待ち侘びた夢は儚く終わった。
「海外に居たらな、いつか外国語で話してる夢をみる時が来るやろうけれど、その夢はきっと忘れられへんで」。
昔、旅行中に友達が僕に言った言葉だ。
今朝、僕は夢を見ていた。どんな夢だったかは覚えていない。どんな話をしていたかも。しかし、全て英語で人と会話をしていたことだけは覚えている。そう、ついに見たのだ。外国語で話している夢を。僕は英語で人と話をしていた。
友達が僕にあの話をしてから、1年と数ヶ月が経つ。僕はその間ずっとまだかまだかと、まるで遠足が楽しみでたまらない少年のよ