今いるところは知り合いに誘われたところだ。ミス日本にはかなり厳しい少数精鋭的な会社に来てしまった。アシスタントさんがいない。自分でダブルチェックするしかない。最初に一気に資料を作成して、1日寝かして翌日チェック、提出前に再チェックするけれど、作成者のチェックは甘い。あれ？って思っても自分の中で「ほらほら、これはさ」って言い訳してしまって、なんとなく漏れたりする。

それに昨年体を壊してお休みしてから、もっとミスがひどい。計算能力とか、緻密な作業能力は、年単位で戻らないかも、とは聞いていた。もう元には戻らないんだろうな、という気もうっすらしている。それに加齢も加わる。まさに「変化する私」を受け入れなければならない。

戻らないなら戻らないなりに、自分の仕事のポジションとか、内容を変えていかなきゃいけないんだろうな、と思う。分かっているけれど、今のこの状態を手放すのがとても怖い。怖い怖いと思ってズルズルと今の仕事を続けているけど、ミスを発見するたびに自分が削られる。そこからいかにリカバーするかが重要で、年の功というかそれはある程度できていると思う。正直、上司の評価だって悪くない。

ああ、ダメだ、年々ダメになっていくって思うのに、昇給することがあった。ものすごく複雑で心が削られる。なんか申し訳ない。断ってしまおうかな、と思ったけど、ちらっと仄めかしたら、ものすごい心配されて、皆が困惑していたので、サインした。

おそらく恵まれているのだと思うけど、どんどん心が削られるのはなんなんだろう。これが向いてないってことなのか。仕事を探してみても、これならば自分にでもできる内容の仕事じゃないか、と見てみると、もれなく非正規で大幅に年収も下がってしまう。この極端な感じは何なんだろう。自分の視野が狭くて見えていないだけなのだろうか。自分には一体何ができるんだろう。

目の前のことをやるしかない、その積み重ねで前に進んでいくしかないのだけれど。最近全然積み上がらず、崩れてくスピードの方が早い気がしてならない。それでも積み上げようとすることが、ピークをすぎた後半戦を生きるってことなのかな。