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占い師にお免状は必要?

結論から言えば、占いするのに資格試験もお免状も要らない、というのがわたしの意見です。

ただし、お免状があれば安心するタイプの人はそれ相応の手順を踏んでお免状や資格取得に通えばいいでしょう。とはいえ、お金も時間もかかるでしょうし、何らかのお免状や資格を得たからと言って、現場ですぐに活躍できるかどうかは全く別の問題です。

またわたしは「現場に出るなら書籍とネットの独学だけでは無理」派です。自分ひとりでは死角が多すぎます。

趣味の勉強として、占いの知識を眺めたいだけなら、書籍を読んだり現代のインターネット情報をつなぎ合わせることでじゅうぶんでしょう。

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とはいえ、占いはある種の特殊技術で、それを実践的に応用できるだけのレベルでじゅうぶんに身に付けるためには、情報の暗記や脳内の情報処理だけでは不十分です。

知識だけではない生きた技術の習得にあたっては、現場で実体験を積み重ねるプロセスや、圧倒的に自分より実力が上の人たちを見ながら影響を受けるような非言語的な体験がものを言います。

わたしは「算命学の本なんか読むな!無駄」と繰り返し言われながら学びましたし、「公に出版する書籍にはわざと間違ったことを混ぜ込んでおく」とも聞きました。現代人の感覚ではちょっと理解不能、と思ったものです。

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現在でも「弟子入り」させてもらえない、とか「免許皆伝」「一子相伝」みたいな言葉は生きていますし、分野によってはいまでもそのようなやり方が現役なのかもしれません。しかし、現代では多くの分野ではそのようなやり方は激減しています。

例えば、わたしは2000年に鍼灸師免許を取得しました。この免許は、専門学校→国家試験を受けるという一定の手続きを踏んで条件をクリアすれば、誰にでも門戸は開かれていますが、無免許での施術は法律違反になります。

でもきっと、20年前にいっしょに卒業した同級生で、いまでも鍼灸師として仕事をしている人はごくごく少数です。多くの人は他のお仕事に従事したり、家庭に入ったりしています。いちど現場から離れると、なかなか戻りにくいのです。

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また、街のマッサージ店では国家資格の保持者は圧倒的に少ないでしょう。でも、とても上手な人はたくさんいらっしゃいます。もちろんお話にならないくらいヘタクソな人もたくさんいらっしゃいます。

ちなみに、わたしも、あマ指(あんま・マッサージ・指圧)免許は持っていません。それでも、キャリアはそれなりに長いし、施術数もそれなりに多く、常に研究・研鑽してきたつもりです。まだまだ上を見ればきりはありませんが、初心者ではないし、まるっきりヘタクソではない、という自負はあります。

そうですね。例えば医師免許はどうでしょうか。もちろん素晴らしい先生がたくさんいらっしゃるのは当然としても、テレビやSNSで有名になって、とてつもない珍説を堂々と披露するようなトンデモ医師も世の中にはいらっしゃいます。でも世間は「お医者さんなんだから」とありがたくお話拝聴したりするでしょう。

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そんなわけでわたしは「免許があればもれなくすばらしい!お免状があればまちがいない!」という発想にはなりません。免許はたぶんその世界のローカルルールでの最低限の保証、だと考えています。

ましてや、占い師として活動するには免許も資格も必要ありません。あなたがもし未経験だとしても、今この瞬間から「わたしは占い師です」と宣言すれば、あなたも占い師です。

そんなの無理!という人もいらっしゃるでしょうし、確たる組織の後ろ盾や、証明書があると安心するタイプの人は、そのような占い団体に所属してお免状を取得できるように努力するのがいいとおもいます。

算命学の学校に通ってる方、すでに卒業した方、すごいお免状をお持ちの方、ご家族が通っている方などから、いろいろなお話は聞いています。お免状まで到達できるってすごいですよね!どんどん使って!と申し上げますし、わたしはお免状なんて一生縁はないけど、それでも現場に出ています、という点は恥じてもいませんし、隠してもいません。

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また、わたしの友人には、立派な占いスクールや立派な先生の門下で優秀な成績で学び、あとはお免状を申請するだけなのに申請していない、というタイプの人が何人かいらっしゃいます。

わたしなんかは小人物ですので「もったいない。もらえるなら(そんなに非常識なくらいに高額でないならw)もらっておけばいいのに!腐るものじゃなし」というのですが、その人たちはだいたいこうおっしゃるのです。「別にお免状があってもなくても私は変わらないから」と。

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あらゆるお免状や資格にぜんぜん興味がないわたしが、唯一いただいたお免状がこちらです。インナーチャイルドカードのプラクティショナーコースの修了証です。

インナーチャイルドカードの本家本元の先生のもとで学び、同級生と切磋琢磨する体験は本当に貴重で実り多いものでした。なので、これは堂々とみなさんにお見せしていますし、わたしの宝物だと思っています。

でも別にこの紙自体が大事なわけではありません。そこで得たこととか、そこでの体験とかが大事なのであって、資格も免状もその結果でしかありません。だって、もともと学ぶってそういうことじゃないの?

6月夏至のスペシャル動画では、そんなお話もあれこれしています。是非ご覧ください。

最新のお知らせはこちら。(天海玉紀の本拠地サイトにリンクします)

占い世界でのあなたの探検が、よりよい旅路となりますように!