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日常を改めて「歩く」

平日の正午を少し周った頃、私は普段乗っている自転車を駅に停めて、カメラ(といっても一眼ではないが)を首から下げて、歩き始めた。

といううものの、長野駅周辺って、なんにもない。本当に。時間を潰すの難しすぎるってくらい。だから最近松本に行く度、松本って人情がある感じがして、いいなぁ。なんて思っていてので、本当になんにもないのかチェックも兼ねて、駅前から主に善光寺周辺の、俗に「門前街」を練り歩いてみた。

まず最初に行ったのは、前日にTwitterで見て気になっていた、Pop Up Shopのお店。新小路カフェというお店の向かいに、9/5~9/16日限定でOPENしているという、信大の学生さんが運営しているアパレルショップ。主に'90,'00年代のアメリカ系の物を扱っている雰囲気だった。

↑外はなにかの工場をリメイクしたような建物

↑店内には様々な商品が立ち並ぶ


↑気になる商品ばかり

向かいの新小路カフェは、去年の12月、高専カンファレンスをやった所でもあるので、少し懐かしさもあった。あの時は正直ただのイベント感覚で参加していて、今になって思い返せば、少し勿体ないことをしたなと感じたり...

ちょっと話が逸れたが、のお店を運営している信大の方に少しお話しを伺ってみると、祖父、父がこういう仕事をしていて、在庫があったりしたため、夏休みの期間を活かして、学校は全く関係なく、個人的にやっているとい言っていた。なんか親の仕事を見ているとやっぱりやりたくなったり、人間って見たものの背中を追いかけたくなってしまうものなのかな、、、

新小路カフェから善光寺方面に少し上った所の長屋っぽい建物の一角に佇むのは、「遊歴書房」という古本屋さん

店内は僅かに11畳程だろうか、四方に囲まれた本棚には、床から天井までぎっしりと様々な本が詰まっている。

魯迅の歴史、ニーチェと私、orange、、、興味をそそられる本が沢山あった。この本屋は、お客さんからの買い取りと市場から買ってくると言っていたので、何か持って行ってみるのもよさそう

↑狭い空間に凄い量の蔵書数があった...

次に善光寺を少し東に下り、行った先は「シンカイ金物店」 とは言っても、このお店、全く金物店じゃない。立地も面白いところにあり、建物が凄い尖っていて、なんかもう名前と見た目からしてめっちゃ入りずらい。でも、店内に入ってみると中にはお洒落な服、鞄、ステッカーなど、色々な人が商品を置いている感じで、面白い空間だった。 個人的に面白そうで気に入ったメーカーがあったので今度はなんか買いたい。めちゃくちゃださいけど。

↑外観が独特すぎて千鳥ノブばりのツッコミを入れたくなるくらい

シンカイ金物店を出てまた善光寺方面に戻り、仁王門を横切って参道の西側へ少し行くと、とあるパン屋がある。桜枝街 太平堂という、昔ながらの雰囲気があるパン屋さん。小学生の頃によく親に連れられて自分も行っていたこのお店は長野西高校の学生も利用していたりするらしい。店内には様々なパンが立ち並ぶが、レジの上の壁に貼ってある紙を見ると、そこにはメニューが。ソフトフランスか食パンに好みのジャムや生クリームなどを塗ってもらうというスタイルで、数も多く、何度来ても飽きなかったなぁと思いだしたりしながら、たっぷりのアンバタが塗られたソフトフランスを齧り、そろそろ駅に戻る感じで参道を南に下り始めた。

↑定番のパンからバナナロールやプリンなど、スイーツも置いてあっていつでも賑わっている地元では人気のお店ですです

参道を出てすぐの信号を超えると、藤屋御本陣という建物?がある。ここはなんと国宝でもあり、県内随一の結婚式場でもある。 平日も比較的結婚式をやっている日が多く、全面貸し切りになっていることがほとんどだけど、この日はたまたま結婚式がなかったのか、一階のレストランがOPENしていた。 普段はなかなか入れる場所でもないし入るか。ぐらいの軽い気持ちで入ると、おもてなしの質が凄かった。本当にやばいってレヴェル() 自分みたいな薄汚れたような青臭いガキ一人に対してもここまでのサービスをしてくれるのかって軽く感動を覚えるくらいだったし。

コーヒー一杯¥500円と、値段も高くないので、気兼ねすることもなく、そんな素敵な環境の中で「人間失格」を読むと、なんかすごい語彙力低下するレベルで至福のひと時を味わえた。

↑ソファも気持ちいいし窓から見える庭園も素晴らしかったです...

↑あと普通にコーヒーがすっごい美味しくてウェイターさんコーヒーちょっと零しかけただけで取り換えてくれてなんかさすがだなって圧倒された()

そんなこんなでなんか改めて歩いてみたら、案外いいところ沢山あった。今日は行けなかったお店もいくつかあるし、最初から決めつけないで、深堀りしてみて初めてわかることも沢山あるから、すべての物事においてとまでは言わないけれど、表面だけをなぞるように生きていくんじゃなくて、しっかり物事の「内面」、「第三者的目線」を大事にして生きていくのって大事だなって思った。上手くまとめらんねぇ... あと藤屋のカフェ的おもてなし感は時々味わうくらいが丁度よさそう。本当にちょっと舞い上がるというか、最初から最後まで丁寧な対応されて、自分の存在価値を再確認できるというか、精神が強くなる感じがしたから機会あったら行ってみるのもいいと思う。でも完璧な対応じゃなくても、気持ちのこもった対応をしてくれた他のお店も凄い心が満たされてよかった。

もしこれを読んでくれた人は、自分に聞けば知っている範囲だったら案内とか、ちょっとしたことぐらいだったら受け答えもするし、これを読んで自分や善光寺周辺に興味をもってくれる人が一人でもいればいいなって感じ。ですね...(切実)

最後に一言だけ言わせてもらうと、この日は


善光寺には行きませんでした!笑

 


  おわおわり~

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