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天人五衰編でのマフィアの今後と、森さんの腹の中(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。
※本誌ネタバレはありません。

頂いたお題はこちら:
天人五衰編では、マフィアの主要人物である尾崎紅葉や梶井基次郎が登場していませんがこの先登場する可能性があるのでしょうか、、、
どっちも好きなキャラなので吸血鬼化とかしてしまうとショックです、、、


お題を頂きありがとうございました!!

マフィアの吸血種化被害…辛いですね。
マフィア推しの方々の心中、お察しします…。
森さんもマフィアの被害に心を痛めているのか、それともこれも森さんの作戦通りの出来事なのか、森さんが今後どんな言葉を語るのか不安なような楽しみなような気持ちでいます。

さて、この後紅葉さんと基次郎が登場するかですが、登場しそうな予感はしますよ!!確信は全然ありませんが。
森さんはもう少し出番あるはずなので、そのタイミングで二人も一緒に登場するのかなと思ったりしています。
個人的にはこの二人はドスくんが用意している森さんへの一手に対抗するためのメンバーなんじゃないかという気がしているので、そこから妄想を膨らませてみましょう。
こういう時いつも言いますけど、ここからは妄想を繰り広げる遊びであって考察というほどの代物ではないので、信憑性は期待しないでくださいね...!

紅葉さんと基次郎がこの後どう登場するかは、森さんがこの後どういう展開になるか次第かなと思うので、森さんの今後を中心に考えてみます。

シナリオ1:森さんvs立原吸血種軍団

マフィアで大量発生したモブの吸血種たちが、森さんや紅葉さん、基次郎を吸血種化しようと襲い掛かってくる、という展開はひとつのシナリオとして想像できます。
森さんを頂点に統制の取れた組織だっただけに、組織の構成員による反乱というのは森さんとしてはなかなか痛い手だったりするのかもしれません。
立原が福地に負けて吸血種化しましたが、まだ空港に登場していません。
そのため、立原がモブ吸血種を率いて、森さんに襲い掛かるという計画になっている可能性がありそうです。
その際に、森さん一人ではさすがに…ということで、紅葉さんと基次郎が森さんを護衛する形での戦闘が行われるのかもしれないですね。
紅葉さんは言うまでもなく、基次郎も宇宙大元帥への忠誠度は相当高いんじゃないかなと思うので、懸命に森さんを守ってくれたらかっこいいなと思います。

立原に対して不利となるのは金属系の異能者なわけですが、紅葉さんの金色夜叉の刀は金属だと思われます。
基次郎の檸檬爆弾の中身は…ちょっとわかんないですが爆弾は一般的には金属が含まれているかなと思う一方で、マッドサイエンティスト基次郎なので檸檬に直接仕込める爆薬とか開発してそうな感じもするし、金属として反応するのか不明です。
立原との戦闘になった場合、基次郎が反撃の軸になるのかもしれないですね。ナイスチームプレイを期待してしまいます。

シナリオ2:森さんvsドスくん

ドスくんはムルソーにいるので、この二人が直接対決するわけではないと思いますが、ドスくんは森さんの異能が書かれた異能リストを所持しているので、それを何かに使って森さんを陥れようとしているんじゃないかなと思います。

■ドスくんが持つ異能リストの意味
異能リストには森さんの異能の詳細が書かれているようですが、それをわざわざ手に入れるということは、森さんの異能が森さんの弱点になりえるからなんじゃないでしょうか。
森さんの異能といえば異能生命体エリスちゃんですが、エリスちゃんがもしかしたら秘密の実験体だという可能性が考えられます。
(以前の考察:森の異能について(お題箱から)
もともと異能生命体にすぎなかったエリスちゃんが、森さんの実験によって肉体という容器に入れられている、異能生命体のエリスちゃん(本来の異能)と、器となっている本物のエリスちゃん(森の実験体)の2人のエリスちゃんがいるのでは、という妄想を以前の考察で書きました。
それを前提に置いて考えたとき、森さんは政府や特務課にそのことを秘密にしている、という可能性が浮上します。それは森さんが政府や軍を信頼していないことの証にもなりますし、来るべき異能力戦争に備えて、秘密裡に何かの準備をしている、という疑惑も生まれます。
ということで、森さんが隠している思惑について少し考えてみたいと思います。

■森さんの思惑
軍医時代の森さんは「異能力教義」を軍に奏上していました。異能が戦争を変えつつあり、異能を兵器として発展させた国が戦いに勝つようになる、っていう理論ですよね。そして森さんは与謝野さんを核に据えおいて「不死聯隊」を作り、異能の力を戦闘に取り入れようとしていたのだと思います。

大戦末期の常闇島での描写でひとつ重要な手がかりとしてあるのは、金属を操るという非常に有用な異能を持っていた立原兄は、その異能を戦闘に使うことなくただの一兵卒として消耗させられていた、軍は無知であるが故に異能力を無駄遣いしていた、という背景です。
飛翔してくる砲弾は基本的には金属によって構成されていると思うので、そういったものの軌道を異能を使って反らせばもう少し被害を軽減できたはずなのにそうしなかった。異能の使い道がちょっとしたマジック程度のことに終始していた。そんな立原兄のシーンと対照的に描かれているのが、立原が船舶や航空機を異能で動かす描写だったのだと思います。
軍がそれほど無知だった頃から既に森さんは異能力の可能性に着目し、戦術に異能を取り込むことを研究していたようです。その最初の(?)実験体が与謝野さんの不死聯隊だったのではないかなと思います。

戦後も森さんは与謝野さんにこだわっていたようですが、与謝野さんをめぐって社長と争った際には与謝野さんのことを「三刻構想の要」であり、「現首領を倒すために不死聯隊が必要」だと言っていました。
今となっては三刻構想も実現し、首領の座も既に奪っているので与謝野さんへの執着が消えていてもおかしくないのですが、それでもマフィアへの一人移籍のいざこざを見る限り、森さんの執着は綺麗さっぱり消えたわけではなさそうな気もします。
森さんの腹の中には未来で起こる戦いにおいて、与謝野さんを何かしらの形で使いたいという計画が依然としてあるのかもしれません。

(※ここから先は妄想が大暴走しています)

森さんはエリスちゃんで何かの実験をしているという可能性を先ほど述べました。
異能生命体のエリスちゃんを、エリスちゃんという人造人間の器に入れていると想定した場合、重要となるのは、異能を異能者本人から分離させておくことができる、別の場所に保存しておくことができるという点だと思います。

これは例え話ですが、ストブリで描かれたように人造人間の技術がそれほどまでに発達しているのなら、エリスちゃんの肉体を複数作ることで、一種のクローンの兵隊の製造が可能ということになります。
異能を分離して保存しておく技術を発展させ、森さんの異能を複数のエリスちゃんに分離させることができれば、森さんの一声によって何体もの異能生命体エリスちゃんが戦闘できるようになる可能性もわずかながら考えられます。
そしてもし将来的にその技術を応用して与謝野さんの異能の分離が可能になれば?

多数の与謝野さんのクローンを生み出すことができれば、あらゆる瀕死の人を再生することが可能になり、人間を死の危機から救うことができるようになります。
医師であった森さんは、やはりどこかで死にゆく人を救う術を考えていたりするのではないでしょうか。与謝野さんへの執着には、森さんの「医師としての野望」が見え隠れする、そんなようにも感じられます。

クローンへの異能の分離は、もう一つの側面として「貴重な異能の保存」という役割も持つのだと思います。
与謝野さんのような貴重な異能でも与謝野さん自身が死んでしまえば消滅してしまうので、それを防ぐために異能の分離を実現したいという想いもあったりするのかもしれません。

こういった計画の下準備として森さんがエリスちゃんで実験をしている、それを政府に知られるとまずい、だから隠していたにも関わらずドスくんにそれを暴かれて窮地に陥る、というシナリオも見えるような気がしています。
そんな危うい立場になった首領を支えるバディ、今後のマフィアの再生を担う盟友、それが紅葉さんと基次郎だったりするのかなとも思います。

マフィアの瓦解というリスク

ドスくんは探偵社とともにマフィアも消そうとしているようなので、マフィア瓦解の危機もそのうちやってくるのかなと感じます。
先ほど書いたような理由でもし森さんが窮地に陥れば、中也が不在ということもあり、マフィアの弱体化は免れないのかもしれません。
少し違う見方をすると、マフィアが崩れてしまう未来があるからこそ、中也が居場所を失うことのないように、あらかじめ森さんはドス側への潜伏という命令を中也に下した、そうすることによって中也がいつまでもマフィアの命令の下で生きられるようにしてあげた、という捉え方もできます。
中也の吸血種化は森さんの指示であったと同時に、中也の未来を気遣った森さんの優しさだったのかもしれません。

お題主様のご要望は紅葉さんと基次郎だったのに、随分関係ないことまで書いてしまいました…
今後の展開にどきどきはらはらしますね…!
お題を頂きありがとうございました!!

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