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【1000字の統計入門講座】~数学の基礎知識、これだけは❣

統計学の講義を始めるとき、よくある質問を1つの文にまとめてみました!

「1年以上数学に触れていないので簡単な公式だけでも復習したい。何を勉強すれば良いですか?」
(受験で数学を使わなかった文系学部の1年生)

凄く分かります!
真面目に統計学をやろうと教科書をパラパラめくってみたら数式がけっこう出てくるし、ある学部では積分記号を板書したら悲鳴が上がったとか(笑)

ただ、筆記試験に合格しないと単位を落とす💦っていう学生と、ビジネスに活かすために勉強する社会人とでは、アプローチの仕方が違います。
今回は、主に社会人向けの、大学初年度の統計学に必要な数学についての記事です。四則計算√の計算は前提として、高校数学程度(教科書)ではどんなものがあるかというと・・・

データの整理の分野では、∑記号の基本的な扱いと2次関数、確率の分野では、集合記号(⋂,⋃)の扱い方、事象確率の定義、簡単な確率計算を復習すると良いでしょう。統計学の勉強でキモになる確率分布では、数Ⅲ以上の公式(指数関数の積分、部分積分、広義積分など)が登場しますが、難しい積分計算を自分の手で実行することはほぼないのでご安心を。ただし、確率の計算を積分で行うという考え方は重要なので、グラフの囲む面積を積分で計算するということを思い出して下さい。これくらいの数学を復習して臨めば困ることはないでしょう!

統計学はサイエンスです。数学はサイエンスの共通言語
もちろん頭の中に絵がパッ☆彡と浮かぶような言葉の説明が威力を発揮することがあります。でも、数式を使わずに言葉で長々と説明するより、数式を使った方がシンプルで正しく伝わることが多いんです。

例えば、統計学の初めの方に出てくる標準化というのは、重要な概念だけども初学者にはとても分かりにくいものです。これを数式無しで何とかキッチリ理解しようとする努力よりも、∑記号とちょっと向き合って式を追う努力の方が報われます。間違いない!
このへんの事情をちょっとプレゼンさせて下さい。
紙芝居みたいな感じでサラッと眺めてもよし、式をキッチリ追ってもよし・・・

①標準化したデータの平均は0、分散1になります。これ混乱する人が多いです。
②定義と、標準化のイメージ画像。
③じゃ平均を計算してみましょう。0になります。
④分散も計算すると1になります。

1記事1000字の統計学入門。
1000字になったので次回をお楽しみに❣

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