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『FROZEN the Musical』NYブロードウェイ観劇記録レポート⑥

Sota

FROZEN the Musical

観劇日：2020/3/1
会場：St. James Theatre

みんな大好き『アナと雪の女王』
日本でも今年、劇団四季が公演をスタートする事で話題となっているこの作品。
劇場に入ると明らかに他のミュージカルと客層が違う笑
日曜の昼間だから多いのかもだけど小どもたちが沢山。目をキラキラさせながら開演を待っているのが印象的。
グッズもぬいぐるみを売ったり子ども向け商品が多かった。

プロジェクションマッピング技術が凄い

緞帳にはでっかくFROZENの文字。（日本版でこれも「アナと雪の女王」になったらダサそう。）アレンデールの街並みとオーロラが動いている！！
全てがプロジェクターで投影されている。プロジェクターと思わないぐらい明るいし解像度がめちゃくちゃ良い。
それもそのはず。プロジェクターを数えただけで9個。うわぉ。。
どんだけ金かかってるねん。

プロセニアム・アーチがアレンデールの雰囲気にあった大きな造りになっていた。ここにもプロジェクションマッピングされる。木のぬくもりある造形が凍ってくシーンは凄い。

プロジェクションマッピングだけではなく、背景も映像。最近流行りのホリゾント幕の代わりに高精細LEDのパネルが使われている。
日本では現在上演中のアナスタシアも同じ感じ。サイズはアナスタシアの2倍ぐらいあって迫力満点。そして綺麗。
このような違和感のない映像技術が舞台にも入ってきて、展開が早い作品が増えてきている気がする。
（より映画的なあっち行ったりこっち行ったりするような話が成立しやすくなってる？良いか悪いかは置いておいて）

楽曲の素晴らしさ

映画ももちろん名曲揃いだけど、ミュージカル版で追加された曲もとっても素敵。
What Do You Know About Love?がお気に入り。Monsterも。
1幕ラストはLet It Go。映画より半音下げなんだけど（最後のロングトーンを音上げるため？）迫力満点。
氷のプロジェクションマッピング演出とスーパースローでみても仕掛けがわからないんじゃ無いかってぐらい早い衣装替え。
音楽が終わるキメとともに瞬時に暗転。圧倒されて感動してやべえこれはすげえと語彙力が5歳児になって数分席立てなかった😂

新演出版がスタート

2020年2月16日にオリジナルキャストが千穐楽を迎え、2月18日から新キャストでの公演をスタート。
ブロードウェイでは珍しい演出変更もありました。
主な変更点はアナエルサのデュエット新曲追加（ツアーでは実施済み）「I Can't Lose You」
アナのソロ曲カット「True Love」
True Loveカットは何故？めちゃくちゃ良い曲なのに悲しすぎる…
日本公演もこの新演出版が基本的には適応されるみたい。

キャストの役作り

ヤングアナ、ヤングエルサが可愛い。もう日本の子役には無い、つくられてない歌声（英語だからそう思うだけ？）
エルサ、アナ、オラフ、クリストフ、スヴェン、ハンス王子
映画のキャラクターをもちろんベースにミュージカル仕様にそれぞれブラッシュアップしているイメージ。

映画との違い

映画ではエルサとアナが大きくなって、お父様とお母様が亡くなるシーンになりますが、ミュージカル版ではまだ2人が小さいうちに亡くなってしまいます。なんて残酷な....😭物語をより一層ドラマチックにしているのだとおもいます。
登場人物の違いもあります。
映画版には出てきて、ミュージカル版には出てこないのは、ヤング・クリストフ、ヤング・スヴェン、シトロン（ハンスの馬）、マシュマロウです。トロールは、ワイルドな装いの山の部族「ヒドゥン・フォーク」に置き換えられています。岩は出てこないという事ですね。

オーケンのシーンはかなり映画といい意味で違うシーンでした。アンサンブルがサウナから出てきて全裸で踊るからビックリしたけど笑（全員肌色全身タイツ😂）

マイクアクシデントも...

オラフ役のソロ曲「In Summer」中に、オラフのマイクが水没っぽい音して音が途切れるアクシデント…。すぐバックアップのマイクに切り替わって公演はそのまま続行しました。
主役級のヘッドセットマイクは2本つけることがマストですね…。

まとめ

最初に書いたように、この作品は子どもが沢山観劇していて子ども向けの作品と言われるかもしれない。
しかしこの作品を観たら子どもから大人まで全員雪の魔法に釘付けになる。

クリエイティブチーム、キャスト、大人たちが最新の技術と労力をかけて魔法の世界を表現する。本気だったのが嬉しかった。
日本では日本らしさをしっかりプラスしてブラッシュアップされたアナ雪が観られることを期待しています!!


2020.05.04
Sota

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