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『斉木楠雄のΨ難』 1巻 感想

概要

著者:麻生 周一

初版発行:2012年
デジタル版発行:2012年
発行所:集英社

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発行者による作品情報

彼の名前は斉木楠雄、超能力者である。誰もが羨む才能も、本人にとっては災難を呼ぶ不幸の元凶。故に人前では力を封印、目立たず人と関わらずを心がけてきた斉木だったが、何故かワケあり同級生が急接近!?
Apple Books|麻生周一『斉木楠雄のΨ難 1』

感想

 超能力を題材にしたまさかのシュールギャグ漫画です。斉木のモノローグ(テレパシー)による冷めたツッコミがとにかく面白い。

 斉木はツッコミも性格も冷めてはいるけれど"冷笑的"じゃない(なんなら優しいくらい)ところがいい塩梅だと思います。
 斉木ってちょっと"ヤレヤレ系主人公"なところあると思うんですが、あまりそれを感じさせない。多少「(超能力者だから仕方ないところもあるとはいえ)冷めてるなー(笑)」と思うくらい。そこは麻生先生の腕でしょうね。

 この巻のギャグだと

(倒れた高橋を助けようとする燃堂を見ながら)
…まぁ
悪い奴ではない
⬇️
(高橋を起こそうとして殴る燃堂を見ながら)
……
悪い奴じゃ
ない…と思う
⬇️
(高橋に人工呼吸という名のキスをした燃堂を見ながら)
いや 悪だな
最悪な男だ
ヒド過ぎる
外道
デジタル版 42頁|第2χ 最低Ψ悪!?燃堂力

が一番好きです。綺麗な三段オチになっている。

 また、親切なことに、カバーの作者コメントやカバー下のオマケも巻末に載っています。嬉しい。

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