なぜイノッチが経営側にいるのか いちファンが思うこと

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.200】:土曜更新


旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)が9月と10月に記者会見を行ったが、特に10月の会見で記者に対するNGリストがあったことが発覚した。当然ながら批判を含め色んな意見が言われている。
そのため「子どもたちも見ていますからルールを守ってください」という旨を言ったイノッチこと井ノ原快彦くんが、NGリスト発覚後はかえってマイナスに見られている。
記者会見に出席した東山さんやイノッチがどんどんマイナスイメージになっていくのが、V6ファンとして長年イノッチを見てきた者としては耐えられない。

イノッチについては、NHKの「あさイチ」で一緒だった有働由美子さんが、Threads(スレッズ)に投稿してくれている。
「友人として、私が知ってるいのっちは、優しくて、その場にいる人みんなの立場を感じ取って、自分を犠牲にしてでも立ち回る人。そんな姿を毎日隣で見ていた」

私も全く同感だ。
何だお前はイノッチを直接知らないくせにと言われればそのとおり。ただイノッチはどんな人で普段はどんな感じなんだろうと推察していくためには、コンサートで見る本人やテレビや雑誌などで見聞きしたありとあらゆる情報を使って考えることを惜しまないのがファンなのだ。

もちろん芸能界でトップクラスを走ってきたのだから、有名にならなきゃといういわば野心のようなものがあったかもしれないが、逆にこれがないと芸能界で頭角を現せないし、芸能人で有名になった方はほぼ全員持っているだろう。
それ以外にイノッチにどす黒い何かがあったとは、四半世紀のファンからすれば、お前の勝手だろうと言われるかもしれないが、どうしても思えないのだ。有働さんと全く同じ感覚だ。

私の今の最大の疑問は、なぜイノッチは、今回の問題が発覚する前からだが、ジュニア養成のジャニーズアイランドの社長に就任し、そして発覚後は新会社の副社長になる予定で記者会見に出席したかということだ。

前回までのnoteにも書いたが、本来東山さんやイノッチが責任を取る話ではないので、お二人が経営側として記者会見に出るものではないと強く感じている。

責任を取るべきは、ジャニー氏やメリー氏が存命の頃から経営側だった方々だ。報道では当時取締役だった男性の名前も取り沙汰されている。業界では有名だったらしいが、この男性の方は一切記者会見に出てこないし気配も見せない。

ジャニー氏存命の時、タレントである東山さんやイノッチが止められるわけではないしその責任もない。なのになぜそのお二人が責任を取るような形で記者会見という最も顔が見えるところに出ているのか。

私は、東山さんにもイノッチにも「それはできません」と断ってほしかった。

それではなぜ今回お二人が自分たちが負うべきでない責任を負う立場に甘んじてしまったのか。

全く違うと言われればそれまでだが、私にはDV(ドメスティック・バイオレンス)の被害者が加害者の暴力に対し、「でも私にも悪いところがあるから」とありもしない責任を感じて加害者をかばう構造に似ているように思えてしまう。
これはもちろんお二人がジャニー氏の被害者という意味ではなく、長年大きく強い事務所にいて、報道ではギャラの取り分も25%しかなかったなどの理不尽の真っ只中に生きてきて、感覚がなかばマヒしてしまっていたところで「あなたがたが長年お世話になってきた事務所が大変なことになっているので助けてくれないか」と言われたのではないかと思えてならないということだ。

DVのように支配する側は、支配される側への責任転嫁がうまく、支配される側も長年の理不尽に慣れてしまっているから、外部の人間が聞いたら「あれ?」というようなことでもすんなり受け入れてしまうことがある。

違うと言われればそれまでだが、私の知ってるイノッチはどす黒い企みをする人ではないし、イノッチが元々持ってる責任感を利用されたようにしか見えないのだ。

それに本来の経営者側がタレントを記者会見で露出させるということは、経営側とタレントの境目を曖昧にして、責任の所在をわかりにくくすることができる。
現に記者会見に全く気配も見せないジャニー氏存命中の取締役などは、報道されてても大きな話題にはのぼっていない。

なぜイノッチがあの席にいるのか。見る度にイノッチのことが心配でたまらない。現に四半世紀に渡ってお茶の間に知ってもらってきたイノッチの人柄が、記者会見のせいで今は違う言われ方をしていることが悔しくてたまらない。

責任感には、本来責任を取るべき人に取らせるというのもあると思う。自分が出ていくことで責任の所在が曖昧になるのなら出ないというのも責任感だ。
ただイノッチは責任感が強すぎて、人のことまで何とかしなきゃと思ってしまうところがあるのかもしれない。包容力とも言える。それを利用されているようにしか見えないのだ。

ただしここは人のことまで何とかしようと包容力を発揮する場面ではない。社会的に本来の責任をはっきりさせなければならない場面なので、包容力がある人には逆に勇気がいるかもしれないが、イノッチには一刻も早く経営側からは一切退いて、坂本昌行くんと長野博くんと20th Century(トニセン)としてタレント活動に専念して、以前と同様我々を楽しませることによりエネルギーを注いでほしいと思うのだ。タレントとしてのあなたは最高なんだよ、イノッチ!


自分ごとで恐縮ですが、このブログが今回200回目です。自分で自分を祝ってほんわかしたものを書こうかなとも思ったのですが、V6ファンとしてイノッチのことがよくなく言われるとしたら耐えられないので、そのパッションでの今回のnoteでした。

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