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TREK MADONE②実走300km後

【はじめに(言い訳😆)】

実は2023年9月のSDA王滝が終わってから、すっかりMTBにハマってしまい、週末はMTBパークに通うようになった。その頃からロードバイクは乗り込み不足。
そして昨年の11月中旬にMTBパークで落車し鎖骨を骨折した。それから約5ヶ月間、ほとんど運動をしなかったので、体重は8kg増、FTPも30wほど下がった感じだ。
なので、ヘタレなフィジカルでの感想となるので、1年後には違うインプレになるかもしれません。ご理解いただきたいと思います😆

【とりあえずローラー】

私が愛用するローラーは、グロータック社のスマート化した 4本ローラーである。
とりあえず、4ヶ月以上ぶりの自転車なので、FTPを30w下げて、L2とL3のレベルでポジションを探る。
BianchiオルトレXR4もステム一体型のハンドルだったが、この時は完成車でなくフレームセットを買ったので、一体型ハンドルも自分のポジションにあったステム長のハンドルを購入できた(当時のフィッティングは、ワイズロードのバイオレーサー)。
なので、最初はBianchiより窮屈に感じた。今はステム(ハンドル)の高さが20mm余裕があるので、もう少しハンドルを下げたいと感じている。


【実走の前に】


納品した日、ショップ駐車場で漕ぎ出してみた感想は「何がなんだか分からん」だった。
既存のハイエンド(BianchiオルトレXR4)は、これまで5年の年月をかけて、少しずつホイール等のパーツを変えて仕上げてきたので、パーツを変更する都度、微妙な変化を感じ取ることがてきた。
しかし、新規のロードバイクでは、すべてが違うパーツだ。
そのため、簡単に比較インプレッションすることが非常に難しい。
戸惑った点は次のとおり

1 初めてのディスクブレーキのロードバイク

ハイエンドのロードバイクは2台目だけど、「クイックリリース」と「スルーアスクル」とでは、フレームの剛性感が違うことは以前から認知していた。ディスクブレーキフレームとしてのフレームの硬さや剛性感が分からず💦

2 タイヤが28Cであること。


これまで、決戦仕様のタイヤはチューブラーで23C、普段使いはポーラワン50の25Cクリンチャー、それ以外のホイールでは25Cのチューブレスだった。
過去にさ、28Cタイヤのロードバイクを市場したことがある。Bianchi INFINITO CV DISCだ。このバイクは、エンデュランス系のロードバイクだったが、試走した感想は「ママチャリか?」だった。漕ぎ出しが、もっさりしてて、それでいてフレームが柔らかかった。

この時から28Cのタイヤには、「もっさり感」のイメージが強く残っていた。

3 ハンドルとブラケット


前ブログの「TREK MADONE①〜納車まで」
でも述べているが、まず、現行シマノのブラケットは、「グー✊」で握れるので、エアロポジションが凄く取りやすい。

この写真では分かりずらいね💦

さらにハンドルについては、幅がドロップ部でC-C40cm、ブラケット部で37cmとなっている。私のバイクのブラケットは、ショップ社長の好みか?10度ほど内側に曲げてある。おそらくUCIルール、ギリの設定だ。
これにより、これまでオルトレXR4のハンドルでの「エアロポジション」より、「(今はUCIで禁止とされている)TTポジション」に近いポジションとなる。これが地味に凄い👍

4 ISO FLOW


第6世代で採用されていたIso Speedが廃止となり、新たに採用されたシステムで、これによりシートポスト?がなくなった。
メーカーによると、快適性とエアロ効果が期待できるとされている。

シートチューブが途中で切れている😆

5 フレームとホイール等の重さ


ペダルを含めた時の重さは、オルトレXR4が7.72kg、マドンが8.21kgで、マドンの方が約500g重い。
タイヤを含めたホイールの重量だけで、300gほどマドンの方が重い。
ホイールに限っては、一昔前前なら鉄下駄とゾンダくらいの重量差だ。
なお、その他コンポーネント等の違いは、ペダルはオルトレがアルテ、マドンがデュラ、クランクはオルトレがデュラ、マドンがアルテ
おそらく、フレーム、フォーク、ハンドル、シートだけでは、オルトレとマドンの重量差は殆どないとおもう。
なお、完成車に付いてきたホイールは、ボントレガーのAeolus Pro 51 TLRで、セット重量は1,590g、リムハイト51、リム外幅30C、内幅23Cとなる。

BianchiオルトレXR4の重さ
マドンの重さ


6 フォーク

フォークはオルトレXR4もエアロ形状だが、マドンの場合は、まるでTTバイクのようにゴツく薄い。

フォークがゴツイ
7年前のエアロフォーク⁉️💦

【実走】

マドンが納車される1週間前に、弱った脚とデブの体重で、オルトレXR4で40kmほど走行した。相変わらず、FU-JIN RACINGのハブはよく回る。
これを乗った後で、「中堅クラスのホイールを履いたマドンに感動はあるのだろうか?」と疑問が生じていた。
納車から300kmほど走ったので、初期の感想をまとめてみる。

7 斜め向い風

FU-JIN RACINGのホイールに慣れてたので、「だるいホイール(タイヤ)かな?」と思っていたが、良い意味で期待を裏切り、巡航が楽だ。

aホイールのセーリング効果か?
bハンドルの形状か?
cフォークの形状か?

現時点では、その理由がよく分からん。

あと、風速5メートル前後の横風なら、前輪の安定性は抜群である。ホイールに風が当たるというより、風が抜けるという感覚に近い。

ただし、正面の向い風になると、少し重く、それなりにペダルを踏む必要になる。坂道も同様だ。これはホイールのリム(&タイヤ)が軽い方が有利だ。

8 ホイール

このホイール、リムの外幅が30Cもある。見た目は凄くゴツく、ホイールが重い分、追い風が非常に楽だ。ハブもスチールベアリングなのに、よく回る。DT Swiss社製のハブが予想以上によく回る。あと、ラチェット音が凄く静かだ。
また、重量が1,590gもあるが、向い風ではポーラWTO60より楽だ。WTO60の重さは1,490gで100g軽い。
当時のWTOのリム内幅は19Cだった。その頃はリムがワイド化されたと騒いでいたが、Aeolus Pro 51 TLRは23Cである。だった数年で、恐ろしいくらいワイド化が進んでいる。
7,8年前の15Cのナローリムは、一体なんだったんだろうと思う💦

なお、WTO60の最終インプレッションはコチラ⬇️興味のある方は見てください。

あと、タイヤについても28Cのため、転がりが良い。加速については、ややもっさりしているので、インターバルの少ないエンデューロレースに向いている感じがする。
これでハイエンドのホイールとなるBontrager Aeolus RSL 51は、どんなホイールになるんだろう?
IT技術者さんのHPでは、ROVAL CLX50とBontrager Aeolus RSL 51では、その性能に大差はないが、RSL51の方が明らかに安定しているとのこと。
凄く興味が湧いてくる(買えないけど😅)

9 ハンドル

このハンドルが凄い。
幅がドロップ部でC-C40cm、ブラケット部で37cmと、ポジションが下ハンとブラケットとでは、3cmも狭い。しかもブラケットは10度ほど内側に絞れているので、実際のブラケットポジションは下ハンでのポジションより、6cmほど狭くなる感じだ。そのためブラケットポジションで脇を閉めると、下ハンでのポジションよりエアロ効果が高い感じがする。(体幹が弱っているので、2,3分しかエアロポジションを維持できないが💦)

注意すべきところは、エアロポジションを取った時、ハンドル幅のポジションが狭くなるので、舵取りがクイックになること。あと、ハンドルの曲がり角がやたら細いので、落車したら簡単に折れそうだ。

⭕️箇所が非常に細く、落車したら折れそう😆


10 ISO FLOW、フォークのエアロ効果


各メーカーでのココテのエアロフレームの開発競争も近年は、落ち着いてきている中、トレックはシートチューブに穴を開けたISO FLOWを発表した。
「落車したらシートが折れてしまうのでは?」という構造であるが、実際に触れてみると、シートチューブ?は堅牢で、簡単に折れそうにない。むしろ、トップチューブのカーボンの方がペラペラで、握り潰せそうな薄さである。

ISO FLOWのエアロ効果については、正直、よく分からない。素人検証のYouTubeでは、ISO FLOWの穴を紙で塞いでダウンヒルした時のタイムを比較をしていたが、穴を塞いでも塞がなくてもタイムに大差はなかった。

フォークについてもUCIの新規格によりだいぶ平らに薄く仕上げられている。素人目からもエアロ効果が期待できそうだが、比較する材料がない💦

直感的には、フォーク、ハンドル、前輪ホイールの3点のバランスが良く、空力を向上させている感じがする。


11 フレームの剛性

初のディスクブレーキのフレームのため、剛性感がよく分からず。しかし、ボトムブラケット周辺の厚み、ゴツいシートステーとチェーンステー。特にシートステーは、ドムのスカートをを連想させるほどゴツイ

青丸部分に大腿部が擦れる。なんとなく心地よい
ドムのスカート。似てないけど連想させられる。


こんなゴツイのに固くない。
これは凄く不思議。
ネットやYouTubeでは、「ISO FLOWが振動をいなしてくれる。」コメントが多いが、どうもその効果とは思えない。
ちなみにショップから勧められたタイヤの空気圧はフロント4〜4.2bar、リア4.2〜4.5barだ、
25Cのタイヤだと、リム打ちパンクするレベルである。
何がなんだか分からんが、フレームはこんなにゴツイのにカチカチではなく、程よい剛性感である。これについては、もう少し乗り込まないと分からないかも。
とにかく、乗りやすく、個々のパーツがバランス良く設計されている。

12 加速、坂道、巡航

加速はホイールが重いからか?ゼロスタートからだと、ややもっさりしている。ハイエンドのBontrager Aeolus RSL 51なら、違う評価に変わると思うが、PRO51では、ゼロスタートは少し鈍い。(WTO60よりは軽快)

次に坂道については、上りは現行のオルトレXR4と比べると重い。下りについては、タイヤが28Cのため、凄く安定しており安心感がある。あと、ディスクブレーキは下りでブレーキングでカーボンホイールに対する配慮が不要なので、非常に楽だ。

最後に平坦巡航。
真正面の向い風は、オルトレXR4の方が楽(多分ホイールの差)
これが斜め向い風だと、評価が全く変わる。
速度に対してパワーが少なく、30キロ前後で巡航が凄く楽。いまだにサイコンが壊れたかと錯覚する。これはホイールの形状の影響か?凄く不思議な感じだ。
横風も凄く楽だ。風速5メートルではハンドルが取られることもない。
追い風は、言うまでもなく最高。

あと、タイヤの空気圧が4~4.5barだが、違和感は不思議なほど全くない。
速度が30キロ以上に達すると、そこから、ちょい踏みで「スーッ」と進む。パワーはそれなりに消費しているが、10秒間ペダルを踏んだら1秒ほど脚を休められる感じだ。(これ、多分、マドンに乗ってみないと分からないかも😅)

まるでリムジンのような乗り心地だ。
「あぁ、俺はこれを求めてたんだ〜」とひとりで感動している。
とにかく平坦の巡航が気持ち良い

もう少し乗り込んだら、改めてインプレッションしたいと思います。 

前回のブログはコチラ⬇️


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