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人生は美しくできるかも!

いろいろあってもっと着物の色合わせを知りたいと思い

色彩の勉強を始めました。

ちゃんと先生にならっているのですが、

幼少期、カスタネットのリズムの取り方“タンタンウン”の説明でさえ

パニックになるくらいだった私はさっそく

色彩学の基本中の基本、彩度と明度に悪戦苦闘。


彩度は鮮やかさを表し

明度は明るさを表す


言ってることは分かるのですが、

意味が分からないんですねー。


怖いなー。怖いなー。


松崎しげるさんがバカンスに行ってこんがりすると明度が下がり

美白ケアに目覚めると明度が上がる…?


違う、違う、そうじゃない。


こんがりしたら彩度が上がるんじゃないの…?


松崎しげるさんで例えるからこうなったのか

私の理解が乏しいのか

いやいや、両方だよ。


こんなこと先生にはもちろん言えません。


彩度が高いことをパッと明るくなると言ってしまうので

明度とごちゃまぜになるのかも!


彩度は濁りかた

明度は暗いか


こっちの方がしっくりくる!


なんて一進一退を繰り返しながら

違いますねと言われるたび

へへへ〜とヘラヘラしています。

いやぁ、楽しいです。



前にも少し話したことがあるのですが、

私は昔からおしゃれが苦手でした。

苦手というか、身近に私設のファッションチェッカーがいて

その人たちはただポニーテールにしただけでカードをきってくる人たちでした。

私が鬱陶しいなと無視していたら、言い返さないのを良いことに

スカートの長さまで測ってくるようになり

私はそれが嫌というより、怖くなっていきました。

以来、何も言われないよう無難な格好をするようになりました。

いや、思い返しても普通の格好なんですよ。

たぶんウサを晴らしたかったのでしょうね。


本当は空色のスカートを履きたかったし、

髪も編み込んでみたかった。

でも、何人かに囲まれてチェックされる怖さに比べたら

ジーンズを履いて、髪を短くしたほうがよかった。


でも、親戚の集まりで叔母から若いのに格好が地味だと言われたときは

とてもショックでした。

好きでこうなったんじゃないのと言いたかったです。


それから、成長と共にファッションチェッカー達と会うこともなくなり

少しずつ好きな格好ができるようになっていきました。


そして今、ただ家の中で着ているだけでよかった着物のことを

どんな風に着たいかまで考えるようになりました。


人見知りでいつも周りの目を気にしていた私が

着物で自転車に乗ったり、

心ない人になにか言われたとき

相手を黙らせるキラーワードまで用意している。


自分でいうのもなんですが、

まるで恋する乙女のように

はたまた子を守る親のように

強く逞しくなっている。

そう感じます。


もしファッションチェッカー達と再会することがあったら

私は今、美しい人生に限りない喜びと胸のときめきを感じてますので

さようならと言ってやれそうです。


明度?彩度?

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