高校選び
冬に控えた高校受験に向けて、中学3年生の志望校決めが佳境を迎えている。
中学で獲得した内申点を携えて、私立高校の推薦入学を貰って高校進学を志望する生徒。
公立高校を第一志望にして、滑り止め高校も受けて高校進学に備える生徒。
こういった高校選びが主流であるが、大抵の生徒がすんなりと自分の内申点に合わせた志望高が決まってくる。
だが、中にはなかなか決まらず、高校見学を何校も何校も繰り返す生徒がいる。
そういう子どもに寄り添って話を聞いてみると、ほぼ100%保護者が高校選びをしていて、親は本人の内申点よりも高望みをしているのだ。その結果、
ちょっとでも良い学校に!
(=偏差値や知名度が高い高校)という親の大きな期待と野望。
受験を現実的に考えて難色を示す中学校の教員。
その狭間に立たされて、身の置き場に困っている子。
という図式だ。
ただ、小さい時から「あなたはやればデキる子なのだから!」と言って育てられた子どもは得てして、心のどこかで自分が修めた中学校での成績は、本当の自分の成績だとは思っておらず、本当の自分はもっと出来るはずなのだと自分を過大評価する傾向にあると感じている。
そんなふうに育ってしまうと、自分の評価が自分が思ってるよりずっと低いことに常に不満を抱いている、どこか歪んだ大人に成長してしまう。
仕事に就いた時も、「こんなくだらない仕事は自分がやるべき仕事じゃない」と思ってしまい長続きしない。
自己評価の高さとのギャップをどうやって正していったら良いのだろうか?
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