月のきれいな夜に

月のきれいな夜に
そっと瓶に誘い込み
静かに蓋を閉じた
山の向こう側から
朝日がやって来ても
きっと気付かずに
まぶたを閉じたまま
いつか誰かが起こしに来るまで
静かに響く唸り声
子守り歌代わりに包まれて
すやすやとあなたは眠る

月のきれいな夜に
そっと瓶に誘い込み
静かに蓋を閉じた。

いつか私が
むかえに来るまで…

いつまでも少しだけ残っていたバルサミコ酢と白ワインビネガーと、足りない分に赤ワインビネガーを足して漬けたのは三日月型に切った太陽プラムです。
ちょっと酢が効きすぎてゲホゲホとひとりむせた夜です。

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