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『どうする家康』 第16話「信玄を怒らせるな」 感想

概要

放送局:NHK 総合テレビ、NHK BSプレミアム、NHK BS4K
放送日時:2023年4月30日(日曜日) 18時00分~18時45分(BSP、BS4K)
     2023年4月30日(日曜日) 20時00分~20時45分(総合)

脚本:古沢 良太
音楽:稲本 響
語り:寺島 しのぶ

番組公式サイト リンク

感想

またしても格の違いを見せつける武田信玄さん

 武将としての強さはもちろん、鍛錬の厳しさ、そこからくる一兵卒に至るまでの強さ、盟約を結んだ相手からの人質(松平源三郎勝俊)でさえも特別扱いしない厳格さ、源三郎(演:長尾謙杜)をあえて遠江に逃がしてやった上で家康に心を折る言伝を頼む周到さ、(間違いなく鉄砲玉として使うのでしょうが)家康を軍門に誘う度量…。全てが桁違いです。"戦国最強""甲斐の虎"と謳われた武田信玄の姿がそこにはありました。
 これは家康から「自分は信玄と比べて何が思っているのか」と聞かれた石川数正が「全て」と答えるのも無理はない。正直「十戦えば九つは負ける(=一つは勝つかもしれない)」も過大評価に思えるくらいです。

 そして、信玄から隷属を持ちかけられた家康は家臣にどうするか相談します。そこでの家臣たちの反応はまあ酷い。「我が殿は『勝手にするからついてこい』すら言えない」だの「こんな殿なら信玄の家臣の家臣になった方がマシ」だの酷い言われよう。
 しかし、その胸の内は決まっていたようで、本多忠勝の「十戦えば一つは勝てる!信長はそれを桶狭間でやってのけた!」という言葉を皮切りに一斉に「信玄と戦おう」と叫びました。それを受けた家康もまた士気を高め、戦に挑みます。
 ここまでなら勇猛で熱いシーン…なのですが、当の信玄は徳川軍のことを"(京までの)道中に転がっている小石"程度にしか見なしていない、またそれがあながち過大評価過小評価じゃないのが悲しいところ…。次回行われる三方ヶ原の戦いでは、それをまざまざと思い知らされてしまうのがさらに悲しい…。

 余談ですが、虎松(演:板垣李光人)が名乗るまで本当に女性だと思った方は多いと思いたい…。『仮面ライダージオウ』の頃から"中性的な美少年"を極めすぎなんですよ板垣くん…。

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