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『王様戦隊キングオージャー』 第38話「不動のアイドルデビュー」 感想


概要

放送局:テレビ朝日系列
放送日時:2023年11月26日(日曜日) 9時30分~10時00分

脚本:高野 水登
監督:上堀内 佳寿也
アクション監督:渡辺 淳
特撮監督:佛田 洋 (特撮研究所)

番組公式サイト リンク

感想

なぁにこれぇ…
本当に何これ

 大河ドラマさながらの前回から一転、唐突に始まった謎のアイドルオーディション。そして唐突すぎるキャラ変を遂げてオーディションに挑むリタ。ヒメノ様も言っていましたが、終始「何をどうすると…そうなるの?」がいっぱいの回でした。

 どうやら一連のオーディションは、ミノンガンの思いつきの様子。色々と未知数な彼(?)ですが、一応「お片付け」と言っている以上、ことが進めば大惨事なのでしょう。全く想像はつきませんが。
 最初は無下にしていたゴーマですが、ダグデドの圧力説得によって仕方なく協力します。このダグデドとゴーマのやりとりは、ド外道のくせに「末っ子にだけは甘い長男と、真面目で苦労人な次男」って感じがしてちょっと微笑ましかったです。ド外道のくせに。

 あんまりにあんまりな事態に、人の部屋に無断侵入してその"行間"を読もうとするそして尽く読み違えるギラ、ヒメノ、ジェラミー。"行間"はともかく、人のプライバシーに土足で踏み入るのは「子供でもわかる邪悪」なんじゃないですかね…。(薄い本暴露は"一部の大人"にしかわからない邪悪ですけど)
 その真相は潜入捜査。リタ様からすれば捜査は立ち行かないわ諸々の秘密は白日の下に晒されるわ、誇張抜きで「お前ら(王様戦隊)のせいで全て台無し」です。もっとも、潜入のためとはいえよくあそこまでできたなとは思いますが。そもそも「公平公正中立を遵守する裁判長」である彼女からすれば、捜査のためとはいえ「特定の人物のために自分を偽って気に入られようとする」って、字に起こして見ると「美学に反する」じゃ済まないレベルのことをさせられているんですよね。まさに"お労しい"気持ちになりました。
 色々とストレスがたまっていたであろうリタ様。ゴーマとミノンガン相手に八つ当たり強行突破を挑み、無事ゴッカンを取り戻しました。この時の殺陣がいつもにまして流麗だったのは(見せ場という形での)せめてもの詫び…でしょうか。
 流石のジェラミーも次回冒頭では「語り尽くせぬ紆余曲折」としか言えなかった…とさ。

 …と思いきや、最後の最後(と途中ミノンガンが発した一言)で重要な伏線を敷いていきました。もしかして"秘匿のミノンガン"っていうのは「フルパワー形態をまだ隠している」ことと「普段のおバカっぷりはキャラ作り」(あるいは「"真の姿"解放に伴って人格が変わる」)ことのダブルミーニングってことですか?

 ちなみにオーディションの最中、ダグデドがハマっているダンサーとしてTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEが紹介されました。こんなところで、しかもこのド外道の推しとして実在人物を出すんじゃないよ。引き受ける方も何やってるの。


 最後にもう一つ。ジェラミーにだけは「言葉にしないと伝わらない」と言われたくない。絶対にだ。

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