Dischord recordsの個人的なオススメ作品について語ってみる。

・はじめに

ハードコア・パンク~ポスト・ハードコアなんかの流れを見ていくときにやはりワシントンD.C.のDischord recordsは特に重要なレーベルの一つなんですが、多分レーベルの全カタログが今Bandcampにあるんですね。
凄い。便利な時代になったものです。
今では手に入れるのが難しい作品等も聴きやすくなったことですし、あのレーベルの作品で個人的に重要かなと思う作品についてつらつらと書いてみようと思います。

・初期(大体80年代前半頃)

レーベルの初期に当たるこの時期はやはりハードコアパンクらしい音源が多い。無調性の強いボーカルに機械的なリフ。これぞハードコアパンク。
逆に言えば、今の視点で見るとバンド毎の音の差別化的な部分は弱いので重要そうなバンドの音源を攫っていく感じです。

Minor Disturbance/Teen Idles
レーベル第一弾リリースで、この作品が制作費用を回収できたことによってレーベルとしての存続が決まることになったって考えるととても貴重な作品。要はこの時点ではこのバンドが解散するので記念的に作品自主製作しようって状態だったのです。
メンバーの内、イアン・マッケイとジェフ・ネルソンはMinor Threatを、ネイサン・ストレイチェクはYouth Brigadeで活動していたので、とりあえずレーベルはそのバンドの音源をリリースしていくことになります。

No Policy/State Of Alert
レーベル第二弾リリース。
あれ?いきなりMinor ThreatでもYouth Brigadeでもないじゃん。って思った方もいると思います。
バンドのボーカルのヘンリー・ガーフィールドが俺の貯金はたいて作品作るからお前らのレーベルからリリースさせてくれ!って感じでのリリースでした。良い話。
ちなみにこのバンド、前身だったThe ExtortsってバンドからボーカルさんがギタリストとしてMinor Threatに引き抜かれてしまったので、そこに加入したのがヘンリーさんという縁もある。良い話。
更にヘンリーさんはこの後すぐ西海岸へ行きこれまたハードコアパンクの伝説的バンドBlack Flagに加入する訳です。これも良い話。

First Two 7"s/Minor Threat
という訳でワシントンD.C.どころか世界的に見ても超有名なハードコアバンド。ハードコアパンク内の一思想になってるストレイト・エッジはこのバンドの曲が元です。
後追いで音源聴いていて思うのは、特にギターが暴れ馬というか駆け抜ける様な異様なテンションを感じる点でしょうか。めちゃくちゃカッコいい。
今だとディスコグラフィー盤があるので、CDで手に入れたい場合はそれがお得というか、CDだとそれとFirst Demo Tapeぐらいしか今手に入らないと思います。

Legless Bull/Government Issue
レーベル本格始動1年目にリリースされたバンドにして、他が82年には活動停止や解散する中唯一89年まで音源をリリースしたハードコアパンク全体を見渡しても長続きしたバンド。
長続きしたのは主要メンバーのボーカルさん以外が非常に流動的だったことでしょうか。音楽的なイニシアチブを握ってる立場の人が明確にいたのでその後、メロディアスな方に舵を切ったりもできた訳で。
あと、このバンドの場合初期の作品以外はDischordから出してないのも結果的に大きかったのだと思います。

・レボリューション・サマー期(大体80年代中盤から後半ぐらい)

ハードコアパンク、どうしてもその音楽性のシンプルさだったり、演ってる人が学生だったりなので長続きしないバンドが多かったりした中で、逆に複数のバンドを渡り歩いたり、どんどん次のバンドを結成したりする人が増えたり、といった中で次第に音楽性が深化していくバンドが出てきます。というか、初期の頃に活動してたバンドは大体この頃には解散してたという事情もあります。
ただ、当時のシーンとして受け入れられづらい流れもあったようでして、当時の人権問題と絡めて、そういう新世代的なバンドがデビューする流れがレボリューション・サマーという時期です。
この時期の音源、音としてはハードコアパンクから脱却しているというのは確かにあるのですがポストハードコアまで行き切れていない作品もあったり、でも間違いなくその後の音に繋がってると思います。
厳しい物言いをするならハードコアパンクという枠で見ない場合パンキッシュなバンドの音、で片付けられることもあるかもしれませんが、レーベルが「シーンの中でのシーン作り」という方向性を見出し始めたことから成立していた向きもあるんじゃないかな、と思います。

Identity/Marginal Man
このバンド自体はレボリューション・サマーよりも1年程リリースが早いのですが、そこの音への先鞭を付けた存在だと思います。
元々はレーベル初期のコンピレーションに3曲参加していたArtificial Peaceというバンドに居たメンバーの3人が新たに2人加えて結成したバンド。要はハードコア演ってた人たちがその次に組んだバンドだった訳で、明らかにそこから深化している訳です。アルペジオ使ってるし、ハードコア的な機械的なフレーズは後退して明確にリフと呼べるものがありますし、それらによって楽曲もメロディアスになってたり。
でも、所々ハードコア的なアプローチも見えて、この時期にしてかなり懐の深いバンドだと思います。

I Won't Love You/Snakes
このバンドもレボリューションサマーの流れで語られることはほぼないのですが、おそらくレーベルでもかなり珍しいスタジオプロジェクトだったっぽく、State Of Alertのメンバーさん二人によるものだったっぽいです。
スタジオプロジェクトだったこともあり、どう聴いてもハードコアにとどまらないというか60年代的なコーラスワークまで出て来たりファンクっぽいアプローチがあったりと、ハードコアパンクシーンを抜きにしても相当尖ったことをやってるんじゃないでしょうか。

End On End/Rites of Spring
レボリューションサマーという動きにおける中心バンドですね。
彼らの場合、音的な部分以上にメンバーがMinor Threatのライブに衝撃を受けて自分たちでバンドを結成したという、世代としても次世代だったっていうのも大きいです。
音としてはハードコア的な部分もかなり残っているのですが、コードが頻繁に変わることやリードギターのリフ的フレーズが多い辺りがポストハードコアの走りだと思いますし、彼らの音が「エモ」という形容が初めてされたというのは納得感があります。

Take It Back/Gray Matter
このバンドの場合、ハードコアを正当に深化させたって言葉がしっくりくると思います。ボーカルは明確にメロディが見えるようになり、音に明確なキメが産まれていてカッコいいです。
このバンドも後のエモにかなりヒントを与えていると思います。

Can I Say/Dag Nasty
元Minor Threatのブライアン・ベイカーさんがいるバンド。
彼はその後、Bad Religeonに加入したりとメロディという部分を重視しているのがこのバンドからも分かります。この時期のDischordのバンドの中でも特にメロディが良いです。

S​/​T /Embrace
レボリューションサマーで出て来たバンドが初期のD.C.ハードコアバンドの影響を受けていた訳ですが、そんなバンド達に感化されてレーベルオーナーのイアン・マッケイがこれまた初期Dischordで音源リリースのあるFaithのメンバーと組んだバンド。
要はレボリューションサマーへの初期側からの回答の様なものです。
音としてもこの時期ど真ん中の音でありながらリードギターがちょっとフリーキーなものになっていたりする部分もあり、初期からの活動を経ているからこそできる様なアプローチも見られます。
が、メンバー間での軋轢なんかもありあっさりこの1枚で解散します。
多分ですけど、結果的にこの時の経験が後のFUGAZIでのメンバー探しにじっくり時間を掛けたっていうエピソードに繋がってるんだと思います。

Less Deep/Soulside
このバンドもこの時期だからこその青臭さがあるというか、エモに影響はかなり与えてるんじゃないかと思います。
ただ、この時期のバンドにしてはかなり初期ハードコアの意匠を取り入れてるのが面白いです。それを上手く使いこなす構成力も見事じゃないかと。

Dark Days Coming/Three
時期としてはレボリューションサマーからは外れる89年のアルバムなんですが、このバンド構想自体はかなり前からあったものなのでここで。
元々はレーベルオーナーかつ元Minor Threatのイアン・マッケイとジェフ・ネルソンのレコーディングプロジェクトだったEgg Huntが母体で、そこにGray Matterのメンバーを加えてバンドにしようという話が色々あってイアンが離脱してできたバンド。
音としては時期的にもレボリューションサマーの音を昇華してるというか、かなり洗練されていてメロディに至ってはメロコアといってもいいレベルまでなっていたり、音としてもハードコアパンクから広がった様々な要素を意図的に取り入れていて、ブルース的なアコギを導入したりと音楽性の広がりが実に分かります。
でも、この辺このバンドとEmbraceのアプローチの違いがイアンとジェフの音楽性の違いって感じがします。そして、ジェフが次に組むバンドでそれが決定的になる辺りも面白いです。

1986/One Last Wish
リリース自体は99年の作品なんですが、ここで紹介。なぜなら録音は86年だからです。
Rites Of Springのメンバー3人と元Faith,Embraceのギターさんが組んだバンドで活動期間半年でこの音源が10年以上リリースされなかったのはリリースしようにもバンドがあっさり解散しちゃってたからっていうどうしようもない理由だったからだと思います。
でも、音としては完全にRites OF Spring以降の音というか一種のオーパーツというか、この作品では更に音楽性を進化させているのです。
ベースまでメロディアスなフレーズを奏で始めたり、恐ろしく内容が濃いのでこういう発掘音源のリリースは非常にありがたいですね。

・ポスト・ハードコア期(大体90年代ぐらい)

レボリューションサマーの動きも落ち着いて、でもそれぞれのバンドで活動していた人たちは更に自分がやりたいことを追求したり新しいアプローチを試し始めます。
この辺りから明確にポスト・ハードコア的な動きが出て来たのだと思います。その過程でリズムから見直すバンドが多かったことから、この時期辺りからのレーベルの音を称してディスコーダントという言葉が半ば音楽ジャンル的に使用されはじめます。一つのレーベルのカラーが音楽ジャンルにまでなるってのはとても凄いことだと思うのです。

13 Songs/Fugazi 
この時期においてはまぁ象徴的かつDischord全体でも顔になるバンドです。
イアン・マッケイがEmbraceの次にかなり慎重にメンバーを探し結成したバンドなだけあって、もうハードコアで括れる様な音ではなくなっていてグルーヴ、それもバンドアンサンブル由来のそれにかなり意識的になっているのが分かります。リフ自体は決して複雑ではありませんが、そこに合わせる各パートの音が密接に関わって複雑なグルーヴになっているっていう非常に有機的な音でカッコいい。

Soon Come Happy/Soulside
前項でも紹介したバンドの、2ndアルバム以降の音源をほぼコンパイルしたものなんですが、なぜ2nd以降なのかがよく分かります。
このバンド、明らかに2nd以降グルーヴという点に視点が行ってるのです。
そういう意味でポストハードコア的な流れにも影響与えてたんじゃないかな、と。
また、このグルーブ路線はバンド解散後にメンバーの大半が組んだGirls Against Boysにて更に追求されていきます。

Grippe/Jawbox
この時期にグルーヴ中心に行かなかったバンドというか、このバンドはレボリューションサマー以降の流れの正当進化という感じで、エモーショナルなメロディをより活かすためにバンドサウンドに深みを持たせたアプローチと解釈しています。
それこそ、その後のエモコア的な流れの直接的な源流ってこのバンド辺りの音なんじゃないかな、と思います。懐の深い音楽。

Funeral At The Movies/Shudder To Think
このバンドはデビュー自体はレボリューションサマーの時期で、実際1stはその辺りの音としてよくできていたのですが、彼らの音の真価はこの3rd辺りからだと思います。アコギ中心のメロディアスでコーラスワーク中心の歌心のある楽曲が並んでいます。それまでもエモーショナルでメロディアスではありましたが、このアルバムではハードコアどころかパンキッシュという形容も相応しくないレベルで歌に寄ったアプローチ。でもこれはこれで凄く聴ける良いアルバムじゃないかと。

Fabuley + As Is/Holy Rollers
このバンド、あまり顧みられることのないぐらいの存在なんですけど、今聴いてもカッコいいです。
3ピースによるシンプルさをドラムが手数で補いつつコーラスワークで厚みと展開に深みを持たせるという塩梅で、面白いです。
多分、今顧みられないのはこの手数という方向でアプローチしたグルーヴがディスコーダントと呼ばれる様な音と少し違ったのが原因でしょうか。でもじわじわと盛り上げていくグルーヴのテンションは癖になります。

Talking Songs for Walking / Necklace of Heads/Lungfish
ボルチモアのバンドで、いかにもこの当時のレーベルらしい音です。リズムそのものはシンプルだけどリフが徹底してグルーヴを意識したものなので、とぐろを巻くように盛り上がっていくバンドサウンドです。

The Lurid Traversal of Route 7/Hoover
この時期のDischordに置ける最重要バンドかもしれません。そのぐらいこの作品は衝撃的でした。
変拍子バリバリ使ってるのに異様にグルーヴィーで、それでいてハードコアなんですこの作品。バランスとして奇跡的に成立してるギリギリ感がたまらなくカッコいい。
このバンドの登場でディスコーダントって言われる音が明確に定まってきたんじゃないかな、と思います。

Until The Eagle Grins/Crownhate Ruin
↑のHooverがあっさり解散してメンバー二人が新しいドラマーさんと組んだバンドがこれ。音としてはほぼHooverでこのバンドも堪らなくカッコいいです。Hooverよりはリフが明確だったりするんで分かりやすくはあると思います。

S​/​T /Warmers
イアン・マッケイの奥さんがドラムを叩いてた3ピースバンドの唯一のアルバム。3ピースってなると上述のHoly Rollersと被るのですが、こちらはリズムが直線的というか土着的というか泥臭い感じが強く、そこをギターとベースが絡み合いながら盛り上げていく音。というか、これだけ直線的なドラムのリズムなのにここまでグルーヴィーに聴こえるってのはこのバンドだけの持ち味な気がします。

Dischord No. 101/Bluetip
この時期のレーベルの音としては革新的な部分はあまりなくパンキッシュなロックバンドという風情ではあるのですが、ハードコア的な音から進化していって円熟味を感じさせる大人の音という感じです。
パンキッシュだけど勢いやテンション一辺倒にはならない大人の余裕が感じられる、そんな音だと思いますし。こういうバンドをリリースできるのもそれなりに活動の長いレーベルだからこそかな、と思います。

・円熟期(大体90年代末以降ぐらい)

ディスコーダント的な音も確立された後の時期なんですが、そもそもDischord内でも別に特定の方向にポストハードコア的なアプローチをしていたわけではなくグルーヴに活路を見出したバンドが中心ではあったけど、メロディを追求したバンドやニューウェーブ的なアプローチを持ち込んだバンドなんかがいて、それら全ての方向性で傑作がばかすかリリースされていた時期で、それが凡そ90年代末から05年ぐらいまでの流れになります。
そして、この時期が現状このレーベルが若い新人と積極的に契約していた最後の時期でもあります。
これ以降はそれまでに関わりのあった人の新しい名義のものだったり再発が中心になっていきます。

No Kill No Beep Beep/Q and Not U
この時期の間違いなく中心にいたバンドです。そろそろレーベルの閉鎖も考えていた矢先このバンドのライブをイアン・マッケイが見たことでそれを翻して契約したぐらいです。
このバンドの功績はそれまでのディスコーダント的なグルーヴにダンサブルという要素を加味したことだと思います。
ちなみに彼らはこの後メンバーが一人抜けるんですが特にメンバーを補充することなく2ndではニューウェーブ的なアプローチを展開し、3rdではファンクなんかも取り入れ闇雲に音楽性を拡大し解散します。

The View From This Tower/Faraquet
ディスコーダントな音の果てというか、最終進化を遂げた音のバンドだと思います。ほぼほぼ変拍子の楽曲しかないのにその全てが異様にグルーヴィーでかつ音としてはちゃんとディスコーダントの延長線上にあるというか。
ちなみに恐ろしく複雑なアンサンブルをさらっとやっているからか、マスロックの名盤の一つにもなっているほど。
このバンドはなんていうか替えが効かないです。複雑なことをやりつつも懐の深い、センスの塊みたいな音楽。

Fake French/El Guapo
ニューウェーブ的な音を出しているバンドでこのアルバム自体は5枚目。Dischordからは3枚目なんですが、このアルバムが一番ポップかな、と思います。というよりもなぜかこのアルバムだけちょっとバンドサウンド寄りです。他のアルバムは全体的にもっとピコピコしたドギツい音使いだったりするんですけど、この作品だけ妙に芋臭いというか垢抜けないんですが妙にポップで歌心のあるメロディが癖になるバンド。個人的には大好き。

You Are Right To Be Afraid/Beauty Pill
ディスコーダント的な鋭角なリズムにポストロックやサッドコア的な短音フレーズでのアンサンブルを融合させた愉快なバンド。
そのアプローチ上楽曲の盛り上がりに欠ける部分はあるのですが、なんとも言えないこのバンドにしか出せない空気を醸し出してました。

Cough/Black Eyes
ドラム二人、ベース二人、ギターにパーカッションで5人っていう計算の合わない編成のバンドって言われてましたが1stは不協和音バリバリのポストパンクっていうある意味納得な音でしたが、このアルバムはそれに続く2枚目で解散前の置き土産的なリリースになってました。
が、このアルバムがとんでもない、前作ではあくまでポストパンク的な音の範疇に納まっていたのがあらゆる方向に音楽性を無意味に拡大させてフリーキーな独特の音になってます。そりゃこんなとんでもないもん作ったら解散しちゃうのも分かるなぁ、という凄い音。

Your Favorite People All In One Place/Medications
Faraquetのメンバー二人が次に組んだバンド。
そんな感じなのでどうしてもFaraquetの衝撃的な音を求められてしまうのですが、音としてはもう少し大人な感じというか成熟した音だと思います。革新性みたいなものはないですがしっかり聴かせる音です。時折アンサンブル的に複雑な部分が垣間見えたりとテクニックの凄さが伺えるのはさすが。

S​/​T /Evens
イアン・マッケイが奥さんと組んだギターとドラムの2ピースバンド。
イアンの奥さんといえばThe Warmersのエイミーさんなので、鋭角で直線的な性質が強いのですが、このユニットに置いてはそれを念頭に置いて制作されているんじゃないかな、と思います。
イアンのギターもアルペジオ等はなく基本コードストロークやミュートカッティングのみなのでこっちも直線的で、それらがぶつかり合うっていう独特の味があるサウンドになっています。

Waiting For the Next End of the World/Channels
JawboxのJ・ロビンスがBurning Airlinesを経て結成したバンド。
この人の場合、基本的な部分はJawbox時点で確立してるので、やはりこのバンドもエモ的な空気があります。ただ、このバンドではリフなんかでかなりグルーヴを意識してるので、彼らなりのディスコーダントを昇華したものなのかもしれないですね。

Reflector/Antelope
El Guapoのメンバーさんがやってた別バンドで3ピースです。
音としてはそれも納得な短音フレーズでの絡み合いで聴かせるスタイル。つまり方向性としてはBeauty Pillと被る訳なんですがこっちはポストロックとかよりもニューウェーブっぽく聴こえる辺りやはり作ってる人によるものですかね。
こっちはこっちでスカスカな音が癖になる味わいです。

とりあえずこのぐらいでしょうか。
一応近年でもJ・ロビンスのソロだったりイアンの新バンドCoriky等、カッコいい作品はあるんですけど、その辺は敢えて記載してないです。いや、あの辺って再発や発掘音源が多い最近だと流れでちょっと説明しづらいのです。
今後はどの様にレーベルが展開されていくのか非常に興味はあるんですが、40年以上レーベルが存続しているってのは凄いし、誰かもっと上手くこのレーベルについて纏めてくれる人がいたらいいな。読みたい。

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