58歳バックパッカーの旅③

イタリアに来て六日目。
今日はViterboの街を早朝に出て、Assisiに向かう。早朝の街は車やビニールのゴミ袋が無ければ、12世紀当時と何ら変わらない街並みなのかな、と思いを馳せながら駅に向かう。イタリアの電車は、改札とか特になく、ホームに直接入れる。チケットはネットで購入し、車内で車掌さんがチェックするシステムだが、見に来ないことも多いらしい。
イタリアに来て、というより、飛行機に乗ってからとにかく楽しくて仕方がない。特別なことをしていなくても楽しい。旅は五感を使いまくると書いたが、だからなのかな、と思う。見るもの、聞くもの、食べるもの、臭うもの、触るもの、全てが私に刺激を与えてくれる。五感で感じる度に大袈裟かもしれないが、生命力が湧き出る感じがする。文字通り、ワクワク感が止まらない。日常生活もそうだと良いのになと思うけれど、実はどこにいても私たちは五感を使っていて、だからこそ生命を繋いでいけているのだと思う。日々の生活がマンネリ化する中、忘れてしまうのだろう。旅はその感覚を思い出させてくれるから、私は好きだ。
海外の旅から帰ると、拡がった自分がキュッと縮まるようでチーンとなるのだけど、なんか今回はこれが続きそうな予感がする。