草の根選対のミーティング

草の根プロジェクトは次の京都市会議員選挙に向けて動き始めています。
まずポスターができて、次は全戸配布ビラと呼ばれる左京区の皆さんに草の根プロジェクトのことを知っていただくためのチラシ作りに入っています。
草の根プロジェクトは市民による市民のための選対ですから、まずは参加しているお一人お一人がどんな思いでいるのか、お互いに聞きあう場を持ちました。
これはその記録です。
こんな声の蓄積から市民選対の政策が生まれてきます。

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Rさん:
日本国籍ではあるけれど外国セルーツの子どもたちの教育機会を保障したい。
 外国ルーツの子どもが学習障害を理由に特別支援に行かされるのは4倍近い。
 読み書きが難しい中でそんな風にジャッジされている。
 父が日本人で母が外国籍など、シングルの親が日本語を話さないケースが多い。
 日本で生まれ育ったのに日本国籍が無い子どもたちもいる。
 在留資格は家族ビザで、これまでは高校卒の後も2年くらいまでは就業ビザを取る猶予
 があったけれど、成人が18歳になったことで、これができなくなるかもしれない。
 京都市にそんな状況の家族がどのくらいいらっしゃるのか、どんな状況なのか調べてで
 きるサポートをしていきたい。

Mさん:
市民運動に関わってみると理不尽さや不平等を感じることが多いけれど、そんな時、なぜか弱気になってしまっていた。なぜかな?と考えたら、憲法をちゃんと学んでこなかったことに思い当たった。だから自分が主権者なんだという意識が持てなかったのではないかと思う。京都市独自で憲法や子どもの権利条約を学ぶ機会を作りたい。大人も子どもと共に学びたい。主権者教育が大事。

Pさん:
川崎の子ども夢パークに関わっているが、ここは行政が不登校のことをやっている人たちに委託運営を任せている。「ゆめパのじかん」(映画)という映画がもう直ぐ上映される。
素晴らしい活動をしているのに、指定管理でスタッフの給料もかなり低い。
いつ契約を切られるかもわからない。各地の取り組みを参考にしながら、京都市では公費で不登校支援や居場所作りができないだろうか。エッセンシャルワーカーの給料が低いことに対する対策も必要だと思う。


Tさん:
社会がどんどんひどくなってきている。本当にやりたいことをやっているとお金にならない。思いを持って現状を変えたいという人たちにお金が回っていない。自己責任だと思わないで、みんなで話ができる場所がもっと増えたらいいな。そういう人が情報につながりやすくなるといい。いろんな人がコンタクトできる場や増えるといい。みんなで話をするのが当たり前になるといい。
インターネット選挙とかも検討したらいいのでは。


Hさん:
自営業、小さな商いをやっている人やフリーランスの人が今、本当に大変。やりたいことを仕事にしてそこでお金が回る仕組みが持たなくなっている。
そこが疲弊し続けたら大企業のいいなりになってしまう。家賃が大きな負担になっている。家賃補助などいい仕組みを作っていけないものか。

Nさん:
ショッピングモールなんかで時間を潰している高齢者の方(おじいさんが多い)をよく見かける。とても気になる。孤独・孤立していないか?やがて自分も年老いた時に同じようになっているのかなと心配。居場所が必要なのでは? 元々のご近所のコミュニティと離れて施設に入るのもいいのかどうか。お金があるかないかで選択肢が大きく違うのも不安。
多様な選択肢があればいいと思う。

Fさん:
70年代などは住民運動で結構社会が変わってきた。でも今は行政の人もなぜか腹を割って話をしようという人がいない。なんでそうなったんだろうか? 住民運動をとても警戒している。市民と協力して声を吸い上げてくれる行政、住民自治を後押しする行政にしていきたい。


様々な視点や当事者としての心配事など、ひとりひとりがたくさんの思いを抱えてらっしゃり、それを発する場が持てないまま暮らしているのが伝わってきます。
個々人の発する言葉の中に、人権問題、労働問題、高齢化社会問題、経済問題などがてんこ盛りです。
政治の立脚点はそこにあり、公共やコモンを議論するときには、どこか遠くの国の話ではなく、自分の町の話をしたいものです。
声を出しあって、たった一人の声でも聴きあい、知恵を出し合っていくのが民主主義。
草の根プロジェクトは自分の暮らす町がそんな風に変わっていくことを目指しています。


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