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60、雪国の「雪の布団」が守るもの

我が裏庭に約20年、年々歳々可愛い花を咲かせてくれた宿根草の相当数が消えてしまった。手足がもぎ取られたように悲しい。
奥飛騨とはいえ降雪が少ない上に、暖冬で早々と雪が消えるという気象変動がその理由のようで、根が枯れてしまったのである。
雪国では、降雪があると大地には分厚い「雪布団」がかけられ、地下の大地が零下になって凍り付くことはなく、地下茎は守られる。「雪の下野菜」として有名な、地面に埋めた野菜類も零下ではない低温でより美味しくなる。
今年は、雪布団が薄く暖冬で早々と雪が消えた。そこへ、異常気象で零下の気温や霜がおりたため、地表は零下の寒さに襲われた。しかもそんなことが2~3回もあったので、根が余り深くない宿根草はたまったものではない。大事な根がダメになってしまったのである。
動けない植物は、おそらく脆い。地表の植物の変遷は、私なんかには想像もつかないが、僅かな変化で生きる・死ぬが分かれるのに違いない。
宿根草の「花便り」は、私の生き甲斐である。自分なりにもう少し研究し、今年の秋には、新たなものを植えようと思う。

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