「なりふりかまわず」やる
「ソロ活占い師」ってどうなの?
わたしは公の場で有料で占いをするようになってからまだ10年ちょっとしか経っていませんが、そのあいだにもすでに、たくさんの同期や後輩が「占い師です」と名乗ってはすぐに去っていくのを数え切れないくらいみてきました。
もちろんここでいう「ソロ活」などという小規模な仕事ではなく、大きな老舗占い館に所属したり、電話占いやチャット占いなどの会社に登録したり、もっと手広く大きな事業を展開したり、タレント的に人気が出たりして、世の中で大きくご活躍するようになった先生方もたくさん存じ上げております。しかしそれはほんとうに一握りの、というよりひとつまみのわずかな方々でもあります。
または占い師としての「ソロ活」の労力に見合うだけの対価が、占いの仕事では得られないと判断される方も多いのでしょう。それは実に御賢明な判断でありましょう。それに、ひたすら占いひとすじ!で、占いを専業にするよりも、お勤めや別のお仕事があって副業や二足の草鞋として占いを仕事にするほうが精神衛生上も良い場合も少なくありません。
ただ、それぞれにいろいろな条件や事情があるのは承知の上でざっくり申し上げれば、占いの知識をしっかり積み上げて、きちんとした占いの実力があって、立派な会社員や家庭人の顔を持っている方々は、意外にこの「ソロ活」の部分で苦戦するようです。
「ソロ活占い師」のサバイバルスキル
なかなかお外で大きな声で語られることのないテーマではありますが、占いの知識や技術とはまた別に「ひとりで占いを仕事として成立させる」ためのスキルやノウハウは存在します。それを知らずにやらずして、占いを仕事にしながら、長く続けて生き残っていくことは難しいでしょう。
「わたしは占い師です」と名乗れば、あなたもいますぐ占い師になれます。公的資格もなければ、条件もありません。いかがですか?あなたもぜひ「占い師」を名乗ってみませんか?うまくやればすぐに簡単に稼げますよ、なーんて、悪ノリするつもりはありません。
そんな風に大きな声で申し上げた方がきっと儲かるのでしょうけれど、そんな風に振る舞えない自分のことをちょっと残念に思う瞬間もないわけじゃないですが。いいえ、でもわたしはすでにじゅうぶんにしあわせなので、これでいいのです。
やるときは「なりふりかまわず」やる
ではきょうのひとこと。
なにごとも本気で取り組むときには「なりふりかまわず」やるのはだいじなポイントです。
この記事も「もしこれを読んでくれる人がいるとして、果たして最後まで読んでもらえるのかな?こんなこと言ったら、いったいみんなどう思うんだろう?」なんて考えていたらとても書けません。
占いの知識やスキルはじゅうぶんにあって、占いを仕事にしてみたいと思っていても、それ以上に勇気がなくて踏み出せない方々向けに、占い師としてソロで活動するため必要なスキルや最低限の準備などを、これから少しずつお話ししていきます。ぜひお付き合いいただければ幸いです。
まずはわたしは自分が率先して「なりふりかまわず」やるので、この標語にピンときた方はぜひぜひご一緒に。お待ちしております。
「ソロ活占い師の仕事術」はじめます
「うーん。よくわかんないけど、そもそもソロじゃない占い師なんているの?」と思われる方もたくさんいらっしゃるでしょう。鋭い!ご明察です。
占いの仕事は、よほどの例外を除いたら、いつだってソロ活動です。「コンビやグループで占い」は、特殊なイベントやプロモーションとしての活動に限られるでしょう。
それなのに、わざわざ「ソロ活占い師」と銘打った理由があります。
「ソロ活占い師」とは?
ここでわたしが申し上げる「ソロ活占い師」とは、占い館や占い提供会社などどこにも所属しないで、仲介会社を通さないで、直接お客様を募集してお客様とやりとりする占い師のことです。わたしの勝手な造語です。
わたし自身は、2004年に鍼灸院を開業し、2010年頃から占いでもお金をいただくようになりました。これまでの人生で「お給料」をもらったことがほとんどありません。自慢もできませんが「ボーナス」や「賞与」は人生で一度ももらったことがありません。どこかの会社から業務を請け負って、対価を受け取るフリーランス的な働き方をしたこともほとんどありません。
わたしがこれまで人生で仕事としていただいたお金のほとんどは、目の前のお客様に何らかの技術を提供して、その場でそのお客様がお財布を開けて、その中から直接わたしに現金で手渡ししてくれたお金です。
わたし自身の仕事や生活は、これまで15年ほどほぼ全てその「ソロ活」だけで成り立っています。2017年頃からは、治療院の仕事はほぼ消滅して、占いの鑑定や講座開催での収入が大部分を占めるようになりました。
愛知県には何度もお仕事で通わせていただき、ついには北海道や四国でもお客様にお目にかかる機会を得ました。1日中ずっと治療院にこもって、くる日もくる日も患者さんに向かい合っていたわたしには信じられない現実でした。さらにいまはZOOMで日本全国や海外のお客様からもご依頼をいただけるようになりました。こんなことは、占いを始めた頃にはまったく信じられなかったような展開です。
ということで、わたしはこれからここでは「ソロ活占い師」と名乗ることにいたします。
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