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四国のカラオケがアホみたいに安かった話

昨年の夏になるが特急列車で四国一周するという旅行に出かけた。
noteに書いていたのだけれど、途中で力尽きてシリーズとしては失踪してしまっている。詳細はこちら

香川県から時計回りに回った四国一周の最終日、愛媛県は松山での出来事である。
夕方ごろ道後温泉に入りさっぱりしたぼくは、松山から岡山方面の特急を待つ少々の時間つぶしを思案していた。そこで見つけたのが関西のカラオケチェーン店の「ジャンカラ」である。
にっこり笑ったロゴマークが関東のカラオケチェーン「歌広場」と似すぎており、資本提携関係があるのかと思われるほどであるが、まったく関係ないらしい。中の設備の整い具合は比べ物にならないほどジャンカラの方がいい

1時間ほどの時間をつぶすのにはちょうどいいと思い、入り口の前の料金表を見たのだが、目玉が飛び出た。

なんとドリンクバー付き30分50円である(調べたところ現在は30分120円~)。都内だとどんなに安くても30分120円くらいはする。
しかも、ドリンクバーといってもソフトドリンクだけではなくアルコール飲み放題である。
ワンドリンクオーダーとかヒトカラ別料金とかあの手この手でぼったくろうとしてくるカラオケ業界に残る最後の良心としかいいようがない料金設定だ。松山の中心部に住むならばここが最も安いと思います。

アルコール飲み放題といっても歌っている途中に店員が部屋に入ってくるのは憚られる。そうなるとガバガバは飲めないなと思って入店した矢先、アルコール飲み放題の常識を覆す景色が広がっていた。

アルコールのドリンクバーである。しかもハイボールやサワーなどできたものが出てくるのでこちらはボタンを押して注ぐだけである。これなら炭酸水くらい薄いハイボールだろうがもはや茶みたいなお茶割だろうが気にする必要はない。ひたすら飲めばいいのである。
しょうもないお通しとかいつまで経っても提供されないお酒とかあの手この手でぼったくろうとしてくる居酒屋業界に残る最後の良心としかいいようがない設備である。松山の中心部で飲むならばここが一番安いと思います。

ところで、あまりにも今までのカラオケの常識とは違いすぎて、これを本当に室料だけで使っていいのかわからなかったぼくは、店員に「本当にこれは飲んでいいんですか?」と尋ねた。
すると店員は訝し気な表情を浮かべ、「未成年じゃなければいいですよ」と教えてくれた。ぼくが聞きたかったのはそういうことではないんだ。松山ではこれが常識なのだろう。

当時の店員よ、東京のビッグエコーにぜひ来てほしい。室料+ドリンク+ヒトカラ料金で500円/1時間は普通にかかるので。


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