8/21 雑記

 試験がようやく終わった。
一年半に渡る長い長い試験期間であった。
いや、他の三種類の試験も含めれば二年近く勉強し続けていたのか。
疲れたぁ。

試験の解答速報を見て自己採点した限りだと9割以上は取れているはず。
あとはマークミスや大きなやらかしがない限りは受かっていると思う。
正式に結果の通知がくるまでは安心できないが、とりあえず出来ることはやった。後はビクビクしながら果報を待つか。

試験が終わってからはケミカルブラザーズの「the test」をエンドレスリピートしていた。did I pass the acid test?


 試験終わりに一服しようと思い、駅近くの複合商業施設の3Fに入っているコメダ珈琲に向かっていた。施設の昇りのエスカレーターに乗ったところ年頃の娘さん二人が私の前に立っていたのだが、結構派手な色彩のペアルックで「あぁ仲の良い友達同士で同じ格好して遊びに出るの楽しいだろうね」と微笑ましい気持ちになったのも束の間、ちゃんと見るとペアルックの女子二人の内一人はスラっとした今時の小綺麗な娘さんで、もう一人は重機っぽいというかなんというか非常に丈夫そうな骨格をしており、「これはいかん」と思って咄嗟に目を背けてしまった。
一方の娘さんが最近のガンダム(エアリアルとかG‐セルフとか)みたいなシルエットだとしたら、もう一方はガンキャノンとガンタンクの中間みたいな具合であって、二人とも同じ格好をしているものだからその残酷なまでの骨格レベルでの違いがこれでもかと露わになっており、ただの窃視者でしかないはずの自身が変に慌ててしまった。


 今回受けた試験に合格して資格取得できたら生活拠点を関東に移そうと考えている。三年前辺りからそのつもりであったけれど、コロナや雇用状況や自身の職務経験等を考えると当時は選べる状況ではなかった。
コロナは一応世間的に終息したっぽいし(家の前の内科の駐車場は連日PCR検査の車で込み合い続けているが)、雇用状況も回復しつつあるので、取れる資格は一通りとった今、上京計画を再開しない手はない。
仕事帰りにさっと映画館寄って一本観て帰る、でかい本屋で良さ気な本を適当に買って読みながら帰る、そういう生活を手に入れるのだ。
判定待ちの試験の結果次第ではあるので、何とか通ってほしいものだ。
今生活している長閑な田舎町も決して悪いものではないし、割と近場に大型のスーパーがあるので生活には困っていないのだけれど、本屋も図書館も美術館も音楽ホールも劇場もアクセスが悪すぎて、かつ選択肢がなさ過ぎてどうしようもない。


 マーゴット・ロビー好きなので『ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結』観たけど、結構良いな。前作がカスみたいな映画でハーレイ・クインもイタいサブカル社会不適合バカ女でしかなく、マーゴット・ロビーの無駄遣いぶりに怒りが湧いたが、今作は良い。
良い感じに馬鹿映画に振り切っているように見えて2時間ちゃんとドラマ作っているし、派手なアクションも小ネタも良い。
開始10分で死ぬキモ過ぎるイタチの怪人の造形が傑作で、ゲラゲラ笑っていたら最後まで観てしまった。
ザ・アメリカ女であるマーゴット・ロビーの撮り方も良いと思う。骨付き肉むしゃむしゃ食わせてるなど下品な真似させても、ドレス着せてお姫様みたいな恰好させてもちゃんと魅力的に画面に映えるように撮ってるな。
ジェームズ・ガン監督えらい。


 長い自主拘束期間からの解放を祝うべく3~4ヵ月ぶりくらいに街に出て買い物をした。といっても本屋しか行ってないが。
試験会場からの帰路で買った橘玲の『世界はなぜ地獄になるのか』を読みつつ、以下の曲を繰り返し聴きつつ。仕事休んで聞くスイングは最高。

橘玲の新書って海外のセンセーショナルな書籍のダイジェスト版として読むのがちょうど良いのだけれど、今回もまた例に漏れず。取り上げられてる本は『傷つきやすいアメリカの大学生たち』『社会正義はいつも正しい』『ガリレオの中指』『絶望死のアメリカ』『大衆の狂気』とかなので、まぁそういう内容ではある。既に私の部屋に積んである書籍ばかりだった。
書籍のダイジェスト版にしてはちゃんと焦点があっているというか、問題意識がはっきりした新書なので割と面白く読めてしまった。
久しぶりに読む本としては丁度良いサイズ感だった。次の資格試験の勉強始めるまでしばらく時間が空くので積み本崩していく。なぜなら今日も新しく仕入れてきたから。monkey on my back。
買った本はウエルベックの新作、コーマック・マッカーシーの文庫二冊、町田康の古事記、ソローキンの新作、あとは認知アポカリプス。
読むぞ。

お金ほしい。お金ください。