9/24 雑記

知らぬ間に一週間経過していた。
試験勉強をしていた時は毎日何をどこまでやるか目標決めて過ごしていたので一週間が充実していたのだが、一段落した途端毎日が虚無に満たされてしまった。
時間を無駄にしているようで妙に焦燥感がある。
ちょっと早いけれど次の資格試験の準備を始めた方がいいのかもしれない。


集英社オンラインの「発達障害アンダーグラウンド」がすごい。
地獄。

特に#3がゲンナリする。

社会的弱者を標的にした詐欺被害についての記事なのだけれど、これ記事内では言及されてはいないものの、詐欺の加害者側もまた何かしらの面で弱者なんだろうなと想像すると世の中が蟲毒の壺か何かに見えてくる。

『「SNSのプロフの欄に発達障害だとか、精神科に通っているとか、借金いくらみたいなことを書いている子って結構いるでしょ。最近はマイノリティーが一種のブランドになるというか、そういうことを書いておけば、ちょっとかっこいいみたいな風潮があるんですよ。

俺らがカモにするのは、そういう人間たちです。彼らは健常者と比べて明らかに騙されやすい。発達障害だとか、精神科に通っているなんて書く奴は、自分でカモにしてくれってアピールしているようなものです。』

SNSで繋がるのは同士だけではないんだなぁ。
本来こういう判断能力が低い人達というのは自身が所属する中間共同体によって守られていたのだろうが、今の世の中そういうシェルターとして機能していた枠組みが様々な理由で解体されているわけで、必然的に彼らは野晒しになってしまっているのだと思う。
大家族や地域社会などの枠組みが解体されることで私たちは選択肢を得て自由になり、人々の生活単位が個人単位となることで消費が増えて経済は活性化されてきたのだけれど、それによって割を食ってる人たちはずっといたんだろうな。SNSで可視化される前から、それこそここ50年くらいずっと地下で続いてきた現象なんだろうな。
かといって今更彼らを保護する仕組みを作る、法整備をするというのも時代に合わないというか、キリがない話なんだろう。どうなるんでしょうね。


今週の梅毒情報です。

梅毒、米国でも流行ってんだな。
というか難民がガンガン流入してる欧州でもすごいことになってそう。
治療が不可能なわけではなく、むしろ公衆衛生がまともに機能しさえすれば撲滅できる病気が蔓延するというのはなかなかディストピア感があるね。


これを読んだ。
政府の機能を可能な限り小さく、自分達のことは自分達でやる、そういう精神性って実にアメリカっぽくて私は好きなのだけれど、それを極端な形で実現したら町が酷い状態になったというノンフィクション。

これ著者は中道左派からコミュニタリアン寄りの人で、作中ではいわゆる自由至上主義者達の愚行を冷ややかに眺めているわけだが、トランプが出現する少し前のアメリカの状況であることを踏まえると都市的インテリ(著者)と田舎の馬鹿(リバタリアン)との間の断絶を意図せず描き出してしまっているようにも読める。
本としてはそこそこ面白かった。

作中トキソプラズマ症に関する記述があって興味深かった。
何年も前から公衆衛生上の都市伝説として度々語られてきたトキソプラズマ症であるが、真面目に研究している人達ってやっぱりいるんだな。
猫の体内で増殖した寄生虫で人間含めた哺乳類の挙動がおかしくなるって夢がある話だ。

トキソプラズマ症を患ったネズミはリスクの判断が馬鹿になって猫を怖がらなくなってしまうらしいが、これがもし人間にも同じように作用するのだとすれば、上手く使えば過剰に安全性が配慮される昨今の社会に風穴を開けられるのではないか、と空想してしまうよ。
日本では起業する人間が少なくイノベーションも起こりにくい、旧来の価値観や制度を打ち壊すような革新的なアイデアが生じにくい、みたいなことはビジネス系の記事ではよく言われがちである。また最近の若者はリスクを避ける傾向が高いとか、冒険心が足りないとか。
社会的、経済的文化的時代的要因が複雑に絡み合ってそうなっているのだろうから、解決は容易ではない。しかし要は人間の脳内でリスクに対する感受性が高まっているのが原因なわけで、これを馬鹿にしてしまえば解決するというのは乱暴な発想であるが確かじゃないか。

もう子供達に猫の糞を食わせるしかない。
猫の糞を食わせてトキソプラズマ症に感染させてリスクの許容度を無理やり引き上げるしかない。
ちなみに寄生虫へ感染すると体内の免疫機能が正常に働くため、本来無害なものを有害なものとして扱って生じる炎症反応、つまりアレルギー反応が抑制される、などの話もある。
猫の糞を子供たちに摂取させることでイノベーションが起こりやすくなり、アレルギー症状も緩和される、その可能性があります!(希望的観測)


今更になって映画『デイブレーカー』観た。
「僕の考えた最高にカッコいいSF設定」が冒頭30分でテンポよく披露されていて良かった。
男の子の大半はデイブレーカー好きだろう、これ。
冒頭の煙草ふかす女児が出てくるシーンが好き。
冒頭30分以降は、まぁ、ね。
大風呂敷広げた世界の危機が製薬会社のビル内だけである種の解決を見るという、この微妙なスケール感のチグハグさよ。とはいえ90分の尺で話をまとめようとすればこれも仕方ないのか。
ビル内で兵士達が共食いするシーンの描き方は良かったな。ピーター・グリーナウェイの映画を観たくなってくるような、絵画的な描き方をしていたので割と好き。


公衆衛生上の陰謀論が好きすぎるので、マイクロプラスチックの問題も当然押さえている。最近特に熱い。

これうまくやれば環境や健康への意識が無駄に高まりまくってる人達をターゲットにしたビジネスを展開できそうなんだよな。
例えばウォーターサーバーなんかも水タンクは樹脂製なわけで、これを対象にして不安感を吹き込んだら金になるのではなかろうか。タンクを樹脂ではなくガラス製にしたものを売ってもいいし、タンクの樹脂を劣化させる紫外線をカットするフィルムを売るのもいい。メルカリ辺りで「マイクロプラスチックを吸着する活性炭」とか適当にでっち上げて売るのが一番早いか。


多目的(意味深)


ジャニーズ問題がまだ続いているが、キャンセルカルチャーっぷりが本格化してきた。
キャンセルカルチャーって我々市井の市民の生活における市場原理主義的価値観を無駄に強化してしまう性質があると思うので良いとは思えないんだよな。広告にジャニーズを起用している企業が非難や不買運動などへの懸念から、先んじてジャニーズの起用を取りやめる、というのは企業側のリスク管理の在り方としては正しいのだろうけど、何か気持ち悪さが残る。
SNSなどを通じて人々の怒りを刺激しそれを収益やインプレッションに繋げるようなアカウントの存在は珍しくなくなってきたけれど、これは既に企業活動として計画的に行われていてもおかしくない。既に米国では「怒り産業」なんて呼ばれたりしているようだけれど、日本でもそういう企業活動はあるだろう。炎上の火消しが商売になるのだから、火をつけるのも商売になる。
正義とかいう題目掲げて怒るのは社会的ステータスが低い人達にとって最高のエンタメであるで、これから先格差が拡大し景気が落ち込んでいく状況を踏まえると盛んになりこそすれ下火になることはないんだろう。でも、これを続けた先にあるのが何なのかというのはみんな立ち止まって一度考えた方がいいんだよな。


転居転職を決めてから三週間、状況に進捗無し。
年内に何とか話をまとめたいものであるよ。

お金ほしい。お金ください。