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待ち侘びた夢は儚く終わった。

「海外に居たらな、いつか外国語で話してる夢をみる時が来るやろうけれど、その夢はきっと忘れられへんで」。

昔、旅行中に友達が僕に言った言葉だ。


今朝、僕は夢を見ていた。どんな夢だったかは覚えていない。どんな話をしていたかも。しかし、全て英語で人と会話をしていたことだけは覚えている。そう、ついに見たのだ。外国語で話している夢を。僕は英語で人と話をしていた。

友達が僕にあの話をしてから、1年と数ヶ月が経つ。僕はその間ずっとまだかまだかと、まるで遠足が楽しみでたまらない少年のように、この日を待ち侘びていた。そして今日、ようやく待ち侘びた日がやってきたのだ。

朝起きると、なんとも言えない気持ちだった。やっと出会えて嬉しい気持ちと、その夢が終わってしまった寂しい気持ちが半分半分だった。1年も待ったのに、数分数秒で終わってしまう。なんて儚いのだろうか。また巡り会える日が来るのだろうか。

友達が僕に言ったことは間違いではなかった。夢の内容は覚えていないが、確かに英語で話しをしていたこと、起きた時のあのなんとも言えない寂しさは忘れられない。きっとこれからも。

次出会ったとき、僕はどのような気持ちになるのだろう。

「こんにちは、また出会えたね」と言えるといいな。



おかげさまでいつも楽しくやらせてもらってます。ありがとうございます! これからもどうぞよろしくお願いします。