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日大三島対金光大阪を振り返る

センバツ甲子園1回戦、日大三島対金光大阪の試合を振り返る。

4-0で金光大阪の勝ち。初回の3点で試合が決まってしまった。

序盤は金光大阪先発の古川君が比較的不安定だったが、初回、5回とチャンスで得点を奪えなかったのが痛かった。

初回は古川君の変化球が今ひとつの中攻め立て、また5回は相手のミスで塁を埋めたが、松永君らが古川君を打ち崩せなかった。
私は5回のチャンスを見ていて、ここの場面がこの試合の一番の山場で、ここで点が入らなかったらもう負けだと思った。古川君から3点を奪えるビジョンが見えなかったからだ。
全体的に日大三島の打者のスイングが横振りで、古川君の縦のスライダーに手も足も出なかった。

終盤、ファーストストライクの甘いボールを見逃しているのがもったいないと感じた。球数を稼ぐ作戦だったのかもしれないが…。傾向としてファーストストライクが甘く、それ以降はいいコースに集まっていたため尚更。それ自体は悪いことではないかもしれないが、金光大阪がファーストストライクから積極的に打って得点したのを見ていただけに、見ていて少し歯がゆかった。

とはいえ悪いことだけではなかった。初回に松永君が138キロをマーク。私は東海大会も観戦したが、そのときは136キロが最速だった。平均球速も上がり、パワーアップしている様子が感じられた。スタミナも健在で、8回にも138キロをマークして完投。厳しいことを言うと全体的に変化球がぬるい感じがしたが、それでも2回以降は変化球を低めに集めて持ち直した。
一番を打つ京井君は、古川君に対して1番ついて行ってるというか、打てそうな気配を見せていた。スイングも鋭く、唯一マルチ安打をマーク。守備でもいいプレーを見せた。

金光大阪の先発古川君はストレート、スライダーのコントロールが抜群で、回転数が多そうに見える。スライダーは曲がり始めが打者寄りで一級品。セカンド沢田君の守備が上手い。何度もいいプレーを見せた。

個人的に日大三島のチャンステーマが好きで、長く聞きたかった。しかし、古川君の投球、沢田君をはじめとする守備陣に阻まれ、少ししか聞けなかったのが残念。

春の東海大会も見に行く予定だからまたそこで聞きたい。

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