見出し画像

森さんとマフィア移籍について(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題はこちら:

(前回頂いたお題:夏目先生と敦の異能について(お題箱から)
お題箱の返信ありがとうございます!確かに森さんと夏目先生は繋がりが深そうですね……。福沢よりも先に出会っていた可能性が高そうです。

 森さんが太宰さんを追い出したのは、太宰がマフィアのボスの座を狙うことを恐れたからでしょうか。
 何というか太宰・中也15歳編から森さんは太宰を気にかけている(個人的に)ようにも思います。

 またBEAST編にて森さんは「死にたがりの少年(太宰)を救いたいと思いながらも救えない」と言っていました。

 ミミック・織田作を利用して太宰をマフィアから追い出したのは、太宰に生きていてほしいという気持ちがあったのかなと思います。(だとしたら何故五大幹部の席を空席にしているかは気になりますが…)

 本編にて探偵社の誰かが移籍することを条件にマフィアが探偵社を助けていますが、移籍するのはやはり太宰でしょうか。

 3期の最後にて太宰は、「殺さずのマフィアか」と漏らしていたことから、それは(天人五衰編が完結したら?)マフィアに移籍する自分のことを言ってたのかなと思います。

 ものあし様いつもありがとうございます!良ければまた考察をお願いします!


いつもありがとうございます!
森さんが太宰さんに対して抱えている想い、気になりますね。
私もずっと気になりつつもちゃんと考察をしたことがなかったので、いい機会を与えて頂き感謝です!

そして今回森さんについて色々と考えを巡らしていく中で気付いたことがあります。
それは、森さんって実はすごい未練がましい、ということでして。
合理性の権化であり常に最適解を追求する理性の塊ですが、それでも森さんも人間なので、置いていかれてしまっている心が無意識のうちに反抗し暴走していて、それが森さんの執着心として表れていたりするのかもなぁと感じています。

どんな選択も得るものと失うもののバランスの上に成り立っているというのは森さん自身もわかっているはずで、必要な損失だったと割り切ろうとしながらも、それでも心は簡単にはいう事をきかず失ったものに対して踏ん切りがついていない感じでしょうか。

森さんの一番の動機は街の平穏を守ること、なんじゃないかなと思っています。
マフィア首領の座についた目的もこれですかね?
なので黒の時代でも、マフィアの今の立場を維持し街の平穏を守り続けるために一番優先度が高いと判断したのが異能開業許可証であり、そのための犠牲はいくら痛手であっても必要な損失として見切る。当時の森さんの中では「異能開業許可証>太宰」という図式ははっきりあったように感じます。

それでもさきほど書いたように、思考の末の判断として決めたことに心も素直に従ってくれるわけではない。
エリスちゃんに執着していることももちろんですが、与謝野さんへの執着、幹部の席を空けていることから垣間見える太宰さんへの執着がやっぱり目につきます。自分のもとを去った人に対する未練がましさがすごい。そのあたりに、合理性を超えた領域にある森さんの性情を感じることができるような気がしています。

最適解を求めるが故に、最適な結果に導けなかったときにはそのことを繰り返し考えてしまうし、失ったものへの見切りがつかなくて、もう一度やり直すための可能性を知らず知らずのうちに探り続けてしまう。生産性のない思考だとわかっていながらもそれでもやめられない、という面もあるのかもしれません。

これは漠然とした印象ですが、すべてを采配するほどの知能を持っている人には未練がましいという傾向があるのかも。自分ですべてをコントロールできると思っている分、思い通りにならなかったことや自分の手から零れ落ちてしまったものがずっと疼いて忘れられない。そういう点では森さんとBEAST太宰さんはよく似てるなぁとも感じます。

太宰さんに首領の座を狙われることを森さんが恐れているかどうかですが、個人的には案外恐れていないんじゃないかなぁと感じています。
森さんが首領になろうと思った動機がはっきり明かされているわけではないので、現時点でわかるのは「三刻構想実現のため」ということだけですが、これは利他的な動機ですよね。街の平和を実現する、そのための一角としてマフィアの責任を果たす、という想いをもっているのだとしたら、決してマフィア首領という地位にこだわっているわけでも、権力にこだわっているわけでもない。地位や権力への執着には合理性はありませんしね。
なので、もし太宰さんが森さんの意志を引き継いで街の平穏のためにマフィアを動かす覚悟があるのなら、森さんはあっさり首領の座を明け渡すんじゃないかというのが、私の森さん像です。
太宰さんにかつての自分を重ね合わせていたり、子供たちの成長を促す父親のような一面があったり、ささやかながらも森さんの人間味はちらちらと見えているので、いざという時には太宰さんを信頼してその座を譲りそうだなと思ってしまいます。
逆に自分の目的に同調しない人が首領の座を狙って暗殺を仕掛けてきたら、どれだけ胸が痛もうともその相手のことは惨殺しそうですけどね…

マフィアへの移籍の件、お題主様とまったくの同感です!
「殺さずのマフィアか…」は自分に宛てた言葉、私もそうだったらエモいなと思っています~!
とはいいつつも、他の人が移籍する可能性はないのか、せっかくだし面白いのでちょっと考えてみます。
・福沢⇒マフィアでは異能が役立たずすぎる。武術や暗殺に長けているのでその方面では活躍しそうだが、そもそも今五衰編で大変だし、もう暗殺はしなさそう。
・乱歩⇒乱歩さんのための探偵社なので移籍はなさそう。
・与謝野⇒際どいところですよね…森さんの手腕次第では移籍させられちゃうのかも?可能性はゼロではない気がします。
・国木田⇒どう考えても無理。
・太宰⇒可能性高そうですね。犯罪歴復活してるあたりが伏線なのかもしれません。
・谷崎⇒結構あり得る気がします。悪に一番近い男とも言われてますし、ナオミちゃんを餌にされたらあっさりマフィアに移籍するかも。
・賢治⇒マフィアでも普通にやっていけそう。賢治くんも実は善悪の彼岸にいるタイプだと感じます。ドスくんとは逆の意味で。
・鏡花⇒出戻りはかわいそうなので無しかな。
・敦⇒移籍したらもはやBEAST。

すごい適当な考察になってしまいましたが、可能性があるのは与謝野、太宰、谷崎、賢治あたりでしょうかね?
カフカ先生のことなので意表突いてくることも多いですから、こういう考察はあまりアテになりませんね。

いつもとっても楽しいお題を頂きありがとうございます!
また機会があればぜひよろしくお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?