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『MeanGirls』NYブロードウェイ観劇記録レポート⑦

MeanGirls

観劇日:2020/3/1
会場:August Wilson Theatre

ミーンガールズは映画「ミーンガールズ」が元となっている。

ストーリーなどは基本的に映画に沿っているが、スマホが登場したり、SNS拡散の話が出てきたり2004年の映画を今風にアレンジしている部分もある。一言でいうとアメリカの学園コメディーだ。

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巨大LEDパネルが物語を進めていく

半円の巨大LEDパネルが主な舞台セット。机やベットなどは出てくるけど基本はこの映像が背景になる。教室の黒板にもなり、家にも早変わり。
背景全てが映像なのでスピード感が尋常じゃ無い。映画版よりスピーディーな展開で物事が進んで行く。
映像ならではの演出もあったり、アメリカの高校生のノリをうまく表現している(笑)
おそらく本物の壁紙だったり教室にみせるために照明が切り替わる時、馴染むように映像の色味も変化しているようにみえた。リアルな背景に溶け込ませるシーンと、ポップにライブのような背景になる演出のメリハリや対比も面白い。
細かいことだが、あくまでキャストの演技が主役。舞台に集中させる背景を映像で創るのは簡単なことではない。それが全面。新しいミュージカルの形だと感じた。

オーケストレーションが素晴らしいミュージカル

ポップな曲調と、壮大でもあり、ロック調でもありジャズの要素もあり、近年のミュージカル調を全て取り入れたような素晴らしいオーケストレーションが見どころの一つでもある。この作品は比較的、声を張り上げる曲調が多い。
食堂のトレーを机に叩いてリズミカルに踊るシーンもある。(上の動画)
バンドはトランペットがめちゃくちゃ上手でビックリ。ここ1オクターブ下で吹くところじゃ無い?みたいなところも平気で出すし、高い音外さないし綺麗。キレのあるトランペットってミュージカルをしっかり締めてくれて大事だなと痛感した。

キャスト紹介

オリジナルキャストのジャニス役Barrett Wilbert Weedとダミアン役Grey Hensonが最高に良い。観劇の数週間後に千穐楽を迎えたらしく、観ることができて本当に良かった。

レジーナ役はReneé Rapp。後半のシャウトがめちゃくちゃ良くて声量も技術も凄い方だった。あとで調べたら20歳だった。驚き。
ジャニス役はオリジナルキャストが千穐楽迎えた直後でアンダーで残念。。作品には合ってるアフリカの子って感じがしっかり出てて楽しめました。

アンサンブルには唯一の日本人キャスト高橋リーザさんが出演中。ハロウィーンのシーンでは可愛い牛に仮装したり、Apex Predatorのセリフは面白かった….
ブロードウェイで活躍されている日本人の方を直接観ることができて感激。お写真も撮っていただきました。ありがとうございました😭

「今日もありがとうございました。お疲れ様でした!」と終演後、出演者が袖で挨拶するのがルーティーンになっているみたい。リーザさんのインスタグラムにその様子が。

まとめ

パワフルな若いエネルギーが集結したこの作品。思春期真っ只中の高校生たち。そのエネルギーが時には傷つけ合い、時には一つになったり。人との関わりや、思いやる気持ちをもう一度教えてくれるような作品でもある。
ポップで新しいミュージカル「ミーンガールズ」のご紹介でした。

2020.05.15
Sota

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