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うずまき

2013年の春。
ちょうどこの頃私は荷造りに勤しんでいた。
東京での暮らしを終わらせ、新しい生活を故郷で始める事に決めたのだ。

結婚をすることにした。

今思えば、たんに環境から逃げだしたかったのかもしれない。

結婚相手がどんな人だったかとか、どんな結婚生活だったかとか、一言で言うと。

相手がどうだと言う前に、私はこれはおかしくなりそうだと言うアラームを無視し続けて物事を進めていたということだけは確かだ。

自分の意思をとにかく押し殺した。

喜んでる親をがっかりさせたくない。
それが強かった。
私が我慢すれば。

我慢すれば周りは納得する。
この人たちの言ってることはおかしい。
けど、私が我慢すれば大丈夫。
そうすればこの人達が

この人達って誰のこと?

子供のために我慢しているという母親が本当に嫌だった。

お母さんは離婚したいけどあんた達のために我慢しているの!

お母さん我慢しなくて良いよ。

我慢してイライラして、お皿が割れる音を聞いてびくびくしたくない。
夜のご飯の時に、お父さんにテーブルをひっくり返されるのはもう嫌だ。

弟を抱きしめてカーテンに隠れたくない。
お兄ちゃんの悲しそうな怒っている顔。

皆が皆イライラしている。

家族は幸せな気持ちにさせてくれる場所って
あれは違う。
家族とは最初に理不尽さを教えてくれる集団。

私にとっての今世での最初の家族はそうだ。

私は物語のプロットを立てるとき
主人公が詐欺師だったり、風俗嬢だったりと
自分を偽って生きていることを
仕事にしている人を選ぶ。

私も長くホステスという仕事をしていた。

自分を偽ることが楽なのだろう。
そして、本当の自分はこんなんじゃない!
と自分を殺そうとする。

長く自分を見つめることから逃げていた。

物事には必ず本当に原因があるのだろうか。
命が生まれる理由はなんなんだろうか。

大切で大切で愛おしいと思う存在を傷つけてしまう。

私が消えても傷つく。
いても傷つく。

それなら、私が変わるしかない。
気づいていくしかない。

あきらめのように向き合い。
そして光が見えるとよろこび、また闇に落ちる。



ああ、本当にこんなことで悩み人生という時間を過ごす人がいるのだな。

味わうまでは本当にわからなかった。

やっと人が理解出来るようになってきた。



もしも大きなエネルギー体の私が、そう考えいるとしたら。

面白いよね。

色んな情報を集めることで、全体というものは何を感じ何を完成させようとしているのだろう。

どんな状況でも人は喜びを見いだせるように、どんな状況でも不満を見つけることも出来る。

ここから状況を変えていくって
やっぱり面白いやないけ。


Prem Akhila









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