やきまんの逆さ城

初めに

このお話は、スプラ2の広場絵師界隈で実際にあった事件を元に作成しています。

尚、登場人物は一部を除きプライバシー保護の為、作者のマイイカで代用しておりますが、ご了承ください。


登場人物

LUI

・マイイカ『ルイ』の中の人兼この話の作者。やきまん事件について記録をしている。


ルイ

・カップ麺が大好きなLUIのマイイカ。動画配信者として、LUIと共にやきまん事件に首を突っ込んでいく。

・自分の事をおっさんと言ってるうちに、周りからもおっさんと呼ばれるようになった。


やきまん

・スプラ広場絵師界隈を荒らし、闇をもたらした無自覚な首謀者。

・自分が王様主義で理不尽に周りを振り回し、たくさんのスプラ絵描き達を引退に追い込んだ。


アシュラ

・やきまんを監視し、やきまんの危険性を常に発信しているやきまんの報告士。この話の監修でもあります。

・LUIは、彼の協力を得てやきまんの記録を残していくことになる。


序章

―こんちゃー!カップ麺大好きなおっさんだよー!

今日は、スプラ絵師界隈ってところで起こった、ホントにあった怖ーい話をするよー!―


―…どう?ちゃんと出来てた?ねぇねぇ!―

「うん。オープニングはこんな感じでいいかな。」

―わーい!今日のおっさん絶好調♪―

自分の事をおっさんと呼ぶ彼は、クルクル回って嬉しさを体現している。

…っと失礼。俺は今、『おっさんチャンネル』の新作動画を作っているところなんだ。

俺の名前は『LUI』。どこにでもいる一般人。

―おっさんは『ルイ』って言うんだよー!よろしくねー!―

「はいはい。もやしラーメンあげるから暫く待ってなさい。」

―はーい!―

ルイは、嬉しそうに台所へ向かった。

ちなみにこのおっさんは、Splatoonってゲームのイカボーイがベースの、所謂マイイカってやつだ。カップ麺が好きだから、オススメのカップ麺があったら教えてやってくれ。

あ、動画の保存をしておかねば。


…自己紹介はここまでにして、このSplatoonってゲーム、知ってるよな?読み方はスプラトゥーンで、通称スプラって言われているとか。

任天堂が出した、インクを使って戦うTPSだかFPSだかに該当するアクションシューティングゲームだ。インクリングなどのキャラがイカしてるとかで、あっという間に任天堂の主力ゲームになったやつ。


そのゲーム内で必ず立ち寄るのが広場ってところで、その中にポストがあるのを知っているだろうか。

そのポストに何かを書いて、TwitterやFacebookを通して投稿すると、他のプレイヤーの広場に自分の投稿が表示されるシステムになっている。ちなみにオフラインで投稿すると、自分の広場に表示されるらしい。

そのポストでイラストを描いて投稿している人達のことを『広場絵師』と呼ぶんだとか。

俺もスプラを起動するたびに何かしらのネタを描いて投稿しているけど、とあるリプライが来るまでは、自分の投稿が他の人の広場に出ているなんて考えてもいなかった。いつも絵が上手いお馴染みの人達や、Twitterのフォロワーさんが多そうな人達の投稿で埋まっているから、俺の絵がそこに入る余地なんて無いわな。ってね。


でも、2020年の5月辺りにその考えが変わった。俺のTwitterアカウントに、自分の広場に貴方の投稿が載っているよと言うリプライ…所謂『発見報告』が来たのだ。

先述の通り、この広場絵はTwitterを通して投稿するため、Twitterにもその絵が投稿される。それを利用して投稿主を特定して、広場で貴方の投稿を見かけたよ。と証拠画像と共にリプライを送る。これが発見報告の仕組みだ。

初めてその発見報告を貰うまで、こんな交流の仕方があるなんて思いもしなかった。

―そもそもLUIさん、交流なんて滅多にしないしね。―

「苦手な事を無理してせんでもええやろがい。後、ラーメン食いながら歩き回るなと何度言えば…。」


…その発見報告が、大きな事件のきっかけになろうとは、誰も想像してなかっただろう。


初めての発見報告の相手が、『やきまん』と言う、後の事件の中心人物だった。

イカガールがベースのマイイカと、そのマイイカと同じ格好のマイタコがいる。

彼もまた、広場で絵を描いていた。ほとんどがイカの姿だったけど、なかなか可愛くて好きだった。

あのイカで貫いて、いい子ちゃんでいてくれたら、今頃は文字通りの人気者になってただろうに。もったいないなぁ。


俺とやきまんの話1

それから、俺とやきまんの交流が始まった。Twitterを相互フォローし、互いに発見報告しあうようになったのだ。

交流はやっぱり苦手だから、多少淡泊でも気にしなかった。この時点でやきまんのフォロワーさんが600人を超えていたから、忙しいだろうなぁって感じでそんなに気にも留めてなかったし。

…つまり、うん。気付かないところであんな事が起こっていたなんて、マジで知らなかったのです…。鈍感にも程があるぞ俺。


やきまんのマイイカを描いた事もあって、ガン無視される人もいる中でリプライがあった分、俺は恵まれていたんだろうなぁ。

―わざと呼び出ししなかった絵にも反応が来たもんね。―

「そうだね。フォロワーさんが多いのによく気付いたなぁって感心すらしてたわ。」

―でもおっさんは描いてもらった事が無いんだよね…。―

「イカしか描かないやつが、おっさんを描けるだなんて思うかよ。」

―それもそっかぁ…。―

あれ?ルイへこんでる?


俺とやきまんの話2

そして7月2日。ちょっとしたトラブルが起こる。

あつ森ことあつまれ どうぶつの森で、やきまんからアイテムの交換の話が出た。ウェディング家具と、フルーツ10個&99999ベル(このゲームのお金)の交換。

やきまんもリアルタイム勢なのかなと思い、俺は話に乗った。

俺の指定のフルーツはサクランボ、モモ、ナシを各10個。

―この時のおっさんの島、リンゴとオレンジとヤシの実しか無くて、果樹園には程遠かったもんね。―

「そういう事。余分に確保していた分ほぼ全部を指定された時は流石にちょっと引いたけど。」

―使うかどうか分かんなかったから、まぁいっかーってね☆―


そして指定の時間になり、やきまんの島に行って帰った時に、肝心のフルーツ達を貰うのを忘れていた事に気付いた。

すぐにリプライで知らせたし、翌日にもリプライとゲーム内の手紙で請求をしたけど…。


来 な か っ た よ ね ー ! ! !


―おっさんの島の果樹園の完成が大幅に遅れたの、やきまんさんが原因だもんね。―

それから何回か請求したけど来なかったから、あえて放置してみた。諦めたともいう。

…スクショ撮っておけばよかったよね、こんちくしょう。あつ森内で送信履歴を確認する術なんて無さそうだし。


事態が動いたのは5か月後のあの炎上の日。それに便乗する形で、DMにて再度請求してみた

何故かその記録が残ってなかったけど。あの時もDMしたような気がするけど残ってなかったし。…あれ?だとするとゲーム内の手紙だったか?

ちなみにベルは諦めた。

―これ以上ベルを稼いでも…って状態だったしね。―

数日待つけど(フルーツは落としてから3日経たないと新たな実が付かないため)、無視したらこの件を暴露する。の文言も添えて。脅迫めいてるけど、契約不履行のやきまんが悪いから気にしない。

そしたら2日に分けてフルーツが送られてきた。もっと早く送れっつーのだけど、届いたから良しとしよう。うん。

―…あれっ?普通に暴露しちゃってるけどいいの?―

「今は相互ブロック状態だから時効っしょ。遅れた事に対する謝罪の言葉も無かったし。」


俺とやきまんの話3

炎上時にやきまんの酷い話をあれこれ聞いた俺は、どうしてもやきまんの事を纏めたくなって、ある人…俺のマイイカの1人を使って『ミナト』と呼んでおこう…に相談をした。

「(Twitterの)モーメントは、界隈外からの攻撃リスクが高く、無関係の人を巻き込むかもしれないから、近くに来て初めて気付く程度にした方がいいかも。」

ミナトさんはそう答えた。やっぱりそこがネックだよなぁ…。

それでも書きたい欲が抑えられなくて、noteというブログ系のサイトにやきまんの記事を書いた。俺の知名度的に、そこに書いても問題ないと見て。一応名前は伏せてるし。

―でもこっちには思いっ切り出してるよね。―

「細かい事は気にするな。」


それと同時に、やきまんを監視する人に出会った。名前は…俺のマイイカの1人を使って『アシュラ』と呼んでおこう。

アシュラさんの情報を頼りに、やきまんの記事を書きあげた。…アホみたいに長い内容になった。

―更新に更新を重ねたから、読み切るのに時間が掛かっちゃうね。―

「愉快犯に目を付けられて玩具にされてたらしいから、その分増えたって感じ。」

我ながら面倒なことに首を突っ込んじまったよね!!アホ丸出しかよ!!…と叫んでみる。


その時に、やきまんは当時高校2年生である事を知る。Twitterのプロフィールに書いてた時期があったし。ちなみに男。つまり、ネカm( 。

高2なのに、授業中は寝るわ、テストは赤点だわの酷い有様。しかもそれを堂々とTwitterで語る始末。学生あるあるなのかもしれないが、あまりにもお粗末すぎる。

なので、ちょっとした実験も兼ねて、おはリプにニュースサイトの記事を添えて、やきまんが勉強する気になりそうなニュースジャンルを探ってみることにした。

―この実験、やきまんさんの記事にもちゃんと記録しているよ!―

これに嫌気が差したのか、向こうからブロックしてくれたので、こっちも心置きなくブロックする事が出来ました。実験は、成功です。

なんでブロックさせたかって?やきまんと繋がってるってだけで仲良しと勘違いされて、複数人からブロ解された。と言う悲しい話を聞いたから。相互ブロックなら、どう考えても仲良しには見えないでしょ?

―ホントはこっちからブロックする事が原因で余計な愚痴を吐かれたくないから。でしょ?―

「バレたか。」

やきまんのTwitterのチラ見自体は、彼にバレてない別アカウントを使って継続していますけどね。フォローまではしてないから、鍵を掛けられると詰みだけど。詰んでるけど。

―鍵掛けられてるー!―


ふと、いつだったか、発見報告でワーワー言ってた事があったな。最初に発見報告したのは自分(やきまん)じゃないんでしょ!?みたいな。

その時、俺は「最初に発見報告したのはやきまんじゃなくても、発見報告をくれた数はやきまんが1番多いんだから、それでいいじゃん。」的な事を返したら、なんか納得してくれた事を思い出した。…やきまんが1番ってキーワードが嬉しかったのかしら?


…と、俺とやきまんの話はここまでにしておこう。被害としては極小レベルだし、寧ろ解決したも同然だし。

それよりも、やきまんが起こした事件のあれこれを、時系列みたいな形で洗い直すのが先だ。

―あの記事、情報を得た順に書いていったようなものだから、時系列が見事にバラバラだよね。―

「あれはとりあえず、記録として書き残すのが目的だからね…。」

―よーし、おっさん頑張るぞー!―

…おっさんがやる気で何より。

いかんせんバラバラだから、再度見つけて内容を決めるのがめんどくさ( 。


炎上騒ぎが起きる前 6月

2020年2月頃から既に、やきまんは相手にブロックされるような事を繰り返していたらしい。この辺りはアシュラさんからの深掘り情報を待つとして…。



俺は、アシュラさんから貰った資料の1つに手を伸ばす。

『ある人から悪口を言われたから、その人をブロックした』と言う報告ツイートが書かれていた。

その資料に送付されているメモには『病みツイートと言うやつが増えだしたのは、イカっちと言う人が原因らしい。』と殴り書きが。

下手くそ、周りから障害者みたいな扱いされてる、園児みたいな絵…。

―ちょっと同情しちゃうね…。愚痴りたくもなるよ。―

「俺がやきまんと同じ歳の頃にそれを言われたら、最悪武器を持って殴り込みをしたかもしれん。」

―わぁー。言われなくてよかったね。―

「それな。」


さて、話を戻して。

やきまんはそのリプライを晒して、ブロックした事も言っていた。

「わざわざ晒さんでも…とは思うけど。」

―フォロワーさんからヨシヨシなでなで。ってされたかったのかなぁ?―

「かまってちゃんなところもあるから、そうかもしれんな。」

何こいつムカつくー!!晒してやるーっ!!って勢いで晒した可能性も無くはないけど言わないでおこう。


…で、そんな出来事が起こったのは2020年6月29日。…ん?

―あつ森トラブルのちょっと前だったんだねー。―

「わぁおだわぁ。」

しかもこの出来事の最たる原因、やきまんがイカっちのイラストを紹介せずに放置したのが始まりだった。なんて話もあるとか。

―恨みを買っちゃったって事かな?―

「折角描いた絵を紹介されないの、喧嘩を売ってるって思う人もいるよな。うん。」

だからと言って暴言を吐くのはちょっと違う気もするけど、怒りをぶつけるって割とこんなもんだし、仕方ないっちゃ仕方ない感じ?


そんな事もあって、アシュラさん的には今やイカっちもやきまんも同類の扱いのようだ。


炎上騒ぎが起きる前 9月

俺は次の資料に手を伸ばす。

2020年9月3日。アシュラさん曰く、名指しで人のせいにする癖が出てきたのはこの時かららしい。

―その前からリアルでいっぱい言ってそうだよねー。―

「今じゃ本アカでも裏アカでもバリバリ言ってるらしいぞ。」

名指しで思い出した。その名指し癖が原因で、滅多に怒らないミナトさんからアカウント晒しと言う反撃を食らった事を。

―そのツイート、もう見れないんだっけ?―

「テンパりすぎてスクショを残すの忘れてたわ…。」 

内容は確か、やきまんをブロックした人達の名前を挙げて、その人達をブロックして欲しい…だったかな?

―その資料は無かったの?―

「あ、違った。やきまんがアシュラさんのアカウント晒しをした時に、アシュラさんが偶然RTしていたミナトさんのツイートを隠す事なくそのまま流したのが原因だったやつだこれ。」

―ミナトさん、巻き添え食らっちゃったのかぁ。―

しかもその事件、炎上後の話だし。時系列の意味ねぇやんけ。

ちなみに、ブロックした人達の名前晒しは裏アカでやってた。

「〇〇さんにブロックされたー。って言う度に、こういうの良くないよ。ってリプが来るのに繰り返すやきまんってホント、アホの極みだわ。」

―声に出ちゃってるよー?―


「あ、そうだ。」

先程のとは別の資料を引っ張り出す。

―これは?―

「2020年9月と言ったら、これを忘れたらいけないな。」

モンストことモンスターストライクと言うゲームで、ヒロアカこと僕のヒーローアカデミアとのコラボイベントをやってた頃に起きた事件。

「このヒロアカにやきまんの推しがいるらしくってな。その推しを引いた人に対して、使わないのならやきまんにあげなよ。って第三者に成りすまして言ったらしい。質問箱を通してだが。」

―下手したら脅迫じゃない?―

「相手は当然拒否したし、Twitterにもこの事を公開したからか、これ以上は何も起きなかったらしい。」

―これ以上の被害が無くてよかったね。―

「詳しい事は分からないけど、このやきまんの成りすまし行為は他にもいくつかあるらしい。表沙汰になってないだけで、他の人や他のゲームでも同じ事をやっている可能性もあるし…。」

―うわぁ…。―

質問箱の件は本当だけど、後はウワサだとか推測に過ぎないから、アシュラさんからの詳細を待つばかり。


「他にもあってだな。」

―まだあるの!?―

次の資料には、9月12日に投稿されたマイイカ描いてー。な一文が。

―とにかく私のマイイカを描いてくれーっ!!てことに必死なのはわかったけど…。―

「下手でもいいです。ってところが引っ掛かるんだよな。当時はあまり気にはならなかったけど、今は上から目線過ぎると非難の対象と化してるな。」

―よく見たら、下手でもいいから描いてって投稿がいくつもあるんだね。―

「それなのに、

・絵師さんの絵を下手くそ扱い。

・絵師さんは描いて当たり前発言。

・無造作に資料を送りつける。

・描き直し要求を繰り返す。

・絵下手くそなのにいいね貰えるのわけわかんない。とか、スプラ絵師は仕事が出来ない。と言った暴言を吐く。

・眼中に無い絵師さんは無視をする。

・アイコン絵を描いてもらったのに使わない。

それから…。」

―あわわわ…。LUIさーん?―

「と、まぁ、絵師さんをかなり見下した態度が明らかになった今は、数えきれないくらい多くの人達からブロックされる羽目になるわけで。」

アシュラさんが把握しているだけで、やきまんをブロックしている人は少なくとも200人以上はいるらしい。やきまん自身はただの一般人なのに。


炎上騒ぎが起きる前 11月

11月28日の資料にて。やきまんはサイコパスだと思われても仕方のないリプライを送っている事が判明した。

―誰になんて送ったの?―

「それはだな…。」

闘病生活に明け暮れていた人…名前は『ログ』にしよう…が前日の27日に『全ての治療を終えた事、体調面の関係でこれが最後になるかも』と言うツイートをした。

―そっかぁ。終わりなき長旅に出る事になるかもしれないくらいの状態だったんだね。―

「それでも再び一緒に遊べる事を信じて、そのツイートにはまた遊ぼうね。おしゃべりしようね。ってリプライで溢れていたんだ。」

―あったかい世界だねー。―

「あろうことかやきまんは、それに対してさようならって言ったんだ。」

―お別れのつもりで言ったのは分かるけど、流石にストレートすぎるような…。―

「またね。ならまだしも…。」

尚、炎上騒ぎの時にこれが発覚し、更に炎上した模様。

―まさに時限爆弾だー。―

「ちなみにログさんはその後、旅立ってしまったわけだが…。」

―ううっ…。そうなんだぁ…。―

やきまんは特に何とも思っていなさそうだ。ログさんが不憫だと思わざるを得ない話でした。


「あ。この件繋がりでもう1つ。」

―まだあるの!?―

「いつだったかは不明だが、お世話になった先生のご不幸に対する言葉を、あろう事か広場絵に投稿したって話が出ているな。」

―…えっ?ええっ?何故にそこ?―

あらら、混乱しちゃった。

「まぁ、そんな反応になるわな。その先生が有名人だったら分かるけど、ただの一般人だしなぁ…。」

―うーん…。やきまんさんの考えている事が分かんないよ…。―

「この手の話をするとしても、わざわざ広場絵に書くやつはいないだろ。その先生がスプラ仲間だったとか、広場絵でしか言う手段がなかったとかならともかく。

その後のやきまんの反応からして、いいね稼ぎとしてワザと広場絵に書いたってのがアシュラさんの見解だ。」

―ひ…酷すぎる…!やきまんさんの鬼!悪魔!!―

「その後の炎上騒ぎ、それに対する先生からのお叱り言葉だったりしてな。」

―そうだといいんだけど…。―


炎上騒ぎが起きた日

遂にその日はやってきた。

やきまんの悪事やヤバい一面を暴露したり、やきまんにされた事を報告したり、やきまんが原因で絵描き活動引退に追い込まれたと言う話などが次から次へと出てきて大騒ぎ。

「あの時は一体何事かと思ったわ。」

―この時のやきまんさんは何をしていたの?―

「えっと……。」

資料を少し漁ってみたら、『当時のやきまんは、何故か関係者をブロックした後、謝罪ツイートをして、活動休止等をすること無く普通に活動再開した』という一文が出てきた。

…とても炎上した人が取るような行動とは思えない。下手したらこの時点で愉快犯に目を付けられて荒らされてたかもしれないのに、来なかったのがある意味奇跡である。

炎上騒動でよく見る個人情報晒しが無かったような気がするから、やきまんにとってあまりダメージにはならなかったって事だろうか…。

―おっさんが知ってる人でもこんな事になっちゃったら活動休止するのに、変な人だね。―

「自分の事で騒ぎになってるなー。ウザい人たちをブロックしてー、あ。とりあえず謝っとこー。騒がせてごめんなさーい☆はい、おしまーい。…みたいな?」

当時の気持ちをやきまんに直接聞いてみたいものだね。問題は、どうやったらその話に乗ってくれるかだけど。


そして俺は、この時の事を残そうと以下略。

―強引に締めちゃった。―

「さっき話したのと丸被りするからねぇ。」


ついでに、先程のミナトさん巻き添えの件もこの辺り。

  1. ミナトさんが描いたやきまん注意喚起マンガをアシュラさんがRT

  2. それをやきまんがアシュラさんのアカウント晒し用にスクショ

  3. ミナトさんの名前やアイコンだけでも隠す事を一切せずにそのまま晒した

って事。

名前を見て分かる通り、アシュラさんとミナトさんは別人なんだけどなぁ。


炎上騒ぎの後

炎上騒ぎの後に起きた事と書かれたファイルを開いてみる。

―あれだけ騒がれていたのに、まだあるの?―

「あるんだなぁ、これが。」

セ……やら何やら書いてある一文を指さしてみる。

―え…これって…。―

「女性ユーザーさんに対するストーキングや性質の悪いセクハラ発言ってとこだな。」

―うーん…。年齢を考えたら言いたくなるのも分かるけど…。―

「普通にキモいからやめとけ。しかもやきまんは粘着までするから余計にキモいって感想しか出てこない。」

―やられた人、警察に相談した方がいいんじゃ…。―

「言っただけとは言え、下手したら淫行やストーカー、児童ポルノに繋がりかねない案件だしな、これ。」


「他にも…。」

アシュラさんから記事掲載用に頂いた資料を開いてみた。6月13日、とあるユーザーさんの会話にて発覚した疑惑だ。

―トレパク疑惑?―

「トレスした絵を自作と偽って公開することだな。やきまんは模写だと否定しているが、絵柄を考えるとトレスなのはほぼ確定だそうだ。」

―うーん…。ウソはついたらダメだよね。―

「トレス自体は絵を理解するって意味ではアリなんだけどな。」

―トレスしたって言えばよかったのかな?―

「少なくとも印象は変わったはずだ。

まぁ、トレスだろうが模写だろうが、それを隠してネット上に上げた時点でどっちみちやきまんの負け確定だけどな。著作権法違反に引っ掛かる可能性があるから。」

―やきまんさんってアンチの人が多いから、任天堂さんに告げ口されて大変な事になっちゃいそうだねー。―

「下手したら俺ら一般的なスプラ絵描きも全員巻き添えフラグだぞ…。」


―あっ。―

資料の山を漁っていたルイが、とある資料の1つを落とした模様。

―……『やきまん大惨事』…?―

「あー、これかぁ。把握しているだけで7月25日辺りから2ヶ月近くは起こってた出来事だな。」

ルイから資料をかっぱらって広げてみた。

―へー。質問箱を使ったテロ行為なんだね。―

「ああ。愉快犯と思われる人が、スプラ勢や少しでもスプラの話をした人に無差別にやきまんの話を送り付けていたな。

実際の質問内容は やきまん スプラ で画像検索したら出て来るから、各自の自己責任で調べてほしい。」

―内容のほとんどは、アシュラさんが注意喚起している文言の丸写しって感じだね。…それと画像検索ってどんな繋がりなの?―

「この質問箱、質問内容は画像として表示されるから、回答するとそれだけ画像が量産される仕組みなんだわ。」

―そうなんだー。―

「そして、この書き方も質問箱の特性を見事に利用しているな。」

―冒頭に@○○って書いてあるのってまさか…!?―

「そう。質問に答えると、質問箱の自動ツイート機能によって答えた質問の一部がツイートされるし、最近答えた質問を定期的かつ自動的にツイートする機能もあるから、そこでも答えた質問の一部が表示される。

そこに@○○って書いてあったら、その○○主に通知が行く事になる。」

―回答された数だけ、やきまんさんに通知が行くって事なんだね。これってつまり…。―

「所謂『通知荒らし』だな。頻繁に答えない人もいるから、長い事晒される事にもなるな。」

―まさにテロだね…。―

「こんな事があったからか、この頃のやきまんは対抗策として頻繁に○○部分を変えていたな。」

―その度に○○部分が追加されているんだね。―

「アシュラさんが新情報を発信したら、その文言も追加されているから厄介だな。」

―…ところでこれ、誰が得をするの?―

「愉快犯だけだろ。

アシュラさんがわざわざ質問箱テロするメリットなんて無いし、寧ろ冤罪を被せられた被害者だぞ。」

―何かあったらリプライやDMを使う人だから、アシュラさんを犯人にするのはお門違いってやつだね。―

「ちなみに俺もやってない。質問箱は数年前に辞めてたし、こういう事をするのがめんどくさい。」

―そんな事をする暇があったら記事の更新をするもんね。―

「そういう事。」


やきまんって結局何者?

そろそろやきまん本人について触れておいた方がいいか。そう思い、やきまん本人に関する資料を引っ張り出してみた。

―ねぇLUIさん。やきまんさんって、おっさんより若いんだよね?―

「2022年時点で18歳の高校3年生。クラスは5組で誕生日は11月25日。あ、今は社会人になってるはず。」

―そこの情報が無いんだね。―

「ちなみにおっさんは4月19日生まれの20歳のシャケバイター兼イカチューバー。」

―なんかいろいろ言われたー!?―

ガーンって顔をされたが、気にしないで続けよう。

「住まいは東北地方。学校はスクールバスが出ている私立。母と父の3人家族でアパート住まい。分かっているのはこれだけかな。」

他にも、学校では居眠り&赤点常習犯&常にイジメのターゲット。日本語がおかしすぎて一部からは やきまん語 なんて揶揄されていたり。

―居眠り&赤点常習者とか、おっさんよりも酷いね。―

「おっさん、寝る事はあっても赤点は取ったことないもんな。」

ルイは、てへぺろ顔でピースした。別に褒めてはいないんだが…。


このイジメに至っては、小学時代からずっと続いているらしい。

―その頃のいじめっ子とずっと同じ学校だったら、なんか可哀想だなってなるけど…。―

「だからと言って、ネット上で絵師さん達を酷い目に合わせていい理由にはならないけどな。」

―だよねー。―

これはあくまで俺の推測だけど、小学時代からのいじめっ子が高校にもいるって事が無い限り、高校に入ればイジメに遭うことはそうそう無いはず。

もしもTwitterでのあの言動や態度を学校でもやっているのであれば、周りの人達はかなりしんどいだろう。Twitterと違ってブロックで遠ざける事が出来ないからね。

つまり、イジメという名の排除行為をされてるだけって事。

ただ、複数人との通話中は無言でいる事が多いらしいから、陰キャで根暗でイジメやすいってだけの可能性もある。


―ねぇLUIさん。何となく思ったんだけど、やきまんさんの特技って特大ブーメランなの?―

おっさん、飽きたのか?ページを捲って話を変えてきた。

「ふむ…。ブーメランと言うか矛盾と言うか…。」

例えば、

・反応無かったら切る。→切らない。それどころか逆に切られてる。

・反応して。リプして。ファボして。→どうでもいい人を中心に反応もリプもファボもしない。

・〇〇生意気。→人の事を言える態度じゃない。

・無視しないで。→用済みの人達ガン無視。

・自〇宣言的な発言。→自〇しない。…したらしたで困るけど。つまり、かまって欲しくて言ってるだけ。

・企画などを利用してアイコン絵を描いてもらう。→この手のやつは貰ったら暫くはアイコンとして使う必要があるのに使わない。契約違反ってやつ。

あと何がある?

…そりゃあ俺だってブーメランの1つや2つぶちかますけど、やきまんはその頻度が半端じゃない。俺が1ならやきまんは5、みたいな間隔。

「最早芸の領域じゃね?」

―じゃあ、その様子を撮影して動画のネタにしちゃおう!―

「これでバズったら儲けもんだな。」

…いやいや作るわけねーだろ。そんな動画。下手したら病むわ。


他にも、俺含めて数百人以上からブロックされているのに、自分は悪くない。と突っ撥ねる始末。

―ある意味オオモノだね。倒したら金イクラ出るかな?―

「あれ?もうバイトの時間かな?」

―わー!冗談!冗談だからーっ!―


「他にも、自己愛性パーソナリティ障害の可能性を疑われているな。」

―何それ?―

「人の話を聞かないとか、少しでも気に入らないと怒るとか、いろいろ。」

―ざっくりだねー。―

「まぁ、早い話が精神科の専門家以外は関わったらいけない人って事だな。」

―一般人が関わったら疲弊するって事だね。―

「とりあえず精神科医なりカウンセリングなりに行ってもらって、適切な処置をしてもらいたいものだ。」



…ふと思い出した事がある。

―急にどうしたのー?―

「スプラの前にいたジャンルで、マイイカのようなキャラを作って遊んでた時があってさ。」

―その頃からそんな遊びが好きだったんだね。―

「あの頃のやきまんじゃないけど、その頃の俺はうちの子描いてほしいなーって欲が強かったんだよね。」

―誰もが通る道だったんだね。―

「だから、頑張ってよその子の特徴を理解して、絵柄まで引っ張られつつもその子だと分かる事を意識しながら、ちまちまよその子を描いてきたんだよね。」

―頑張ったねー。―

「そうしてるうちに、いつしかうちの子を描いて貰えるようになって、すっごく嬉しかったんだよね。」

―自分から動くって大事だね。―

「やきまんもさ、得意のイカちゃんによその子の特徴を乗っけたイカの姿バージョンって感じで描いてさえいたら、ここまで炎上しなかったかもしれないなーって。」

―上から目線って時点でアウトでしょ。―

「デスヨネー。」


動画撮影終了

―…って事で、今回のお話はこれでおっしまーい!次も見てくれたら嬉しいなー。

カップ麺は正義!おっさんチャンネルでしたー!まったねー!!


……あれっ?今回のおっさん、カップ麺を食べてなくない…!?―


「はい。お疲れ様。今回はちょっと長くなっちゃったから、大盛り野菜麺を用意しておいたぞ。」

―やったー!!―

ルイはダッシュで台所へと消えていく。

「最後の独り言もちゃっかり入れておくからなー。…って聞いちゃいないか。」

俺は録画した動画がきちんと保存されている事を確認して、ルイが撮影中に使ったものを片付ける。

今回はアシュラさんからの資料を元に、動画用の小道具として巻物型の資料を作成。所々に刺してるカップ麺ピンを目印に少しずつ巻きながら話をすると言うスタイルにした。もちろんカンペ付きで。

後は編集してアップロードをするだけだ。

「今回は内容が内容だから低評価が凄そうだけど、スプラ3でも同じ事を起こされるよりはマシって事で。

編集頑張ろー。その前に俺も飯食うぞー。」

ちょうどいいタイミングでタイマーの音が鳴った。撮影部屋の電気を消して、その場を後にした。


後書き

2人のルイ形式で書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

やきまんのTwitterアカウントは通知荒らしをきっかけに完全に鍵アカになりましたが、完全に活動停止したわけではありません。スプラ3発売に乗っかって鍵を外してまた同じ事を繰り返す可能性があります。喉元過ぎれば熱さを忘れるって言いますしね。

また、第2第3のやきまんが出没する可能性だって当然あります。

スプラトゥーン関係のイラストを描いている皆様、この界隈にはこういう人がいるんだよって事を頭の片隅に置いてください。…そもそもこのスプラ界隈にはヤバい奴が多すぎるような気がしなくもないけど。

話は以上になります。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。良いスプラライフを!

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