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夏目先生と敦の異能について(お題箱から)

※この記事は文豪ストレイドッグスの考察です。
※お題箱に頂いたお題への返信です。

頂いたお題(コメント)はこちら:
お題箱の返信ありがとうございました!夏目先生が異能力で世界線を突破して、『本』の一頁を渡したというのはとても面白いです!夏目先生の異能力は底が知れないです……。政府に一頁を渡すことで、自分勝手な理由で異能力者を消そうとする政府を一掃する狙いもありそうです。
“本来の世界の『中島敦』”も夏目先生と同じように自分の異能力を使って、本編軸を見ていそうですね……。

 ものあし様の考察を拝見して思ったことがあり、“探偵社の敦”の異能力は“本来の中島”から鏡花のように譲渡されたものではないでしょうか。夏目先生が世界線を突破出来るように、“本来の中島”もまた世界線を突破し、“探偵社の敦”に自身の異能力の一つを渡したのではと思いました。

 夏目先生が猫に変身する異能力の他に千里眼、治癒、コピー?の異能力を持っているように、“本来の中島”も『本』の異能力の他に虎の異能力も持っているのではないでしょうか。『本』の異能力はかなり強力そうなので、もしかしたら何かしらの代償を持っていそうです。

 “探偵社の敦”が存在する“可能性の世界”を書いたのはいつなんだろうと思いました。もしかしたら敦と太宰が川で出会う少し前だったら……。

 『本』の道標が敦であることは組合、ドストエフスキー、時計塔の従騎士は知っているようですが、そのことを探偵社やポートマフィアは知っているのでしょうか(太宰は知っていると思いますが……)

 敦が『道標』であることを探偵社に話していないのであれば、敦は“本編軸が“可能性の世界”であることを実は知っているのではと思いました。“本来の中島”によって自分は書かれた存在と認識しているのかもしれません。
 また自分を書いた人物がいるのは知っているけど、『本』の改変により妨害されているので誰かは分からない(昔読んだ本の作者である“本来の中島”)のではないかなと思います。


 本編軸は『探偵社員としての中島敦』が存在できる唯一の世界線(BEAST軸のような可能性の世界)で、本来の世界線には“小説家の中島敦”として存在しているため、本来の世界に探偵社・ポートマフィアは存在していても『探偵社員の敦』は存在していないのかもしれません。


 ものあし様の考察はいつも拝見しています。とても面白いのでまたぜひお願いします!


いつもありがとうございます!!
以前頂いた小説家の世界線と夏目先生の異能のお題、とてもおもしろかったです!
そしてなるほど。異能の譲渡があったんじゃないか、というのは興味深いですね!

夏目先生の異能ですが、「猫になる」という異能はあまりにも漠然としていて、猫になって何ができるのか、というところが曖昧ですよね。
それは虎も同じで、敦の異能は「虎になる」ですけど、虎になってできることは一つじゃなくて、再生能力を持つ、俊敏性やパワーに優れる、異能を切り裂く、など色々あって、他にもまだ明かされていない能力もありそうです。
しかしなぜ「虎になる」ことで不死身に近い再生能力を持つのか、異能を切り裂けるのか、という点はまだ論理的な説明がなされていないのでなにかカラクリがありそうだなと思っています。そのキーワードになるのが「生命力」「死への恐怖」というところなのかもしれないとも感じますし、もしかしたら「本に関連したなにか」が敦にそういう能力を与えているのかもしれませんね!その能力が小説家の世界線にいる敦の能力と繋がりがあるっていう説、とても興味深いです!

同様に夏目先生の「猫になる」という異能の中にもいくつか猫らしさ以外の特性が含まれていてもおかしくはなさそうですよね。夏目先生自身の精神から生まれ出る何かや小説家の世界線での事象がそういった能力の発生源になっている可能性を考えるととても面白いです。
あるいは、夏目先生の千里眼はもしかしたら特異点なのかもしれないなぁとも思います。太宰さんがBEASTで特異点を発生させたのと同じように、夏目先生は本編世界に存在している間、世界そのものとの間に特異点が生まれる、という可能性もありそうです。

探偵社とマフィアは敦が道標であることを知っているのかですが、個人的には森さんと太宰さん以外は知らないのかな~と思ったりしています。
森さんは夏目先生と繋がりが深そうだし、三刻構想だけでなく、来るべき未来の戦い(対魔人の、っていつも太宰がいっているやつ)も専属医時代から見据えていそうなので、そういった意味でも敦の役割の重要性は認識していそうです。
森さんが太宰さんをマフィアから追い出した(?)のも、太宰が探偵社に入社すれば三刻構想の実現・維持が容易になるからだと思っていたからかもしれないし、さらには太宰がいつか敦を拾ってくる、そうしたら芥川との共闘に繋げられる、その二人が生み出す特異点で…というところまで読んでいたのかもしれないなぁと思います。

とりとめもなく書いてしまいましたが、敦くんと本を中心とした謎がこれから少しずつ明かされていくのが楽しみですね!!
お題主様のいうように「小説家の世界線」に本来の登場人物たちが存在していたらとてもわくわくします!

お題とコメントを頂き、ありがとうございました!!


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