2023AW_STYLE / 黒コーデ特集Vol.2⑤
⑤Vintage(Vintage Shop / Laboratory )による、2023AW黒コーデ特集のご紹介記事です。
中古市場にはたくさんのカシミヤコートが眠っていて、中には未使用のデッドストックも多くあります。ファストファッションが次々に新品の安価なコートを世に送り出す時代ですが、上質なのに誰にも使われていないレトロなコートを少しでも活用してほしいなーと思ってセレクトしました。
ラグランショルダーで、少しレトロな雰囲気の襟とボタン。未着用のコンディションで、カシミヤ100%の軽さと柔らかさを全身で感じることができる上質なコートです。肩パッドは取り除いてあるので、着こなしやすいと思います。おそらく80~90年代のコートではないかと思われますが、袖を通した瞬間に、ファストファッションのコートとの違いを感じることができます。
このコートにバッグとパンツを合わせてみました。
バッグはプチポワンという刺繍の小ぶりなボストンバッグ。プチポワンとは、クロスステッチを使った刺繍の中でも、より細かいステッチの種類で、世界的にも有名な作家、久家道子さんのブランドのもの。ほとんど使用感がないコンディションで、愛らしいバッグです。スニーカーなどに合わせても可愛いと思います。
そして、ブーツと合わせた水色のボトムは、ツモリチサトのもの。このブランドならではのユニークなディテールが面白いデザインです。コットンなのでインナーを工夫すれば通年で着られそうで、こんなふうにブーツを合わせても綺麗にきまる丈感です。
プレーンな形の半袖ニットは、クリツィアの70年代もので、こちらもカシミア100%のクオリティ。肩に縫い目が無く、最近よく見かける3Dニットのように、袋状に編まれています。肩に縫い目が無いので、ショルダーラインが柔らかく見え、カシミアの風合いもより活きていると思います。