今日の旅路

旅路と行っても、県を越えるほどのものではない。市内をグルっと周る、俺にとってはその程度で既に旅に分類される。
まずはいつものバッティングセンターへ。今日はなんだかいつもより打球がきれいに飛んでいっていた気がする。いまだにホームランパネルを当てたことはないが。見栄を張って高速の球に挑戦するよりも、打ち返しやすい球をフルスイングで打ち返すほうがスッキリする。個人的には100km/hが丁度良かった。
お次は、旧車ミュージアムなる場所へ。そもそも、今日の旅の発端は、ここへ行こうと思ったのがきっかけだ。13時を過ぎても目的地が決まらなかった中でここを見つけ、閉店時間が17時だったため、とりあえずここへ向かおうと外へ出た。さすがにバッティングする余裕はあったので、向かう途中で先にバッティングしてきたというわけだ。結論から言うと、旧車ミュージアムはそんなに面白くなかった。思っていたより規模が小さかったし、昔販売されていたであろうモーターサイクルをリストアして展示していたようだが、正直どれも似たりよったりで入場1分くらいで用は済んだ。500円払うメリットは無かったと個人的には思った。
終点は決めていた。とあるラーメン屋だ。なんなら、今日のお昼に食べに行くのでも良かった。ただ、昨日までの天気予報では、今日は雨の予報が出ており、そもそも今日は外出するべきかどうか曖昧だったが、昼過ぎになると、さすがに雨が降る気配も去ったため、晩御飯に行こうと決めた。ただ、旧車ミュージアムであまりにも時間が潰せなかったため、晩ごはんまでまだ時間があるということで、総合体育館に行ってみた。
広めの公園もあるみたいなので、そこで散歩でもしようかとも思ったが、何やら室内でバドミントンの大会が開催されているようだった。市役所単位でのチームで競っているようだった。思えば、スポーツの大会は中学の部活以来まともに取り組んでこなかった。社会人にもなると、いよいよ自主的に行動しない限り、運動する機会は無い。ふと、スポーツがやりたい気持ちになった。さっきのバッティングセンターでもそうだったが、身体を動かすのは中々良い。バドミントンも、部活ではないが、中学の時、学校のすぐ近くに家がある奴の庭で、試験勉強そっちのけでバドミントンをしていた。そう、よく日記に登場する、大晦日に集まる、ろくでなしの、県大会出場経験のある、キャプテンをしていた、アイツの家だ。この前の、誤解が解けた後の会食で、ふと思った。コイツ、ガタイが良いな、と。やっぱり日常的にスポーツをやっている人間は違うなと、そう思った。それに、ヤツは顔が広い。スポーツ関連でのコネがある。もちろん、ヤツの持ち前のコミュ力で築いたコネもあるが。アイツ、彼女と別れた話をしたと思ったら、もう他の女とも関係が出来ているときた。さすがに認めざるをえない。いや、とっくの昔に認めている。だからこそ、嫌いである。どうしてもアイツみたいになれない。度胸がない。リーダーシップがない。実力でねじ伏せられない。
”スポーツやったことない奴、ガチで危機感もったほうがいい”というミームが一時期流行った。正直見ていられなかった。何故なら、心当たりがありまくりだったからだ。何も反論できず、直感的になんだか納得してしまう。それに、ちょうど良い具体例が身近に一人いるのもあって、すごく不思議な感覚だった。

今日の旅路の中で、一番印象に残ったのは、”スポーツやろう”という気分だった。野球でもいい。バスケでもいい。バドミントンでもいい。ジム通いでもいい。特にジム、なんだかネット上ではジムに通っているという男性をよく見かける気がする。ジムに行けば全て解決するという極論さえ、今ならなんとなく分かる気がする

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