信じることの難しさと、信じたいという願望。

どこで落ちるかわかったもんじゃないですね。世界、やっぱまだまだ広い。

※この記事はファン歴8時間の鳥が書いています。解釈違い等未熟な部分しかないと思いますが、何卒ご容赦ください。

SUPER BEAVER『27』


メジャー再契約の報せとともに見たフロントマンの方のコメントで心をつかまれてしまい、これはファンになる気がする、とついっとしたら、友人にこのアルバムをお勧めされたので、その日にえいやとポチりました。それが今日の朝届いたので聴きまして、予感通り好きだわー!! となりました。はい。ほかの曲をくれ。アルバムをくれ。シングルもくれ。(乞食)

音はわりと王道だと思いました。いうてわたしはバンド楽器と呼ばれるものを何一つ弾けないから技術的なことはなんにもわかんないし、バンドすらやったことないし、音楽理論だってミジンコほども知らないので、知らないがゆえに気が付いてない変態的ギミックとかありそうなんですけど、一聴してみて、素直に「王道直球ロックバンドの音だなぁ」って思いました。

それに加えて、ライブで聴いたらすごいだろうな、って思う曲もたくさんあって、ライブハウスで演奏してお客さんがワーってなる光景をなんとなく感じたというか。「こんな感じかな」って想像できた、っていうぬるいもんじゃなくて、スタジオ音源で聴いているはずなのに、自分がライブで聴いているような錯覚が起きた。行ったことないのにね!! 気持ち悪いね!!

ただ、そう感じさせることも含めて、”王道直球”なのだろうと。知らんけど。


それに反して、歌う言葉やメロディーラインがまあまあひねくれている気がしました(ひねくれている、という表現が合っている気はしないけど、今は言葉がこれしか見つからないからこう表現します)。

なんか、わかりそうでわからないというか、本当に些細な部分だけど、予想と違うものを放り込まれて「なんだこれ!?」ってなる仕掛けがあるというか、単純そうに見えてぜんっぜんそうでもないみたいな。自分でも何言ってるんだかわかってない。混乱しているわけではないはずなんだけどな……。

曲の根幹にあると思われる事象や感情体験は、それなりにたくさんの人が描いて紡いで奏でてきたものだと思う。それだけ人間がぶつかってきたものであり、同時に使い古されたものでもある。だから、なんとなくどう結末に持っていくか、どこに落とすか、っていうのは、嫌でも予想が立てられてしまう。その予想をまったく外れたところにはいかないんだけど、少しだけ外れた場所に着地させるような、そういう感じがあった。

わたしは捻くれた性格をしているので、音楽に限らず100%綺麗事を述べるだけの物語にはそこまで心を惹かれないというか、摂取してもすり抜けていくという特性があるんですけど、すり抜けなかったんで、多分ほんの少しだけやっぱりこう、何かがあるんだと思います。←わたしはもうちょっと言語化する努力をしてください。

でも、いちばんは「説得力がある」、これにつきる気がしました。

わたしはこのバンドについて、マジで何も知らないでアルバムを聴きました。そもそも2日前の「メジャー再契約をする4人組のロックバンドがいる」というニュースがなければおそらくこうやって興味を惹かれることすらなかったわけですし。

それくらい前情報を持っていないわたしが初めて聴いても、音に、曲に、すべてになんか捻じ伏せられてしまったし、信じたい、という直感がはたらいたし(『何』を信じたいと思ったのかはわからないのに)、なにより「めっちゃかっこいい!!」と思った。

ということで好きになりました、ありがとうございました。

個人的にめちゃくちゃ印象的なのは、よろこびを『喜び』ではなく『歓び』と書くところと、歌詞カードのフォントです。(?)

『27』という作品に感じたものと合ってるんですよ、フォントが。これはゴシック体より明朝ですよね、うんわかる。←

いい音楽にまた出会えて、うれしさを噛みしめています。

Special Thanks:友人H.S.氏


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