ひかりの欠片

この日の続きを生きた先で、また出会えますように。

『なないろ』/BUMP OF CHICKEN

というかさぁ、リリース2時間前に突然情報放り込んでくるのはやめようね!?!?眠れないからね!?!?それならいっそ解禁は0:00でいいよ!?!?

日曜日のユニゾンといい、トイズファクトリーのアーティストさんは突然の解禁がお好きなのですか……?せめてカウントダウンとか匂わせをして小出しにしてほしい。キャパオーバーで死ぬ。

……と思ったけど匂わせられても結局死んでるから突然発表の方が一思いに息の根止めてくれる分優しいのかもしれない(不思議/創造リリース発表前の星野さんによる突然の謎カウントダウンを思い出しながら)。

初っ端から盛大に脱線しましたけど『なないろ』感想文なので、ここからは真面目に感想文然として文字を書いていきますぞ。おー。

『なないろ』を聴いて思ったこと。それは、めちゃめちゃライブに行きたくなったということでした。

なないろ→虹という連想で『虹を待つ人』、そして『虹を待つ人』のMVに思考が飛び、その光景に引っ張られたのかもしれないし、PIXMOBの七色に留まらない色彩溢れた光を思い出したからかもしれないし、“思い出すと寂しいけど 思い出せないと寂しい事”という2番の歌詞からやっぱりライブの愛しさばかりが詰まったあの一瞬へと引っ張られたのかもしれないし、『大我慢大会』とか『宝石になった日』と曲の属性が似ている気がして、それを聴いたBFLYを思い出したからかもしれないし、aurora arkで「明日生きるの嫌になってもしんどくて笑えなくなっても曲はそこにあることは忘れないでほしい」って藤原さんが言ってたことを、晴れの日の朝に一人ぼっちになった、曲中に描かれた「僕」を見て思い出したからかもしれないし、明確な理由を答えるのはおそらく不可能なんだけれど、とにかくライブに行きたくなった。あの幸せな光のなかに、飛び込みたくなってしまった。

それくらい、BUMPのライブで今までもらったもの全部がこの曲に詰め込まれてて、その上でまたあの場所で会おうという約束の歌のように響いた。だからすごくライブに行きたくなった。信頼してくれるから預けてもらえる未来があって、信頼してるから、いつまでもずっと待っていられる。それはライブのあの空間で確かに作り上げられていたもので、取り上げられても失わない大事なもの。

そして、これまでの楽曲で挑戦してきた音色が今作にも溢れていて、変わらないために変わっていくBUMPさんをまた見せてもらえたような気もした。『ray』のあたりからシンセを生かした音作りが増えたし、WILLPOLIS2014のなかでもその「音」について言及している部分があったけれども、それを組み込むことは、ともすれば誰かの期待を外れていくことにもなる行為。

わたしも「昔のBUMPが好きだった」という人を何度も見かけたことがあるけれど、その人たちにとっては、バンドが選んだ挑戦は、まさに期待外れだったのだと思うし。

それでも曲の望む音を求めて、鳴らすことを選び続けた旅路の向こうをまたひとつ見せてもらえたことが、この上なく僥倖だなぁ、と感じました。

期待を外れて、超えていった先にある景色は、きっと。

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