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「マティス 自由なフォルム」

 「マティス 自由なフォルム」展行ってきました。2月から5月までやっているのですが、やはり早い方がいいかと思い立って3月頭に行ってきました。
 昨年5月の東京都美術館での展覧会も行った。マティスはかなり昔から好き。今回は私の好きな切り絵にもフォーカスしたものということで、とても楽しみにしていた。

 まだ会期前半戦のせいか、週末にも関わらず、人垣の後ろから観るということもなく、比較的どの作品もきっちり近くで観れた。やはり会期前半に行くのが吉か。美術館ってどの時間帯が良いのかいつも悩む。

 全部観て、全ての作品で、この絵好きだなーと思えた。すごく良かった。奮発して図録まで買ってしまった。。

 子供の頃に好きだった切り紙絵シリーズを間近で観れて、感動。

 これ素晴らしかった。近くで見ると色んな青の切り紙が組み合わされていて、実物を直近で絵を観ることの良さをひしひしと感じた。今日思い切って出かけて良かった。

 良かったしか言えない自分に呆れる。

 「ダンス」の壁画スケッチも色々なバージョンがあって見応えあり。作品は大きくはないのだけれど、試行錯誤の過程を見ているようで、常に挑戦的な画家だったんだな、と思う。
 切り紙絵もその試行錯誤の中で生まれた手法であるし、生涯止まることなく実験し続けていたのだな、と。そうした前向きで枯れない創作意欲はどこからくるのだろうか。

 私は、マティスの彫刻も好きで、今回はやや少なくはあるものの、来ていて良かった。昨年のマティスの時は絵画作品と彫刻の対比があったけど、今回は彫刻単体で、彫刻で同じモチーフがどう変化したのか、という展示でこれも良かった。

 こういう絵も良い。ちょっとあぶらとり紙のよーじや思い出してしまった(笑)

 今回の目玉であるところの大作「花と果実」も圧巻。見出しの画像がそれです。
 かなり高齢の時で体も万全でない中、意欲的に取り組んでいることに驚き。

 マティス、本当に仕事好き。壁画の依頼に対してサイズがまだわからない段階で、もう描き始めたりとか。ちょっと面白い。

 祭服の展示も素敵。とてもモダンでシンプルで良かった。珊瑚のモチーフかな、多用されていて可愛い。
 この少し前にバレエの衣装もデザインしていてその再現とバレエの映像もあったけれど、良かった。このバレエのものはオリエンタリズムですが。

 ロザリオ礼拝堂の再現も非常に良かった。写真も撮ったけれど、その空間に足を運んでの感動を邪魔しそうで写真をあげるのは会期終わりにしようかなと。
 1日の光の変化を再現した展示は異空間で良い。これは人が少ない時に観たいかも。ステンドグラスに日がさして、床にステンドグラスの光がさして、色づく。それも素敵だった。

 音声ガイド借りたのですが、正直借りなくても良かったかな、と思いました。おそらく場内の解説で充分な気がしました。心なしか借りている人も少なめな気がしました。

 個人的に楽しみにしているミュージアムショップ。こちらも色んなものが欲しくなる。充実です。PC入れるケースとかほしいけれど4000円越え。その他ポストカード、トートバッグ、Tシャツと力入ってました。
 特にコラボとかではないですが、マリアージュフレールの紅茶とかも置いてました。
 個人的には400円のガチャガチやりたかったけど、そのうち無くしてしまいそうと思い、思いとどまる。

 今回マティス展とても良かった。会期中もう一回行くとかも考える。
 もしフォービズムの展覧会があれば観てみたいな、と。

 なんだか美術史的な視点とか、技法についてとかのコメントが皆無で申し訳ない。全然知らないので(笑)今から図録を読んでコツコツ勉強します。
 とはいえ、ミーメーシスの模倣の時代からここまで美術が変わっていったのは過去から続く創作家達の意欲と挑戦によるもので、素晴らしいと思うし、その流れが連綿と続いているのは、人間の面白さだな、と思う。

 入場料も最近高いし、色々考えると美術館に行くのもかなりお金がかかる気がする。特に美術展は海外から作品を借りるので円安は入場料に跳ね返ってくるのではなかろうか。

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