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2022年の10曲

2022年ももうすぐ終わりそうなので今年よく聴いた10曲をピックアップして綴ってみました。今年は自分のバンドがライブをするようになって、今までしなかった聴き方をするようになったような気がします。

「今年よく聴いた曲」なので「今更?w」みたいに思っちゃう今をときめく老若男女はわたしのnoteじゃなくてみのミュージックとか見ててください。

あとわたしは音楽理論が全くわからないのでてきとうなこと抜かしてても説教しないでください。曲の解説についてはドクターキャピタルとか見ててください。

1.Transient happiness / DOPING PANDA

2022、DOPING PANDAが復活したし、大事な友達とコピーをした、なんだかんだで今年思い入れの強い曲。リリースは2002年(アルバムだからもっと早いのか?)ごろ、約20年前の曲なのに全く古くさくないのが本当にすごい。

どうしたらこんなキャッチーな曲に切なさが乗せられるのか何回聴いても不思議で、聴く時の年齢で気持ちが違うのでこれから歳を重ねて10年後の自分にはどんな風に聴こえるのかとても楽しみ。


2.POODLE / climbgrow

閃光ライオットが好きだった頃にふわっときいてそんなに追っていなかったバンドなんだけど、改めて聴き直して、こんなにいいバンドだった?という衝撃がデカかった。とにかく良すぎる、良すぎる。

Birthdayみたいなギターから入る曲、ロックンロールかと思いきやなんだその切ないリフは、、とイントロからグッときた、ルーツがわかりやすいようで全然そんなことないからこれも全く古く感じなかった。

この表現が正しいからわからないけど、a flood of circleの佐々木亮介や、ミッシェルのチバのような、「ダサさとかっこよさが紙一重のカッコつけ」を貫いているボーカルが大好きなんだよね。カッコつけてるのに、こんなに熱い。俺ら、かっこいいっしょ。って思ってて欲しい、、、はい…………………かっこいいです……………………

それからこの曲、YouTubeのコメントで見たけど、愛犬が亡くなったときの歌らしい、なるほど、poodle…🐩大切な愛犬の死を「お前に会えない生活は淀んだ」って表現できるの、いくらなんでもかっこよすぎないか?悲しくて寂しくて辛い気持ちに女々しさが少しもない、でもしっかりと悲しさが伝わってくる最高にかっこいい1曲でした。

下書きへの追加:ライブ行きました。ラストがPOODLEで落ち込んでる時だったのでぼろぼろ泣きました、その数週間後にベースが抜けました、なんでやねん!!!!!!

3.どうしよう / Tempalay

シティポップが流行りだして、プレイリストで見かけることがかなり増えた。Apple Musicのランキングなんかいっつもいる。

サイケっていうのか?この怪しさ、異質さ。でも打ち込みや色んな楽器が多いわけではない…よね…?と次の展開が全く読めない曲調からのオッッシャレなメロがああああ良いいいいいいいいいぃメロに入ってからのシティポップっぽいドラムパターンが心地いいぃいいいい、これまた不思議でこの曲、田舎で聴いても都会で聴いても自分がイケイケシティーガールに思えてくるんよな、キモいね

Tempalayといえば、どうしよう、を選んでおきながらゴーストアルバムでたときの記事から抜粋しててめちゃくちゃなんだけど、これ。

―「メッセージ性はない」という態度をとってるかもしれないけど、このアルバムからリスナーがキャッチできるメッセージ性はめっちゃあるでしょ。

小原:めっちゃありますかね? 基本的に僕の中であったらいいなと思うのは、郷愁なんですよね。人って自分の心象に(創作物が)触れたときに、なんとも言えない胸がギュッとなる感覚があると思うんですよ。その郷愁感に触れられたらいいなとはいつも思っていて。

―音楽を聴いてある場面の匂いを思い出すことがあったり。
小原:そうそう。それって間違いなく「いい感覚」であると思ってるので。今回のアルバムは聴いてる人の琴線に触れやすいんじゃないかなとは思います。

いや、ムンクかよ!!!!「言葉で表現出来ないから絵を描くのだ」みたいなやつかよ!!!!と、クソサブカルキモオタク女は独自の解釈をして興奮するなどした。

だからってわけでもないけど、Tempalayを聞く時はあんまり歌詞を見てない気がする。けど、どうしように出てくる「相思相愛じゃ物足んないよ」のワードの良さに惚れ惚れするのだった。良すぎる。わたしもどうしたらいいかわからん。どうしよう、どうしようだよこの曲は。


MVもいいんだよなぁ

4.死んぢゃってからも / 知久寿焼

一昨年くらいから知久寿焼がめちゃくちゃ好きなんだけど、こんな唯一無二の人、いる?どんなに上手い人がやってもこの歌もギターも同じ哀愁は絶対に出せないと思う。

 一番有名なのはヒガシマルうどんスープの「きつね〜たぬき〜」の曲だと思うけど、この人の作る歌も歌声も本当に心臓がドッとする。世代的には「たま」の人だからわたしたちの親が知ってるくらいだと思うんだけど、電車かもしれないという曲を聴いて何故かわたしはボーカロイドを思い出していた。世界観があまりにも異質すぎる。昭和歌謡のような、でも昭和歌謡みたいじゃなくレトロな曲だな、と感じた。

死んぢゃってからも、を聞いた時、去年経験した近しい人の死がどうしてもチラついた。

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死んぢゃってからも

人の死の乗り越え方はたくさんある。「思い出してあげるのが供養」とか「またすぐ会えるよ」とか、色んな言葉を誰しも聞いたことあると思う。でも「あなたのいないこのさびしさは僕のたからもの」って言葉が一番自分の中にすとんと落ちた。関係性とか、生前のやりとりの記憶とかじゃなくて、寂しさそのものが自分だけの宝物なんて発想がなかった。たしかにこれはわたしだけのたからものだなあ、と素直に泣けたので、これも大切な一曲。


5.A Communication refusal desire / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE

お恥ずかしながらこれは今年はじめてちゃんと聞きました、あんまりナンバーガールとかを通ってきてないから、この界隈(正しい表現なのか?)への知識が少なくて、アヒトイナザワということも知らんかった。ほんとこの人なんでもやるな。軽音部に本業ギターでめっちゃギターうまいけどドラムやりたがるし普通に全部の楽器上手い腹立つやつ、一人は絶対いるよね。

そんでこの曲の始まりかた、自分が組んでるバンドのベースがそのとき送ってきてくれたデモにそっくりで「!?」ってなった。たまたまそのタイミングで出会った曲なのでまぁ衝撃だったよね。そりゃ好きになる。そして最高なベースラインに乗ってくるシンプルなギター、好きです、もう数秒で好きだと思った。これって何事においてもそうだと思ってるんだけど、シンプルが1番難しい。

シンプルにかっこいいロックンロールをするバンドはたくさんいるけれど、そういうシンプルさじゃない、かっこいいフレーズを他の楽器が一切邪魔しやいから1番かっこいいところがスっと入ってくる。良すぎる、、ドラムソロも目立つぞ〜!っていうやかましさがないからシンプルに「うんめええええ」って思った。アホほど語彙力がない。全部理想。

そういえばアヒトイナザワが炎上してたことすら知らなかったけど、わたしにとって音楽はフィクションなんだよね、自分の経験や思考がそのまま反映されていたとしても出来上がった作品はフィクション。映画なんてまさにそうじゃないんか、とは思う、たとえ薬物やってようととんでもないクズ人間だったとしても作品はそうじゃなきゃ出来なかったものが絶対にあるから。だから頼むから作品を規制しないでほしい。(ごめん、こんな書き方しちゃったけどアヒトイナザワは犯罪行為をしてません)

※犯罪行為を良しとする意見では無いので人のことは遠慮なく罰して欲しい。

6.晴れた日のメロディ / サニーデイ・サービス

曲調も歌詞も構成もめちゃくちゃ良い、深夜に聴きたくなる。

ねえもうちょっとの愛で 全部が全部うまくいく
窓辺に置いたちっちゃな砂漠に水をやるような朝だよ

こんな素敵なフレーズと耳に残るメロがあるというのに繰り返さずに「この世界は狂ってないって僕が君に言うよベイビー」で締める、えっっっっっ!!!!!!!!!!?!?!?!?!良っ!!!!!!!!!!!!!

人も音楽もしつこくないものがいいなあ、スッと寄り添ってくれるこの曲は、たしかに「晴れた日のメロディ」だなあ、としっくりきた。

サニーデイ・サービスはセツナで知ったのでそんなに曲数知らなくて、各アルバムをすこしずつふわっと聴いたくらいなんけど、なんだかこの曲だけは繰り返し繰り返し大切に聴いた。眠れない日に「淋しい思い出にひたるんじゃないよベイビー ただ目をとじてゆだねてるだけでいいんだよ」って歌詞になんどもホッとさせてもらった。病んでんのか?

メンタル風邪なときのサニーデイ・サービスはあたたかい布団であやしてくれるような優しさがあるのでした。

下書きへの追加:ライブいきました。セツナのライブアレンジよすぎて感動しました、あの人はもうギターだった。(?)

7.ハロー / 時速36km

これねえ、よいよねえ、ライブじゃなく音源でストレートな良さが届く曲に久しぶりに出会えたなぁと思った。

僕にとっては大切なものも 
お母さんあなたにはわからないでしょう
他の誰かに理解されないことが嬉しかった

週明けの朝の白々しさと
お昼に予約しちゃった歯医者
何よりそれらを愛してたあなたを愛していた

アラサーなのに大学の帰り道を思い出した、なんだって出来るようで何にもできない、若さゆえの全部欲しくて1つも手に入らないあのもどかしさとあのときの朝方の冷たい空気が全部目の前にあるような曲だと思った。

聴けば聴くほどまっすぐでいい曲で、まるで映画を1本見たあとみたいに色んなシーンが頭に残るのは曲としての完成度がそれだけ高くて世界観がハッキリあるからなんだろうな。良いですね…若さ…眩しさ…

https://youtu.be/fVNf--kI88Q

下書きへの追記:ライブみました。印象まんま、まっすぐで眩しいバンドだった。絶対に爆裂売れてほしい。


8.ロースト・ビーチ・ベイベー / ドミコ

これこそ今更だね〜!!!!ドミコは大人になってからこんなにグッときたバンドないなと思うくらいしっかり全アルバムを聴いた。
これを読んでくれている方、だいたい20代から30代じゃないですか?いまおすすめされていいなぁ〜って思ったバンド、いくら好きっぽいやつでもアルバム全部聴ける?なかなかしんどいと思う。

ドミコはライブ行ったことないけど、ライブ映像みて目まんまるなった。ドラムとギタボの2人だけ、あのとんでもない厚みの音源はめちゃくちゃ重ね録りしてんのか〜と、そんなんライブどうしてるんだろうって気になるじゃん。

良ッッッッッッ
あれだけ完成度の高い音源から入って、どれどれでみたものがこれだよ?バンドやめようかな…ってなるよね。対バンこれやってたら帰るもん。

そんなドミコのこの曲を選んだのは、シンプルにダントツでメロが好きだからです。

テクい気持ち良さってある程度あるけど、これだけシンプルな気持ちよさってあんまりないよね。スリーピースとかはやっぱり「アツい」曲がスッと入ってくるし、それこそツーピースは音数の少なさをテクニックで視覚的にも聴覚的にも気持ちよくなれるアーティストが多いと思ってて。そんな中でこれだけシンプルな心地よさを伝えられる曲っていいなあと思ったのでランクインでした。


9. EVERY BODY / INNOCENT in FORMAL

イノセンは、No. 1がIWGPの主題歌になったときに「なんだこれは!」と思ってすぐ好きになりました。なんとわたしの世界一好きなPINBALLSと同じレーベルで同じマネージャーらしい。そりゃもう運命ってワケ……………

ありそうであんまりないジャンルじゃない?これだけルーツのわかりやすいサウンドにまさかのラップ、でも歌がしっかりうまくてこのしゃがれ声、そんな組み合わせある!? 
そして何故No. 1じゃないかというと、これですよ、これ、、、

これ、出だしからもう、もう、もう、
中屋さんじゃないですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(PINBALLSのギターです)
そんなことある?ってくらい中屋さん、この中屋さんの音作りと独特なリフ、涙腺きたのも束の間、ぽおるさんのボーカルが入ってきた瞬間にグッとヒップホップ調になる、おお〜イノセンだなぁ〜かっこいいなぁ〜からのサビでしっかり盛り上げどころがあるめちゃくちゃ面白くてかっこいいワクワクする曲でした。こんだけミッシェル好き感だしてるけど、1番好きなギタリストは中屋さんです。LOVE

10.MARSBERG SUBWEY SYSTEM / MARSBERG SUBWEY SYSTEM

もう説明いらないよね、、今度は世界一好きなボーカル古川さん(PINBALLS)の新しいバンドです。
もちろん最初はいろんな気持ちを抱えて恐る恐る半泣きで聴きました。でも、古川さんがギターを持って歌ってる姿が観れることがなによりも嬉しかった。(PINBALLSはいま活動休止中です)

そして、よくみるとこのバンドのメンバーはPINBALLSがよく対バンしていたバンドのメンバーたち。だから元々みんながやっていたバンドを全部何回もライブみたことある人達だった。その人たちが、古川さんと一緒にバンドがやりたいと思っていることがもうアツいし、満足いくものができた、と吠えるような勢いのある曲だった。
バンド名と同じ曲名ってそれだけの覚悟だよね。

もうなんかその辺を語るのは別の機会にするとします。とりあえず聴いてみてください、、、!!


あとがき

とまぁ語彙力ないながらも長々と6,000字近く語ってしまいましたが、ほんとはもっと好きなバンドの話したいです。2023年たくさんのいい出会いがありますように。次は中田ヤスタカについて書きたいなぁ

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