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発掘!若き日のMリーガー・ドリームマッチ!!(麻雀)

※揃い踏み・未来のMリーガー

今をさかのぼること、2011年。
ネットでの動画配信も現実的でなかった頃にも、
いまや麻雀プロのトップステージともいえる舞台を飾る
Mリーガー達の激闘が確かにありました。

スターは一日にして、ならず。


多井隆晴
鈴木たろう
村上淳
3選手の戦いぶりを楽しんでいただけたら幸いです。

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いつだったかな、だれかがこんな話をしていた。

 「マージャンで強いって、どんなことなんでしょうね」
 年配の雀友に問いただしている彼は、腕には自信があるようだったが、
どうも肝心なところで勝ちきれない、そんな話からの流れのようだった。

「それはさ、とにかく勝ってるやつが強いんじゃないか? 
どんなものでも、自分が大事に思っている場所で、とにかく勝ちまくる。
強いっていうのはそんなことだろ」
 
  不確定要素の多いマージャンというゲームで、
そんなことありえないんじゃない? 
とでもいいたげな若者だったが、この話、そのあとどうなったのか。  

2011年の秋、新規開店するとある麻雀荘が、そのオープニングで面白いことをやってくれた。予選を勝ち抜いたただ一人が、マージャン強者に挑戦できるというイベント。
そこで選ばれたのが今回のチャレンジャー、最高位戦日本プロ麻雀協会(以下、最高位戦)の若手選手、Nさん。  

待ち受けているのは、巨鯨・飯田正人を破り最高位に就いた、
最高位戦、村上淳。
その繊細にして大胆な戦略をもってして、トッププレイヤーの名を欲しいままにする、日本プロ麻雀協会、雀王・鈴木たろう。
数々のタイトルを手にもし、一方では団体代表として独自のリーダーシップをRMUでいかんなくふるう、多井隆晴。
というそうそうたる顔ぶれだ。

 一発・裏ドラあり、赤牌なしのルールで4回戦を戦うという
『ドリームマッチ』、ここに開戦!
(文中敬称略・ワンズは漢数字、ピンズは()、ソウズは算用数字で表しています)

※3巡めリーチ・鈴木たろうの選択

1回戦・東1局、戦いの幕を開けたのは村上の3巡めリーチ。 
 
(1)(8)(9)リーチ ドラ二 

この少ない情報の中から、各人それぞれに対応するのだが、鈴木の手が止まったのが6巡め。

一一七八八(2)(2)(3)(4)(5)(7)377

ゲンブツのないこの手牌、なにかを打つなら次巡も打てる2枚持ちを選ぶのが、対応の基本だが、鈴木たろうはここから何を選んだか?

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