見出し画像

四女が『キングスマン』をみました。

先日、円盤でキングスマンを観ました。

というのも、長女に「キングスマン見たことある?」と聞かれ、「何故か2作目だけ見たことある」と答えたところ、「すぐに1作目を見ろ」と言われましたもので。2作品目の記憶もそんなに濃くは無いのですが、とりあえず見ることにしました。

「汚ねえ花火」と「絶対ハリーを好きになる」いう長女からの事前情報のみでいざ再生。

さて、本編の話。以下、1作目・2作目共にネタバレがありますので、ネタバレNGの方や今後観る予定のある方はこのままページを閉じましょう。




とりあえず、ハリー、好きだ。コリン・ファースの名前は聞いたことありましたし、なんなら先日見た1917にも出ていましたし、そもそも2作目は見たことあるのでよく覚えていましたとも。しかし、まさかこんな改めてみたらこんなに尊いキャラクターでしたかね彼は。2作目をみた私は一体何故すぐに1作目を見なかったのでしょう。過去の自分に問いつめに行きたいところです。彼らにスーツを着せた人にお金があれば8億円振り込んでいました。

色々書きたいことはあったはずなのに、気づけば頭の中に残っているのは「Manners...maketh...man.」の言葉と終盤の汚ねえ花火たちのみ。思い出すために1度見終わったあとすぐ1から見返しました。それでもやはり見終わったあとに頭に残っているのは「Manners...maketh...man.」と汚ねえ花火たちのみ。どういうことなのでしょう。

ゆっくりよく思い出してみましょう。そうです彼、マーリン。2作目で物凄く好きだと思ったのでよく覚えています。2作目を見てしばらくはカントリーロードがトラウマになったものです。彼も1917に出ていましたね。同一人物とは知らずに好きだなと感じていました。運命でしょうか?

本編の話に戻りましょう。

最初に教授を助けてくれた男性、まさか横ではなく縦に真っ二つにされるとは思いませんで、流石にちょっとびっくりしましたね。そりゃあ教授だって恐怖を感じるし混乱もします。

ガゼルさんの戦い方と義足はシンプルにかっこよくて好きですね。強い女、大好き。

犯罪者仲間とはいえ友人(?)を守ったエグジーの優しさ。というかそもそもキツネを守った彼の優しさ。いい子だ…。

しかし何故そこで電話を使う。緊急といえば緊急だけどもその番号を使うのは今だったのか。いやしかしそのおかげでエグジーとハリーは出会えたのですから合っていたのでしょうね。

迎えに来たハリーの姿に心を鷲掴みにされたのは私だけではないはずです。それからバー。「Manners...maketh...man.」と言いながらドアを閉める彼。傘の持ち手で酒の入ったグラスを投げる彼。もう好きで好きでたまりませんね。

バーで最後に肩ポンした時「何かしたんだろうなあ」とは思っていましたが、やはりつけてましたね盗聴器。エグジーが本当に何も言わないのか確かめるためだったとは思いますが、結果的にハリーが(盗聴器越しに)義父に色々言ってくれたおかげで彼は仕立屋さんまで行けたわけですから、感謝感謝です。正直残された母親は…と思いましたが、後半でやはり暴力を振るわれていることが判明しましたね。

あと家を出て仕立屋さんに行こうとするエグジーをいじめっ子たち(犯罪者仲間?)が捕まえようとしますがこの時のエグジーの身軽さったらもう。演者は流石に変わっているのかな、と思いましたが、それにしたってすごいったらありゃしない。流れるように軽やかに隣の建物に飛び移るし、平均台でも歩いているのかってくらいぽんぽん塀の上歩いて行くし。プロってすごい。最後のドヤ顔、可愛いですね。

仕立屋さんの試着室で映画の話ししているところも可愛いですね。「マイ・フェア・レディ」は見ているエグジー。他の作品も全てメモしました。全部見ます。

2人が乗り物(?)に乗って訓練場にいくところ、予想以上に距離あって「おおおおめっちゃいくやんけ」と思いながら見てました。全然本編関係ないですが、私酔いやすいので進行方向と逆向きに座るのあまり好きじゃないのですが、エグジーとハリーは平気なタイプなんでしょうか。スパイとして色々やる身なら平気なんだろうなあ。

そして突然ランスロット候補にされるエグジー。女の子たちは優しいですね。チャーリー、お前、どこかで見覚えがあると思ってwikiさんで調べたら、2作目にいたな…2作目も見直したくなってきました。キングスマン連続上映会をセルフで行うことを今決意しました。

部屋が水で埋まっていく中、皆はトイレに管を突っ込むのにまさかの鏡を割りに行くエグジー。拳は大丈夫かと心配になりました。マジックミラーだったとは。ここでも厳しく冷静なマーリンは最高ですね。

そして犬を選べと言われてパグを選ぶエグジー。え…可愛すぎん…?意地でも走ろうとしないパグを胸に入れて走るの、優しすぎん…?もう好きが止まりません。

ハリーが教授のところに問い詰めにいって爆発に巻き込まれて入院した時はもうドキドキハラハラですよ。2作目見たはずなのに彼がどこで倒れるか覚えていなかったもので。しかし無事目が覚めて安心です。本当に良かった。

エグジーはその後もチャーリーに絡まれながらも候補生の中に残り続けるわけですが、彼を見ているとなんだかドキドキほっこりしますね。我が子の成長をも守っているような感覚です。ハリーもこんな感覚を抱いていたのでしょうか。たしか半分くらいは意識不明でしたけれども。

武器の説明をしているシーンはもう、本当、可愛い。語彙力のなさなど今更です。もうほぼ親子では…?好きです…ていうかハリーのきちっとしたスーツとエグジーの派手な格好の差…ええ…可愛い…「採用されなくてもキングスマンで過ごした記念として思い出の品を手にできる」って…最高の思い出の品すぎるじゃん…

武器庫で諸々の説明をするシーンもすごく好きですね。特に靴。「ブローギングではなくオックスフォード」なるほどね。「ドイツ貴族のあいさつを真似てみろ」と言われてエグジーが取ったポーズ、意味がわからなすぎて可愛いです。なるほどね。彼が私の孫ならお小遣いあげちゃいます。靴の先から出る刃に「猛毒があるから気をつけろ」的なことを言われた後にそっと刃をしまうエグジー、可愛いですね。手榴弾ライターをくすねようとしてハリーに戻すよう言われているところも大変可愛い。もう可愛いの宝庫。

ていうか仕立屋さんのおじさんも最高に素敵で可愛くないですか?試着室3に入るっていったハリーにみせた表情、最高すぎません?好きです。

飛行機から降りる試験、「誰か1人パラシュートがなかったら?」っていうマーリンの顔がもう、もうね、本当にずるい。好きにならんわけがない。既に好きだけども。最後ロキシーと2人残って大丈夫か大丈夫かとハラハラするシーン、私もマーリンもドキドキ。マーリンに至ってはカップ落としてますしね。教官として厳しく接するべきなのでしょうが、なんだかんだ優しいですよね。優しいし可愛いのなんの。最後にエグジーから文句を言われ「耳元でいえ」と近寄ってきたエグジーの耳音で囁くの、もうずるいですよね。そして実はパラシュートあったっていうね。「いやあるんか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!」と私も心で叫びました。しかしなんだこれは、お茶目さんめ。エグジーの表情もね、可愛いのなんの。

「この女を落とせ」試験でまさかの3人とも眠らされるという。そしてあの仕組みよ。試験内容とかちゃんと言わなかったとかそういうのももちろん大切なんだけどもあの仕組み。まさかの下がるタイプ。(そもそも試験だと気づいていなかった私は)誰か助けに来るか縄を切ってくれるかだと思ったのにまさかの下がるタイプ。してやられたぜ…。

にしてもチャーリー、君はあっさりと吐きすぎではなかろうか。

そんでもって最終課題。ここまで共に歩んできた犬を撃てと。なんて残酷な。最初は小さかったJBもここまで大きくなって、いうことも聞くようになって、絆も深まっているであろうというのに、撃てと。もちろんスパイとしては時に仲間を殺さねばならない時があるのかもしれませんが、にしたってなんて残酷な。私も撃てないよそんなの…。しかしロキシーは撃って合格したわけですね。ううん…なんだろうこの気持ち…

ところでJBの由来が「ジェームズ・ボンドか」と聞かれて「ジャック・バウアー」と答えるの、ジェネレーションギャップ、可愛いですね。

「チャンスを逃した」と怒るハリーが見せたのはまさかの犬の剥製。私とエグジーの心が一つになった瞬間です。「え、剥製にしたのこの人…」。エグジー的にはたかが仕事のために共に試験を乗り越えてきた仲間である犬を殺すなんて、ってことなんですよねきっと。しかしまさかの殺していない発言。「あの中は空砲だ」ではなぜ最後まで育て切った犬を剥製にして飾っているのか。(しかもあの場所、トイレらしいですね。本来ならゆっくりできる場所に死んでしまった愛犬の剥製があるって、どんな気持ちになるのでしょうか。想像もできません)エグジーの父親の死の原因は自分にあると考えているのでしょうから、自分に関わる仲間の死、特に大切な仲間の死を忘れないように、ということなのでしょうか。

教会のシーンは、残酷なシーンであるはずなのに、スカッするというか、スタイリッシュというか、面白さも込められていて笑えてしまうというか。

文字通り流れるように人が死んでいくシーンなのにBGMのおかげで(せいで)、少なくとも私はあまり悲しいとか苦しいとかは感じませんでした。作り手側の狙いもあったとは思いますが、BGMの力ってすごい。

でもコミカルに描かれた分、ハリーが我に返った瞬間の空気感や表情は心にくるものがありました。人々を守るためなら人を殺すこともあるでしょうが、それにしたって、理性をなくして(なくされて)あんなに(差別的な思想を持っているとはいえ)一般市民を殺してしまったわけですから、ハリー自身に重くのしかかってきただろうな、と)

ハリーを撃った瞬間「ヴァレンタイン貴様!!!!」となったのは私だけではないはずです。

ハリーの教会での動きを全て見ていたエグジーとマーリンは混乱の嵐ですよね。あのハリーが大量虐殺して挙げ句の果てに殺されてしまう。撃たれたハリーを見て「No!!」と叫ぶエグジーの表情に心臓が痛くなりました。

アーサーのところにやってくるエグジーが彼の首元に見つけたのは教授にもあったあの傷。あ、あーー!!これはーー!!!アーサーもヴァレンタイン側だったということですね。冒頭から差別的な発言の多い人だとは思っていましたが、そっち側だったんかお前!!しかし「創設者?」と聞かれてカメラが上を向いた時点で「あ、エグジー何かしたな?」とは思いましたがカップ入れ替えてたのかー!私はてっきりエグジーがアーサーのカップに万年筆の毒を仕込んだのかと思ってましたが見事に外れました。私の推理はだいたい外れるのに何故かいつも考えてしまいます。

毒で死んだアーサーの首に万年筆刺した時は「ええ?!何事?!」と思いましたが、なるほどね、チップが目的だったわけだ。賢すぎる。

そしてアーサーのふりをして敵地に乗り込むわけですが、スーツを身にまとうエグジー…かっこいいよ…泣きそうになりました。高いところが苦手なのロキシーも頑張るね…偉すぎる…

衛星止めるのに間に合ったのはよかったけどまさかのチャーリー・お前仮にもキングスマンになろうとした人間がなんでこんなところにいるんだよ…迷いなくぶん殴ったエグジーにはお小遣いあげましょうね。

銃を向けてくる敵に「私はただのパイロットですよ?」って言うくせに敵が後ろ向いた瞬間に迷いなく撃つのかっこよすぎる〜〜〜〜〜〜〜!!!!!そして容赦無くもう1度行ってこいという〜〜〜〜!!!!!痺れるぜ〜〜〜〜〜!!!!

武器を貸すように言うエグジーに「これは私のだ」ってお茶目に言ってからエグジーに武器を選ばせてくれるの…ほんと…傘選んだ瞬間に泣きましたよね。最高だよもう…

エグジーもマーリンも追い詰められてどうなっちゃうのかと思ったら、「チップを起動できる?」って。そして、これが噂の汚ねえ花火。なるほどね。威風堂々に合わせて爆発していくのはそりゃあもう面白いですけども、頭が爆発してるのにこんなに笑えることあります?

そして全てが済んだと思ったらヴァレンタインの元へ。その前に王女様と話をして「キス以上のことをしてあげる」とか「世界が救えたら後ろの穴でやってもいいわ」って。仮にも王女がそんなことを言ってもいいんですか。いいぞもっと言え。王女の言葉に俄然やる気になるエグジーが年相応というか、女の子とやることやりたい男の子って感じがして結構好きです。

ガゼルさん VS エグジーも最高ですね。そもそもヴァレンタインに「待ってて」って言うの、セクシーすぎんか?ヴァレンタインがラスボスのようで、結構彼を操っているのはガゼルさんな気もして、なかなかに侮れない女性として描かれていたような気がします。違ったら恥ずかしい。

ガゼルさんの倒し方、ハリーに習った仕込み刃のやつ〜〜〜〜〜!!!!って興奮したのは私だけですか?いやそんなまさか。やり方はちょっと違えども彼に習ったことがここで生かされている。最高です…

そもそも戦っている時のエグジーの表情ですよ。特に白い服着た敵との戦っている時の表情。ハリーそっくりだと思いませんか…もう…泣いちゃいますよ…

ガゼルさんもヴァレンタインも倒してやったー!と思ったらシャンパンとグラスを手にダッシュするエグジー。頭にハテナを浮かべる私とマーリン。行き着く先は王女のいる部屋。この男は全く。部屋の番号を教えてくれたマーリンに一生感謝しろよ。

そもそも王女もめちゃくちゃ乗り気。ドア開けたらセクシーに座っていらっしゃるのなんの。そして王女のケツめちゃくちゃ綺麗じゃありません?綺麗すぎてびっくりしました。そしてエグジーの眼鏡越しに王女のケツを見たマーリンの表情と声、めちゃくちゃ好きですね。「Oh...」

あとせっかくシャンパン持ってきたのに即ベッドにいっているという。シャンパンかわいそうに。

そしてラストですよ。マーリンが画面閉じて終わりかと思いきやバー・ファイト再びですよ。こんなに最高な展開があっただろうか。いや、ない。母親を助けにきたエグジー。1度は帰れと言われてドアに向かうわけですが、ニヤリと笑ってドゥンドゥンドゥンドゥンとBGMが始まった瞬間からドキドキワクワクニヤニヤが止まりませんよこちとら。

「以前友人が言っていた」ってセリフでもう涙腺にくる。「Manners...maketh...man.」涙腺崩壊ですね。そして聞き覚えのあるセリフと動きに「あれ…?」ってなる周り。何も知らない義父。そして傘の持ち手で酒の入ったグラスを投げるエグジー。はい好き!!!

バー・ファイトの再現で終わるとか本当に最高です。ありがとうございます監督マシュー・ヴォーン。ありがとうございます脚本マシュー・ヴォーンとジェーン・ゴールドマン。

これはもう2作品目も見直すしかありません。連続上映会開催決定です。なんならお金貯めて円盤も買います。ブルーレイを買います。

今年続編となるキングスマン:ファーストエージェントも公開予定だそうで。続編はハリーやエグジーは出てこないような雰囲気ですが、気になるので見に行こうと思います。


P.S.

見事にブルーレイを買い既に何度もみているわけですが、もう好きでしかないですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?