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『どうする家康』 第8回「三河一揆でどうする!」 感想

概要

放送局:NHK 総合テレビ、NHK BSプレミアム、NHK BS4K
放送日時:2023年2月26日(日曜日) 18時00分~18時45分(BSP、BS4K)
     2023年2月26日(日曜日) 20時00分~20時45分(総合)

脚本:古沢 良太
音楽:稲本 響
語り:寺島 しのぶ

番組公式サイト リンク

感想

 火蓋を切って落とされた三河一向宗との戦い。家康側は家臣の離反が相次ぎ、ボロボロの様相を呈します。それもそのはず。当時の価値観としては「御仏に敵対する」のはご法度・いかなる理由あれど仏罰が下るというのが普通、というのもありますが、家康(のしたこと)が"民の方を向いていなかった"からというのが大きな理由です。
 今川義元との過去回想によって視聴者に「民あっての国」という見方を伝え、またそれを交えることで家康がそのことを思い知る構成は漫画的で(少なくとも月並み以上には漫画好きな僕にとっては)わかりやすい話運びだなと思いました。

 一向宗の猛攻の裏には信心と優秀な軍師の存在あり。個人的には、空誓上人はお飾り(とまでは行かずとも、"軍師"の発案ありきで物事を進める)リーダーで、千代(歩き巫女)が事実上の司令塔なのかなと思っていましたが、"軍師"の正体は本多正信でした。身近な者の裏切りから、側にいる家臣さえ信じられなくなったところで今回は幕引きです。身から出た錆とはいえ、相変わらず切れ味のある物語です。

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