コミュニケーション最大の障壁:Ps-f(第3章候補)
途中までだけれど、第3章になるだろう部分を書きました。
分量が多くて、全部は書けなかった。
それでも今までで最多の分量になっています。
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第3章 コミュニケーション最大の障壁:Ps-f
コミュニケーションに関するお悩みや問題の9割は、Ps-fが原因だと考えています。
この章では、Ps-fについて説明し、その障壁を回避、もしくは、くぐり抜ける方法について紹介します。
Ps-fとは
Ps-fとは、筆者とコミュニケーションと心理の研究会(5631.jp)が独自に使っている用語です。
Ps-f =“Psychological filters”=心理的フィルタを略した語です。
他所では違う呼び方をして扱っているかもしれませんし、もしかしたら扱われていないものかもしれません。
人間が外部から脳に情報を取り込むときに、無意識に情報を取捨選択しています。
この特徴・機能を総称して、PS−f(心理的フィルタ)と名付けました。
「心理的」というだけあって、物理的なものではないので、実態があるワケではありません。
Ps-fの存在理由
Ps-fが存在する理由は何でしょうか?
最大の理由は、私達の脳が情報を処理する能力に限度があるからです。
私たちは、五感を通して情報をインプットします。
視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の情報を全て同時に、同列に処理することができません。
必要に応じて、取捨選択する必要があります。
その役割を担うためにPs-fが存在しているのです。
Ps-fの構成
Ps-fは複数のフィルタから構成されています。
一番外側に、ブラインドのような、そこを通すものの量を調整したり、完全に遮断したりすることができるものがあります。
このフィルタの後ろに、
空気清浄機や浄水器のフィルタのように、通すものと通さないものを選別するものや
カメラのレンズに付けるフィルタのように、通るものに変化を加えるものが
複数積み重なっています。
これらの全てを通過した情報が脳に取り込まれるのです。
Ps-fの成り立ち
Ps-fはどのようにしてできるのでしょうか?
Ps-fは、実にさまざまの要因に影響を受けて構成されます。
例えば、
・年齢
・性別
・家族構成
・出身地
・母国語
・文化
・宗教
・育ってきた環境
・新年
・価値観
・受けてきた教育
・知識
・常識
・語彙
・その時の立場
・興味があること
・その時の機嫌や体調
などなどの要因の影響を受けて、Ps-fが構成されます。
出身地や母国語などのように、固定的であまり変化しない要因や
その時の立場やその日の体調などのように、その時々で変化する要因があります。
このように、さまざまな要因で構成される心理的フィルタが、
他人と完全に一致することはありません。
たとえ双子だったとしても、まったく同じ経験をすることはできませんので、
同じにはなりません。
他人のPs-fと自分のPs-fは完全に一致することはない。
それなのに、相手のPs-fと自分のPs-fが一致していると勘違いしてコミュニケーションをしようとすることが、コミュニケーションの問題を引き起こす最大の原因だと考えています。
Ps-fの種類
具体的にPs-fの中には、どんなものがあるのでしょうか。
無数のフィルタが存在するのですが、ここでは代表的なものを5つ紹介します。
1.確定タイプ/柔軟タイプのフィルタ
2.心配タイプ/期待タイプのフィルタ
3.五感の優位順のフィルタ
4.連想のフィルタ
5.思考の癖のフィルタ
です。
1つずつ説明していきましょう。
1.確定タイプ/柔軟タイプのフィルタ
このフィルタは、人によってどちらかのタイプに偏っているフィルタです。
確定タイプのフィルタを持っている人は、
予定や計画を前もって決めて、心の準備も含めて事前準備をして、その通りに行動・コトを運びたいと考えます。
急な変更や予定していた行動を邪魔されるのが苦手・嫌いです。
時間やお金のことなど、数字の感覚がピンポイントです。
例えば、
「13時ころと言ったら、何時何分から何時何分くらいを想定する?」
と質問をしたら、
「12:48から13時ちょうどまでかな。」
のように答えます。
「あの商品はだいたい100万円です。と言われたら、いくらくらいを想定する?」
と質問をしたら、
「98万円から100万円くらいかな。」
のように答えます。
あまり、言われた数字を超えるようには考えないことが多いようです。
一方の柔軟タイプのフィルタを持っている人は、
予定や計画を前もって決めるのが苦手・嫌いです。
その時の気分や状況に応じて決めたいと考えます。
急な予定変更には、臨機応変に対応できるし、その方が楽しいとさえ考えることもあります。
時間やお金のことなど、数字の感覚がアバウトです。
先ほどと同じように、
「13時ころと言ったら?」に対して、
「12:45から13:15」「12:30から13:30」
などのように考えます。
(幅は人それぞれですが)
場合によっては、「13時台は全部13時ころ」と考える人すらいます。
「だいたい100万円」に対しては、
「80万円から120万円くらい?」と、こちらも幅は人それぞれですが、確定タイプのフィルタを持っているよりもアバウトです。
さて、あなたご自身は、どちらのタイプに近いでしょうか?
もちろん、どちらのタイプにも属さないニュートラルな考え方もありますし、どちらか一方の考え方しかしないというワケではありません。
どちらの考え方をすることが多い傾向があるのかということです。
ここでとても大切なことは、どちらのタイプが良いとか、悪いとかということはありません。
特徴に違いがあるというだけです。
この違いを知って、お互いを尊重し合うことが大切なのです。
そして、相手のフィルタの特徴に合わせて、情報提供することが大切なのです。
相手が確定タイプのフィルタを持っている人だと分かっていれば、
事前に物事の進め方を細かく説明しておいた方が良い。
細かいことがなかなか確定しなかったり、流動的だったりする物事に対応して欲しいときには、柔軟タイプのフィルタを持っている人を割り当てた方が良い。
といった具合です。
2.心配タイプ/期待タイプのフィルタ
このフィルタは、人によってどちらかのタイプに偏っているフィルタです。
心配タイプのフィルタを持っている人は、
心配をベースとした考え方をします。
心配のタネを潰すために情報を集めたり、行動したりします。
良いことばかり話されると、逆に不安になりがちです。
例えば、
「〇〇しておかないと、あとで大変なことになるから、やっておいた方が良いよ。」
と言われると
「行動しなくちゃ。」と感じやすいです。
一方の期待タイプのフィルタを持っている人は、
期待をベースにした考え方をします。
期待を膨らませるために情報を集めたり、行動したりします。
良くないことばかり話されると、気持ちが萎えがちです。
例えば、
「〇〇しておくと、あとでこんな良いことになるから、やっておいた方が良いよ。」
と言われると
「行動したい。」と感じやすいです。
「〇〇しておかないと、あとで大変なことになるから、やっておいた方が良いよ。」
のような言い方をされると
「そんな話は聞きたくない。」
と耳を塞いでしまうこともあります。
さて、あなたご自身は、どちらのタイプに近いでしょうか?
もちろん、どちらのタイプにも属さないニュートラルな考え方もありますし、どちらか一方の考え方しかしないというワケではありません。
どちらの考え方をすることが多い傾向があるのかということです。
ここでとても大切なことは、どちらのタイプが良いとか、悪いとかということはありません。
特徴に違いがあるというだけです。
この違いを知って、お互いを尊重し合うことが大切なのです。
そして、相手のフィルタの特徴に合わせて、情報提供することが大切なのです。
相手が心配タイプのフィルタを持っている人だと分かっていれば、
想定される問題を先に伝えておいた方が良いでしょう。
問題を想定し、事前に対策を準備しておくような役割に向いています。
相手が期待タイプのフィルタを持っている人だと分かっていれば、
想定される良いことを伝えたり、うまくいったらどんなことになるのかを想像させたりすると良いでしょう。
少々の問題の対処をするより、どんどん進めて欲しいことを頼むのに向いています。
といった具合です。
3.五感の優位順のフィルタ
4.連想のフィルタ
5.思考の癖のフィルタ
ここまで、Ps-fについて説明してきました。
Ps−fの中にいろいろなフィルタがあることを知って、そのフィルタに合った情報提供をすることで「うまいコミュニケーション」を実現することができるようになります。
しかし、「うまいコミュニケーション」を実現するためには、コミュニケーションができることが大前提です。
コミュニケーションができているから、「うまいコミュニケーション」を目指せるのであって、そもそもコミュニケーションができていなければ、「うまいコミュニケーション」も何もありません。
では、コミュニケーションができるためには何が必要でしょうか?
Ps−fの一番外側に、ブラインドのような、そこを通すものの量を調整したり、完全に遮断したりすることができるものがあります。
と説明しました。
このフィルタが閉じていたら、あなたが提供する情報はすべて完全に遮断されてしまいます。
コミュニケーションが成立しない状態です。
ですので何より大切なのは、このフィルタを開くことです。
自分のフィルタを開くことは当然ですが、相手のフィルタを開いてもらうことが重要です。
相手のフィルタを開いてもらうにはどうしたら良いかということを、次章で説明します。
↑ここまで↑
まだ途中ではあるけれど、3,853文字でした。
全部書いたらどのくらいになるのだろうか?
ここで目安(2万文字)達成のペース配分を取り戻せるかな。
そして、当初考えた章立てを変更し、1つ章を増やすことにした。
ちなみに、実際にはGoogleドキュメントで書いていて、
タイトル、サブタイトル、見出しが1〜5まであって、見出し4まで使っている。
しかし、noteにはタイトルと見出し2、3までしかないので、
章・節・項の構成が分かりにくくなっちゃうんだよな。
引き続き、執筆進めていきまーす。
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