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将来に「安定」なんてない。だから不安になる。

以前、友達と電話をしている時に将来の仕事の話になった。

「お前は将来なんの仕事すんの?」と友達が言う。「俺はこれから文章を書いて生きていきたいかなぁ、会社には入らんかもしらん」。僕は答える。すると、彼は僕にこう言った。「じゃあ安定してないから、結婚でけへんな!」。僕の頭の中は、はてなマークでいっぱいだった。

友達いわく、会社に属さないと将来が不安定で、将来が不安定だと結婚ができにくいらしい。

結婚云々はどうでもいい。相手に出会うことさえできれば、結婚することは可能だ。僕が納得できなかったのは、「会社に属さなければ、将来が不安定」というところだ。本当にそうなのだろうか。

そもそも、彼の言う「安定」とはなんなのだろう。毎月決まった額の給料をもらうことなのだろうか。それとも、毎日仕事があることなのだろうか。

もしこれらのどちらかが、もしくは、両方が彼の意味する「安定」だったのならば、それは自分の将来を過信しすぎだと僕は思う。

人生何が起こるかわからない。未来のことは誰にも予測はできないのだ。会社に内定が決まっても、いつかリストラにあうかもしれない。会社が倒産してしまうかもしてない。もちろん、リストラも倒産もしないかもしれない。わからないのだ。

会社に属さなくても彼の言う「安定」は手に入れられる。例えば、僕が書いた本がベストセラーになり、たくさんの人に読まれる事になったら、毎月たくさんのお金が口座に振り込まれる事になるだろう。

つまり、僕が言いたいことは、将来に「安定」なんてないということだ。だから、僕たちは不安になるのだ。安定した未来を思い描いて不安にはならないだろう。不安になるのは未来が不安定である証拠だ。

人それぞれ考え方がある。だから、彼の考え方を否定するつもりはない。僕の考えが正しいとも思わない。どちらが正しいかなんて、これからもわからないし、正解なんてないのだ。

それでもやっぱり僕は不安なのだ。



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