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研究日誌

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定期的に研究関連で進めたことをまとめていきます。専攻は農業市場学です。
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記事一覧

8月第1週・進捗報告

突然生まれた進捗と、私の愚かさをここに記そう。 調査したいと考えていた3つの法人のうち、2つの法人からの調査協力を得ることが出来た。そのうちの1社はアンケート調査で、もう1つの方は対面でお話を伺えることになった。 ここまでは、良い進捗のご報告。 問題は、対面のインタビュー調査の日までもうあと4日しかないのだ。 それなのに、準備が全然できていない。 調査票は本当にこれでいいのだろうか? うまく聞き取れたとして、自分の仮説を支えるような情報がそこにはあるのだろうか? そも

6月第5週・進捗報告

久しぶりに自分の研究について。 先日、調査候補の企業に研究調査のご依頼メールを送信した。 すると翌朝、たいへん丁重なお断りのメールを返された。 悔しい。 先行研究では受け入れてくれた企業先だっただけに、なぜ?といった気持ちがむくむくと膨れ上がってきている。 * 農外企業の農業参入について、「地域圏」という概念を援用して分析をしようと企てていたのだが早くも雲行きが怪しい。 調査NGが早めに分かってよかった、とはまだ思えていないのは自分の青さか。 思うようにいかないこと

2月第3週・研究日誌(と簡単な研究説明①)

今週は『農業への企業参入 新たなる挑戦』という本の第1章「企業参入と地域の農業」(石田一喜)を読んだ。 以前、大仲克俊先生の著されたレビュー論文を読んでいて登場した先行研究である。 そのレビュー論文のなかでこの石田(2015)は「現行農地リース制度に移行後、一般企業の農業参入は都市部や平野部で顕著にみられるようになった」「参入企業の経営の論理で参入地域が採択されている」と明らかにしたと書いてあった。 今まで私が読んできた先行研究では、農外企業による農業参入がみられる地域